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【1ヶ月ぶり4回目のデバイスReview】REALFORCE GX1

どうも、ClanYrならびにOwnzおよびおっさんずVALOのOFFです。
今回はREALFORCE GX1というゲーミングキーボードのレビューを書かせて頂きます。

さて…早速ですが…
早速で大変恐縮なのですが、ちゃんとしたレビューを読みたい方は下記が大変参考になりますので、是非そちらを読んで頂ければと思います。

Negitaku.org
DPQP様(ミオニ様のYoutube)
PC Watch

冒頭ピストルラウンドからレビュー業務を半ば放棄するような導入、大変失礼いたしました。
それでは前置きから

前置き

このレビューを書く1ヶ月ほど前にPulsar ES1というマウスパッドのレビューを書かせて頂きました。

中身はお察しの通り完全なる悪ふざけでして。
文章の8割くらいはPulsar ES1に触れる事すらなく、ゲーミング昔話を延々と書き連ねるという我ながら酷いレビューを書いてしまいました。
私に出せる最大のパフォーマンスを発揮して、オンリーワンを目指した結果です。後悔はしていません。

そして4月某日、運命のDMが届きます。

???
東プレさん??

大変失礼なことを承知でお尋ねします。

正気ですか??

私以外にも適任者は大勢いらっしゃるという中で、私の悪ふざけ的レビューやeSports老害的ツイートを確認したうえで、私にレビューを依頼する…

…なるほど!

これはもう見る目があるとしか言いようがないですね!!
先見の明があるとはまさにこのこと!!
素晴らしい!!
流石です東プレさん!

きっと担当者の方はこのレビューの実績が社内外で認められ、出世の足掛かりとなり、トントン拍子で社長へと上り詰める事は半ば確定した事実でしょう。間違いないです!

しらんけど(大阪で活用される免罪符)

ちなみにうちの嫁さんのリアクションはこんな感じでした。

どうもインフルエンザのOFFです。
さて、それではREALFORCEと私の歴史から書いていこうと思います(レビューは書かない)。

私とKeNNyさんとREALFORCEと

遡ること2004年11月、CPL2004Winter日本予選のお話。
CPLというのはCyberathlete Professional Leagueの略称で、当時開催されていたオフラインのeSportsの世界大会です。開催タイトルは幅広くCounterStrikeだけでなくQuakeやUnrealTournamentなど。
今のESL(Electronic Sports League)的な立ち位置かもしれません。

そのCPLですが、このCPL2004Winter日本予選がめちゃくちゃ凄くて。
なんとLANパーティー(Bring Your Own Computer/自分のPCを持ち寄って遊ぶ楽しいイベント)が併設されていたのです。
凄いですよね。
世界大会の日本予選とLANパーティーが同じ会場で開催されるんですから。
今でいうなら
「VALORANTの日本代表を決めるVCT日本予選プレイオフ」

「大規模LANパーティーであるC4LAN
が同じ会場で同時に開催されているようなもんですからね。
盆と正月とゴールデンウィークとシルバーウィークがいっぺんにきてます。
まさにeSportsの祭り。
凄いぜCPL2004Winter日本予選!!

そしてそのCPL2004Winter日本予選で憧れの4dNのKeNNyさん(2023年現在REJECTヘッドコーチ)がカッコいいキーボードを使用する姿を目撃したのです。

4dNのKeNNyさん。PCデバイス含めすべてKeNNyさんの持参品

この時にKeNNyさんが使用していたキーボード、これこそが私がREALFORCEというキーボードを初めて見たその瞬間になります。

KeNNyさんについてここで解説するのもアレですが、私がどれだけKeNNyさんに憧れていたかという話をしますと、
当時、KeNNyさんはCS1.6において日本一のアサルトライフル使いでした。
シンプルに本当に強くて。
マジめちゃめちゃ強くて。

うーん…言語化しちゃうと私の文章力では伝わらないですね…
例えるなら、2023年現在でいう所のZETAのLazさん的存在でした(少なくとも私の中では)。

その憧れの存在であるKeNNyさんが使っているキーボードがREALFORCEという事で、「私もいつかREALFORCEを買いたい!」と思っていました。
思っていたという事は買ってないんですけどね…
高かったし…

私がREALFORCEを買えなかった話は一旦置いといて、とりあえずKeNNyさんがREJECTに加入した時のムービーが糞カッコいいので見ておきましょうか皆さん。

↑のムービーで使われている写真の3割くらいを撮影していたのは私です。
それくらいKeNNyさんのファンなんです私。

…もう少しKeNNyさんの話していいです?
KeNNyさんはREALFORCEのインタビュー受けられてたくらいですし、セーフですよね?

