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くりこま高原自然学校に行ってきました

2024年12月18日から20日まで、2泊3日でくりこま高原自然学校に視察に行ってきました。

2週間前に参加した清里ミーティングで同施設のつかちゃんと知り合ったのがきっかけです。
(清里ミーティングでもたくさんの学びと出会いがあったので、これについても後で詳しく書きます。たぶん。。)

他社の視察はずっとしたいと思っていたものの、月2回の八郷留学のプログラムをこなしながらではなかなか行けませんでした。
家庭の事情的にも、0, 2歳児の子育て中なので、難しいものがありました。

しかし、今は思い切って八郷留学のプログラムをお休みしているので、今月だけでも4箇所ほど遠出をしています。
子育て中であることに変わりはないのですが、、
かーちゃんありがとう。

今回の視察で特に勉強になった点は4つ。
それぞれ可能な範囲で書いてみます。

スタッフ間の理念共有と安全管理

八郷留学の事業改革で最も大切なパートの一つです。
くりこま高原自然学校では、独自の「刃火歩平穂育」という教育方針と、「かきくけこミットメント」というスタッフの心構えが定められています。

刃火歩平穂育とかきくけこミットメント

八郷留学では、最近新しく関わるようになってくれたスタッフから、
「どんな温度感で子どもたちと接するべきか、感覚を掴むまでに時間がかかった」というフィードバックをもらうことが多々ありました。

少し前までは、少ない人数で、かつ元々似たような教育観を持っているスタッフで回していたので、そこまで問題になることはなかったのです。しかし、教育観や関わり方の指針がないと、小さなところに綻びが出ます。
関わる人が増えてきたからこそ、理念共有の必要性が浮き彫りになってきたところでした。

妻や、以前拠点に住んでくれていたスタッフとは、教育観をすり合わせる会話を散々していましたが、いざそれを端的にわかりやすく言語化するのは非常に難しいものです。
さらに言語化できたところで、どのように共有するかという問題もあります。

今回の視察で、八郷留学として持っている教育観を言語化し、共有するイメージがだいぶ鮮明になってきました。


スタッフとして最低限の約束ごと

暴言や暴力などはもってのほかですが、当たり前のことでも明文化しておくことが大事ですね。
安全管理マニュアルや、スタッフ研修についても資料を交えて教えていただきました!(貴重すぎるる!ありがとうございました!)

"おうちが自然学校" スタイルのあり方

界隈には「住み開き」という言葉があります。
自然学校や農的暮らしをしている場をオープンにしているスタイルのことです。
家をオープンにするなんて、プライベートは大丈夫なの?と疑問が出るかと思いますが、もちろん、開く度合いや、拠点の作りは様々です。

くりこま高原自然学校はその一つ。
ご家族が生活する建物と、来訪者が寝泊まりする建物が別々になっています。

くりこま高原自然学校のエリアマップ

とはいえ、建物が別であっても、もちろん境界線を真っ直ぐ引いているわけではなく、客人が来た時には一緒にご飯を食べたり、水回りも絶妙にいい具合に場合によって使い分けているようでした。

おうちが自然学校。
暮らしを仕事にする。

運用システムでカバーする必要もあるし、ハード面で整える必要もありそうです。
今後八郷留学の拠点を整備していくにあたり、とても参考になりました。
隠居のリノベするための資金があればなあ、、笑

細かなオペレーション

言われてみればそりゃそうだ的なことでも、なかなか気づかないことってありますよね。

布団の使い方

この紙を一枚貼っておくだけで、子どもたちに何度も説明しなくてよくなります。

こういう細かなオペレーションについても、勉強になったことが多々ありました。

各メンバーの1日のスケジュールを可視化

会社のオフィスとかでもスケジュールの可視化は当たり前ですが、家ではなかなかやりませんよね。
暮らしをスムーズに仕事にするためのひと工夫です。

まとめ

他にも、事業スキームや構成員の雇用/委託体制に至るまで、たくさん教えていただきました。
手作りの美味しい食事をいただきながら、遅くまで僕の質問攻めに付き合ってくれました。

視察先を探すにあたり、困っていたのは、暮らしをメインテーマにした自然学校(自然学校という言葉が既に固定イメージがあるので、それすらドンピシャに言い当ててはいない)は、あまりないということでした。

プライベートと仕事をどうやって線引きするのか?
どこまでが生活の範囲でどこからが業務なのか?
を明確にしないと、組織として運営していくのが難しくなります。
そんな中、清里ミーティングで出会ったのが、「おうち自然学校」系の事業者でした。

その第一人者とも言えるくりこまさんから、
「八郷留学は最初から暮らしをテーマにしているところがすごいよね。普通は冒険教育とか、非日常的な体験教育から入って、だんだん暮らしの大切さにも気づいてくるんだけどね」と言ってもらいました。

八郷留学が標榜しているものは間違ってないんだなと思いました。
あとはこれを確立するために、ひとまず今年度いっぱい、改革に力を入れていきます。

つかちゃん、すがっち、子どもたち、3日間ありがとうございました!

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八郷留学のつくり方 by 原部直輝
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