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ブランディングで、豊かな世の中を生み出したい

2021年8月、大阪本社に中途入社した「稲葉」さんがなかなか骨のあるヤツだと耳にしました。

「そんな彼はなぜウチの会社に入ったのか?」
理由を知りたくて、このたびHR部安渡がインタビューしてみました!


稲葉さんの紆余曲折


―― 稲葉さんの当社に入るまでのキャリアを教えてもらえますか?ちょっと変わってるって聞いたんですが(笑)

そんなに変わってはないです(笑)。僕は大学生の時にバンド活動をしてたんです。どインディーズではあったものの、東名阪ツアーをしたりとか、海外からツアーに来たバンドと一緒にライブやったりとか結構精力的にやってたんですよ。で、いざ就活の時期となっても、バンド活動が楽しいし、「働く」ということに魅力を見出せていなかったんです。大学も先のことを見据えて入ったわけでもなかったし、何より親父が「大学には遊びに行け」って言ってくれてたので(笑)寛大な親父には感謝しかないですね。

でもバンドで食っていく気はなくて、僕は仕事しながらバンド活動も続けていきたいなと思ってました。ただ働くとなると長い時間「仕事」にコミットすることになるので、中途半端なことは嫌だな、音楽のように情熱が注げることがいいな、と。デザイナーなどのクリエイティブ職に興味があったものの、僕は経済学部でそういう専門のところに行ってないので難しいよなと考えたり、、、僕にとっての「働く意義」はなかなか立ち上がってきませんでした。

そんな時にTVでとあるブランディング・プロデューサーの仕事を見たんです。その人が企業のブランディングをやっているのを見て、めちゃくちゃ創造性と社会的意義のある仕事だ!って直感的に思いました。それが出来るのって広告代理店っぽいな、、、という感じで、ようやく本当にやりたいことを絞り込むことができて。でもその時すでに就活は終盤戦(笑)結局就活2年目に突入したのち、広告代理店に就職することになりました。

バンド活動時代の稲葉さん


―― 元々「ブランディング」のどこに惹かれたんでしょう?

「ブランディング」って、ブランドなりビジネスなりの魅力を、創造性をもって最大化していくってことだと思うんです。ひいてはその企業の魅力・価値が正しく伝わっていくことになり、人々が共感したり享受できたりするわけですよね。共感できる、納得できるモノゴトが増えれば、人々の生活は豊かになるだろうし、企業活動にも持続可能性が生まれます。そういった「創造性」を伴って「持続可能性」や「豊かな社会」を生み出していけるのが、ブランディングの魅力だと思っています。


―― ウチの会社は3社目だと聞いたんですが、その前の2社はどんな会社だったんでしょうか?

1社目は広告代理店で、2社目が制作会社です。ディレクター・プロデューサー・プランナーとして働いていました。2社ともブランディングの仕事に携わってきたのですが、ブランディングの仕事をやっていくと「小手先じゃダメだな」と思うようになってきたんですね。

例えばパッケージだけを良くしたりとか、表面上のプロモーションだったりとか、表層の部分だけじゃブランディングとしては足りないなと思い始めてきて、、、というのも、「本質的な部分、ビジネスの最上流を形作らないと本当のブランディングはできない」とここ数年ずっと考えていて。ブランディングをしようとしたら、全ての企業活動が「ブランド」という軸に紐づいていないといけないし、それが本来のブランディングの在り方だろうと。またそういう意味では、ブランディングとはビジネスのデザインと言えると思うのですが、そこをやっていかないといけないと感じていました。

本質的なブランディングとは、ビジネスの最上流である「WHY」を問うていくことだと考えてます。「WHY」とは大義や理念、意志、存在理由です。これまでにやってきた仕事も、ブランディング活動の一環ではあるものの、「HOW(方法論)」だったり「WHAT(具体策)」に留まっていて、その上のレイヤーだと考えていた「WHY」に辿り着くことができなかったし、どうやっていったらいいのかも見えなかったです。

―― そういう考えに至って、最上流の部分の仕事をしたくて転職をしたんですね?