さて、私が勝手に名乗っている肩書の一つに
日本で初めて発生した日本人eSportsプレイヤーのファンボ(※2004年当時eSportと呼称されていたゲームにおける)
というのがありまして。
凄い長々した注釈からがついてますね。
「2004年当時eSportsと呼称されていたゲーム」
というのはほぼほぼFPSとRTSのみでして、格ゲーは当時eSportsとは呼ばれていませんでした。明確に排除されていたという訳じゃないのですが、格ゲーには格ゲー独自の文化がありまして、わざわざ格ゲーの事をeSportsと呼ぶ必要がなかったという

すいません、これは脱線しすぎですね。

そして何をもってファンボとするか、その閾値、クライテリアはどこ?という話なんですが私は「サインを欲するかどうか」を判断基準に置いています。
という事で、日本人eSportsプレイヤーに初めてサインを書いてもらったサイン(2004年8月)を保有しています。

KeNNyさん人生初のサイン!
書くのが恥ずかしいから、、という理由で拒まれたのですが、
かなり無理を言って書いてもらいました。

さて、これ何の記事でしたっけ?
私がKeNNyさんファン歴どれくらいだったとか、そういう記事でしたっけ…

いや…違いまましたね…
本当にすいません忘れたフリしていました。
KeNNyさんのサイン自慢したくて…つい…
REALFORCEのレビューしないとダメなんでしたね。

レビューの前にキーボードにまつわるゲーミングデバイスの昔話を少しだけ。本当に少しだけなので、ちょっとだけ読んで行ってください。

実は2004年頃はゲーミングキーボートという存在が存在しなかったんです。
キートップが光るキーボードが登場するなんて思ってもいない時代ですね。
意外に思われるかもしれませんが、キーボードはゲーミングデバイスの中で最も時期的に後に登場したモノなんです。
主要なゲーミングデバイスを登場した順に並べると
①マウス
②マウスパッド
③ヘッドセット
④キーボード
の順番です。
ただ単にゲーミングを名乗っていた、とか
日本ではほとんど流通していない海外メーカーが出してた、とか
厳密な話で言えば違うのかもしれませんが、ユーザーに広まっていった順で並び変えるとこうなります。
ここ、よくテストに出ます。
TBSのオールスター感謝祭の25万円チャレンジ問題でも出題実績があります。今日はこれだけでも憶えて帰ってください。

ゲーミングキーボードの代わりに、やんわり存在したのは左手系デバイスですね。
どちらかというとFPS初心者でも直感的に見て分かりやすいコントローラーとしての左手系デバイス。

左手系デバイスの始祖Zboard(CPL2004Winter会場で撮影)

当時はコンシューマー系ゲームが全盛で、PCでゲームをする人というのは非常にめちゃくちゃとっても少なかったんです。
そんな中、少しでもPCゲームをとっつきやすくするためにキーボードをパッドに近い形したのが上記の左手系デバイスの始祖Zboardだったと言われています。ですので、このゲーミングキーボード?と言って良いのかどうか分からないZboardを使っているFPSプレイヤーは私は見たことが無かったです。

では、ゲーミングキーボードが無かった時代、当時のFPSゲーマーはどんなキーボード使っていたのか?
大きく分けて3種類に分かれました。(私の記憶調べ/誤りの可能性あり)
①得体のしれないメーカーのPS/2接続109キーボード
 ➡キーボードにこだわらない派閥(60%くらい/私はココ)
②Logi / Microsoftの普通のキーボード
 ➡一応メーカーくらいは気にしておく派閥(30%くらい)
③REALFORCE / Happy Hacking Keyboardなどの高級キーボード
 ➡すべてのデバイスに最高を求める派閥(10%くらい)

