RAID0の不調(更新)

(この記事は 2021年7月 くらいの情報です)
2021/7/17 その後の顛末追加

朝起きたら RAID0 へのアクセス遅延がすごいことになってたっぽく、Farm の対象から外れていた。

この RAID0 は以前書いたように適当な 4TB ディスクを寄せ集めて Plotting の 2nd cache 兼最終出力先(保管先にコピーする前の一時保存だけど)として使ってるものだけど、USB-HDD を接続するまで少し時間があったので一部 Plot の保管場所としても使ってる。

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とりあえず状況を確認してみると、ディスクの1台のレイテンシーがすごいことに…19秒ってあんた…

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しかしこんなんでもディスク状態は「正常」

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とりあえず Plotting とか全部止めて、コピーも完了するのを待ったけど、やはりこのディスクだけ遅い状態はかわらない。

故障ですかねぇ…

RAID0 の場合、中のデータを維持したまま故障したディスクだけを取り外すということができず、全部を破棄して作り直さなければならないのが弱点。
なので、本来は RAID0 に「消えてほしくない」データを入れるべきではないのだが、退避を後回しにしていたツケが出た感じだ。

この機会に4台とも新品にして RAID5 にするとかも考えたけど、正直こんなところに半端な金をかけたくないんだよな(4TB x 4台買うより、14TB x 1台買う方が安いし)。

ということで、ここはこのディスクを外した 3台で再構成する、ということで方針は決定。

まぁ、その前に、せっかく全部止めたので一回再起動してみましょうか。

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………直ってるやん!?

うーん…
また負荷かけたら再発するかもしれないしな(これは Plotting 1並列だけの状態)

やはり気持ち悪いので外すことにして、中身の退避の計画を立てましょう。
移動先に使えるディスクの空きあるかなぁ…

その後

少し使ってたけどディスクは平気なもののなんか全体に遅い。

そして、多重アクセスすると途端に重くなるので、やはり変なんだろうなぁ。

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Disk1 が BarraCuda、
Disk2 が IronWolf、
Disk3 が WD Green
Disk4 が WD Red(古いやつ)

それぞれの特徴が出てて面白い。
そして、これを見ると確かに性能の違う HDD を混ぜて RAID を組むべきではないと思う(汗;

システム再構築

QNAP の弱点として、ユーザーデータが差し替え可能なストレージ上にある(システム用の SSD の上にない)ため、全部のストレージを外してしまうと設定がリセットされてしまう、というものがある。

※ RAID の領域の外に保存されているので、使用状況と関係なく1台でも装着されていれば OK

IO-DATA のように起動できないとかじゃないので、まぁそこはマシなんだけど…

とはいえこれちょっと不便で、特にベイ数が少ないと「どれか一つを残したまま差し替えていく」というのは相当計画的にやらないと無理。

ところで、TS-473 には、主にキャッシュとして使うことを想定した M.2 SSD(ただし SATA)スロットが2つある。
Plot の処理するのにキャッシュは不要だし、SSD では大容量を設置できないのでストレージとしても使いにくいから無視してたんだけど、
QTS から見るとここも普通のストレージっぽかったので、ここにシステムドライブとして小容量のストレージを置いておくのは可能なのではないだろうか?

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というわけで小さいの買ってみた。
何も物理的に小さいの買わなくても、という話もあるがそこはノリで(そのノリが失敗につながるのだが)

そして、マニュアルにも、かわいい子にはヒートシンクをつけろ、と書かれていたのでつける。

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2242 にちょうどいいのなんか持ってないので、汎用の適当なのを並べてつけてみた。

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…………あれ?

どうやら、TS-472 の SSD スロットは、2242サイズの穴にライザーネジを取り付けられないらしいぞー (汗;

ううむ、ネタに走らず普通に WD Red とか買っておけばよかったな。

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まぁ、認識してるのでいいことにします。
そのうちエクステンション基板でも買って固定しましょう。

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後は普通にボリュームを作れます。
というかこの時点で SSD オンリーで各種設定できてるので、使い方としては正解だったっぽい。

そして RAID 再構築

ここまで出来たら後は普通に使えるので RAID を作り直します。

残った 4TB 3台で運用しようかとも思ったけど、ちょうど Toshiba の 2TB が4台揃ってたので、それを使うことにした。

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NAS 用じゃないけど CMR だし、いいことにしましょう。7200rpm だしね。

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さすがに 2.5GbE 経由だと頭打ち感半端ないけど、10GbE の速度には届かない、ってところかな。

ついでなので、共有として使うつもりはないけど、システム領域用の SSD も計ってみた。

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RAID0 の方もだけど、Read はこれ Ext4 のメモリキャッシュが効いちゃってますね。
Write はほぼカタログスペック出てるので、こんなもんかな。

RAID1 組むと少し遅くなるから、キャッシュとして使うのは微妙だわなぁ。
小さいファイルを大量にやり取りするような用途でしか意味ない気がする。

エクステンション買ったので止めた

Amazon でエクステンションを購入。

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これは良いものですね!

しかし、どうも QNAP の M.2 の固定は M.2 用のネジではなく M2.5 x 3mm とかいうなかなかな変態ネジが必要らしい。
中古等でネジが無い方はご注意を。

PC 用のネジセットとかだと入ってるんだけど一般にはあまりないので、M2.6 x 4mm のネジで代用した。

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左が M.2 用のやつ。
だいぶ細くてスッカスカだった。
当然だけど、HDD 固定用の #6 は太くて入らない。

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M2.6 は普通に入って、とりあえず止まってる。
本当は皿ネジじゃない方がいい(根元の太さの関係で)んだけど、まぁいいや。

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