そうですね。より刺激のある仕事や環境にいきたいというのもありました。ただ自分がやりたいことが実現できると思われる会社はそんなに多くなくて、厳選して受けていたんですが、YRK andではリブランディングやブランドコンサルティングということを明確に謳っていて、自分のやりたいことと非常に合致度が高いと思って転職を決意しました。


最上流「WHY」の仕事


―― 実際、YRK and に入ってみてどうですか?面接で聞いた内容と違うじゃないか!とかなかったですか?(笑)

ないですね!(笑)今むちゃくちゃ面白い仕事をやらせてもらってます。

自分が考えていたビジネスの最上流の「WHY」を問うていける仕事だし、クライアントとともに「WHY」を生み出すことに関われてます。本質的なブランディングをやれているなと感じますし、最高に楽しいです。尊敬できる方も多いですし、学びも多いですね。

直近で携わっているのが、アパレル会社様の新規事業開発プロジェクトだったり、大手メーカーの新規ブランディングプロジェクトだったり。もちろん、そういった案件ばかりではないですけど、基本的に会社として見据えているところを明確なので、仕事をしていて違和感はないです。
今は本当にやりたかったことができてますし、この会社で自分なりの仕事の「型」というのが明確に見えてきました。


実現に近づく"見えてきた「型」”


―― え?稲葉さんが見えてきた仕事の「型」ってなんですか?

僕は「職業人」としての自分は何者なのか?とずっと自問していて。「あなたがひとりで、市場で発揮できる価値はなんですか?」と問われた際、僕ひとりが発揮できる仕事の価値が弱いなと思っていたんです。もっと大きく価値を生み出すことができないかと。基本的に仕事はチームでやることになりますが、一人ひとりが大きな価値を持っていればいるほど、仕事の強度とクオリティは上がりますよね。

そこで、YRK and でやっていてフィットしたのが「ファシリテーション」です。ワークショップやディスカッションを主導し、クライアントと我々、全員の意見やアイデア・創造性を生かして、新たな価値を生み出していく。それが僕のひとつの存在価値であるんじゃないかと考えています。この「新たな価値を生み出す」ということが「WHY」を問う作業の最たるものであり、ファシリテーションは僕が目指すことを実現するための、一つの強力なツールだと思っています。ファシリテーションを通じてその先のプランニングやプロデュースができれば、発揮できる価値が拡がるなと感じています。

ファシリテーションは「HOW」の部分だと思いますが、元々自分が考えていた「WHY」を実現させるためのプロセスの構築については僕自身が弱い部分だったので、この会社に入って「HOW」がより鮮明になって「WHY」の実現にさらに近づいたと思います。


―― 「WHY」の実現のために「HOW」という武器を手にした稲葉さんですが、今度どんな仕事をしていきたいですか?

まずは明確になってきたことを持って沢山仕事をして、どんどん磨き上げていきたいです。ただそこの中でも常に自分に問いかけ続け、仕事も自分自身もアップデートしていこうと思っています


仕事を探している方へ


―― 最後に「自分の仕事」を探している方に、稲葉さんがアドバイスをするとしたら?

「自分が本当に楽しいと思える仕事は何か?」と自分に対して問い続けることですね。
「あなたが人生の半分以上費やす『仕事』が楽しくないんだったら辛いだけだよね?」って思います。皆さんやっていることかと思いますが「それは本当に楽しいのか、情熱をもってやれるのか?」「どんな自分で在りたいのか?」などといったように、ひたすら自問して、探求し続けることが大事だと感じます。そうすることで道が開けると、僕は信じています。

めっちゃいい笑顔です


確かに「変わった経歴」というわけではなかったけど(笑)「骨のある」エピソードが満載の稲葉さん。今の仕事について尋ねた時に、本当にいい笑顔で楽しそうに話してくれたのが印象的でした。
私も「自分が本当に楽しいと思える仕事は何か?」を改めて自分に問いたくなるインタビューでした!

#この仕事を選んだわけ