キーボードは単に移動手段でしかなく、そこまでスペックにこだわった所で差がつかないと考えている人が多数派を占めていた
と記憶してます。記憶違いだったらごめんなさい。
もしかしたらゲームジャンルによっては③の比率が高かったかもしれません。特にArena系FPSの人達は移動手段is命な側面がありますし。

ですので、現代のゲーミングキーボードの当たり前なスペックである
 Nキーロールオーバー
 アンチゴースト
 ポーリングレート
 キースイッチの種類、応答速度
にそこまでの価値を見いだせていなかった時代ともいえます。

何故?と思われるかもしれません。
こればっかりは気付かなかったんだから仕方ないです。
あとは「使ってみないと分からない良さ」のせいかもしれませんね。自身で使ってようやく分かる良さというものはどんなものにも確実に確実に存在しますし、キーボードはその中でも特に伝わりにくい種類なのかもしれません。しかも高級品と安物での価格差が激しいですしね。
そんなもんです世の中。
知らないものは探さないんです。(出典:攻殻機動隊)

2006年くらいになると、ようやくゲーミングキーボードの始祖みたいなものが発売され始めます。
例えばLogiのG15 Gaming KeyboardやSteelのSteel keys 6Gなど。
Steelの方はまだ現代でも通用する""ゲーミングキーボード""と言って良いものですね。Nキーロールオーバーやキースイッチの種類にこだわって作られています。
Logiの方は…まだ当時の価値観が色濃く残っていますね。
Nキーロールオーバー有無やキースイッチよりもマクロ機能などに重きを置いていたり。今コイツがゲーミングキーボード名乗ったら大変なことになりそうです。

ではREALFORCEはどうだったか
REALFORCEはゲーミングキーボードという存在が誕生する前から、Nキーロールオーバーに対応しており、モデルによっては非常に軽いキー荷重も選択可能で、キースイッチは応答性にも優れていながら誤入力も少ないという
まさにゲーミングキーボードに要求されるスペックを先取りしていたのです。凄いぜREALFORCE!

これは私の勝手な想像なんですけど
ゲーム以外でキーボードを酷使するような別用途の為に、真面目にモノ作りに取り組んでいったら結果として、ゲーミングキーボードの要求スペックを満足するくらいのクオリティのものが出来上がっていた
そして、ゲーミングキーボードが登場する前の時代からゲーマー御用達のデバイスになったんじゃないかと。

カッコいいですよね。
私は本業がメーカーの研究職なので憧れますこういうの。
レーシングカー作ってたつもり無いのにレースで使われてたみたいな
ロケット用の部品じゃなかったのにロケットの部品にされたみたいな

見てくれや上辺だけの宣伝じゃなく、愚直で紳士なモノ作りが評価されるっていう事がカッコいいなと思うんです。

すいません、そろそろ昔話は終わりにしましょう。

見せてもらおうか!
ゲーミングキーボードが存在する前から既にゲーミングキーボードだったREALFORCEが作ったゲーミングキーボードの性能とやらを!

REALFORCE GX1 レビュー

REALFORCE GX1 届いたでー!

ええぇぇ…まさかフルセットで届くとは…
GX1本体とアームレストとスペーサーと
えーと総額は…

言わせねぇよ!!

こんな高級品をありがとうございます東プレさん。
そして本当に何かすいません…
私のレビューを読んだ人が一人でもREALFORCE GX1を買おうと思ってくれたら許してください。
あくまで「買おうと思ったら」であって「買ったら」では無いことだけご注意ください。

機能であったりとか、スペックの概要的なお話は冒頭の”ちゃんとしたレビュー”にお任せするとして、私がレビューする意味は
「40歳の後期高齢者FPSプレイヤーにも果たして超高スペックゲーミングキーボードを使用する恩恵があるのかどうか」
この一言に尽きると思います。

FPSというものは加齢とともに華麗にはなりません。
ある一定のピークを過ぎると確実に泥にまみれ、弱くなっていきます。
一般的なスポーツと同じですね。
むしろ筋力や経験でカバーできる要素がある一般的なスポーツよりも、弱くなってしまうスピードは速いとも言えます。
ここら辺はプロ選手の年齢層からも明らかですね。

そうとなると、高級で高スペックなデバイスが40歳であるFPS後期高齢者の私に意味がある物なのかどうか?という疑問が当然生じてくるわけです。
元々のスペックが低い人間が使っても意味があるなら、それは万人にとってメリットのあるデバイスという事でしょうし、そうでないなら使用する年齢層とスキルを選ぶデバイスであるという事になります。

さて、1週間ほど使用しての感想ですが…

これ、Pay to Winです。

買いましょう。
例えるなら今まで体育館シューズでバスケットボールをしていた桜木花道が、エア・ジョーダン6を手に入れたくらいの感動じゃないかと思います。
自分の意志がダイレクトに操作するキャラクターに伝わる感覚
これ凄いですマジで。
この感覚を知ってたら絶対に買います。
買わない理由はこの感覚を知らないから、それだけです。

どの年齢層問わず買いましょう。
エグイです。

購入の優先順位として
・一般的なゲーミングマウスとマウスパッド
・240フレーム以上で安定するPCとモニタ
これに並ぶくらいに必須アイテムです。
正直、ヘッドセットよりも優先順位は高いと思います。
それくらい凄い。
恐らく凄さの源泉はDynamic Modeですね。
コイツがガンダムで例えるところのマグネットコーティング並みに反応速度と運動性能上昇に寄与してると推測します。

APC がさらに進化した「Dual-APC」
新機能の「ダイナミックモード」では、キーストロークにおけるオン位置・オフ位置(リリースポイント)を指の動きに合わせてリアルタイムに可変させることで、ゲームへの高速入力を実現
公式webよりコピペ

なるほど、キーをオフしようとした瞬間にちゃんとオフになってくれる仕組み。メカニカルキーボードやメンブレンキーボードでは原理的に絶対実現できない仕組みですね。
スゲェ。ジオン驚異のメカニズムですよ。

…すいませんマグネットコーティングは連邦の技術でしたね。

キー荷重の軽さやストロークポイントの浅さにもREALFORCE GX1の凄いポイントが含まれていることと思いますが、これはおそらく若者向けの設定で私には少々ピーキーすぎました。私より若い方(40歳未満)の方は間違いなく私以上にREALFORCE GX1の性能を引き出せる事でしょう。

さて、だいぶREALFORCE成分は薄いデバイスレビューではございましたが

という訳で、購入は↓からどうぞ!

(了)


あ…しまった大事な事書き忘れてました。
ごめんなさい。
また昔話戻って良いですか?
良くなくても思い出しちゃったので書くんですけど。
締まり悪くてゴメンナサイ…

Counter-Strike NEOの話

Counter-Strike NEO(以下CS NEO)というFPSをご存じでしょうか?
世界初のゲームセンターで遊べる5vs5タクティカルシューターです。
2005年に全国のゲームセンターに導入されました。
凄いですよね。
ゲームセンターでCounterStrikeですよ??
未来すぎるでしょう…凄い…

Counter-Strike NEO筐体(画像は元LEDZONEプロデューサー土屋さん提供)

全国展開前には蒲田と池袋にLEDZONEというCS NEO専門の実験店舗が稼働しており、数々の名プレイヤーを輩出してきたことでも有名です。
noppoさん(とんでもないプレイでお馴染み)、QoofooRiNさん(とんでもないプレイという言葉を生み出したことでお馴染み)はLEDZONE出身なのは有名なお話ですね。
ここは流石にテストに出ません。有名すぎて。

なんと!
このCS NEOの全国展開バージョンで採用されていたキーボードも実はREALFORCEだったんです!!!
しかも特注キートップ付き!!激レアです!

画像の出典はこちら

めっちゃ良い…
古のESDFじゃない配列以外はパーフェクトなキーボードじゃないですか…
右上の¥にアサインされた簡易VCのGood Jobキー
<>にアサインされたメイン/サブ武器の弾購入キー
デフォルトの左手位置が一目でわかる配色
完璧ですね。
これならゲーセンに置いてあっても3秒で全てを理解しCounterStrikeがプレイできます。間違いないです。
これぞ元祖ゲーミングキーボードです。

という事で、先ほど巻き起こった日本に最も早く広まった元祖ゲーミングキーボード論争についてはSTEELでもLogiでもなく、東プレさんのCS NEO特注REALFORCEという結論になります。

ここは確実に次のテストに出ます。
今日はコレだけでも憶えて帰って下さい。

(了)

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