【Review】ゲーミングマウスZOWIE U2
本記事はベンキュージャパン株式会社 様より商品(ZOWIE U2)をご提供頂いてのレビューです。
本当に毎度ありがとうございますZOWIEさん。 私みたいな場末で末端のFPSゲーマーにレビューご依頼頂けるなんて本当に感謝しか無いんです。
毎度毎度で大変申し訳ないんですが、私のレビューでは商品の魅力をお伝えするのは100%確実に無理ゲーですので”しっかりしたちゃんとしたレビュー”の紹介からスタートさせて下さい。DPDQDPQPさんのレビューはこちら
さて…これで本レビューの9割はレビューとしての役割を果たしたと考えます。これからは自由時間という事で。
昔話をまじえつつ率直な感想を書かせて頂きます。
U2の特徴は何といってもこの形状。
ほぼ左右対称というこの形状ですね。
正直な話、マウスで左右対称ってどうなんでしょう?
古のゲーミングマウスMicroSoftのIntelliMouseシリーズと共に人生を歩んできた身としては、左右対称というのは正直IntelliMouse以前の時代に逆戻りしている感がありまして。
そんな装備で大丈夫か?という感想を抱かざるを得ませんでした。
ほんの少し昔の話(2004年)なんですが、その頃ちょうど左右対称のゲーミングマウスを一瞬使っていた時期があったのです。DiamondBackという左右対称が過ぎるゲーミングマウスを。
ゲーミングマウス黎明期の製品という事もあり、形状が凄い前衛的でした。
サイドボタンも含めて左右対称だったんですが、どうやって右側のサイドボタンを活用するのかと小一時間問いただしたくなる形状。右側にボタンが存在するせいでホールドするのも難しいという…
そんな感じで、左右対称のマウスに対する印象が悪いままの状態で20年が過ぎたというのが現状のステータスになります。
(※ここで他社製のマウスの製品名をネガティブな形で出すのはどうなのかとも思ったのですが、ゲーミングマウス黎明期の歴史資料としてご容赦頂けたら…という事であえて書かせて頂きました)
そんなエルゴ形状に20年以上飼いならされて、左右対称に対してはネガティブという古臭い考え方でガチガチに固まった人間が適合するならば……
これはZowie U2は万人に対して適合するマウスと言っても過言じゃないかも??
そんな期待を胸に本題のレビューの方やっていきたいと思います。
使用感について
使いはじめ30分でのファーストインプレッションは
「ちょっとだけ持つ感じに違和感あるけど、全然まあ使えなくもないかも?」
でした。
ほーん、まぁ可もなく不可もなく、まぁ使えそうではあるか?
自分のマウスの持ち方は”被せ持ち”だったんですが、U2を自然体で持つと自動的に"つかみ持ち"になりました。
ん??
あれ??
おいおい、マジかコレ。
被せ持ち歴20年以上が自然に被せ持ち以外の持ち方が自然にできるってマジかコレ。
ファーストインプレッション時点で「ちょっと違和感あるけど全然使えなくもない」という感想は実はとんでもないことです。
例えるならオートマしか運転してこなかった人間が自然とマニュアル車を運転できてるくらいとんでもない事です。
…すいません、今の例えは一旦なかった事に。
ちょっと違いますね。
ちょっとだけ。
今まで自転車しか乗ってこなかったのに、急に一輪車に乗れるようになっt
やめましょう。
一旦例えるのやめましょう。
私の語彙力では無理な話だったんです。
諦めましょう。
何が言いたいかというと、ごくごく自然につかみ持ちができる形状がスゲェという話です。
手の大きさも、マウスを持つ癖も万人が違うというのに、ここまで自然に持ち方を矯正してくれる形状というのは一つのマウス形状のゴールと言えるのかもしれません。これは過言とかじゃなくてマジでそう思います。
マウスの良し悪しを決める優先順位は
①マウス形状とボタン配置(=手に合うかどうか)
②有線/無線
③重量
③ポーリングレート
④その他スペック
だと思っていますが、その中でも一番大事な形状を完璧に仕上げてるのは流石のZOWIEさんですわ。
ちなみに3日くらい使った時点で完全につかみ持ち慣れました。すげぇ…
「被せ持ち」と「つかみ持ち」どちらが良いかというのは判断難しいところなんですが、ゲームによって使い分けるのが最強なんじゃないでしょうか。
野球に例えると新たな球種をマスターするみたいな…
やめましょう
もう下手に例えるのはやめましょう。すいません申し訳
その他スペックについて
・重量
Zowie史上最軽量となる60g(公称スペック)という軽さ。
直近他社から出ている肉抜き系に比べると若干見劣りしますが、非肉抜き系の中ではかなり軽量な部類です。
単に軽ければ良いというモノでもないのでしょうけれど、持ちやすさを維持したままで軽い分には悪い事はないでしょうし、軽さ大正義です。剛性が下がっているようにも感じないですし、いったい何をどうやって軽量化したのか…大変気になる所。
・EC-CWシリーズとの共通スペック
付属しているレシーバー(兼充電ドック)である「エンハンストワイヤレスレシーバー」についてはEC-CWシリーズと共通となっています(つまりポーリングレートなどのスペックも共通で1000Hzまでの対応…そろそろ流行りの4KHzや8KHzに対応して欲しいような気がしなくも無かったり?いや別に困ってないんですけど、ほら高くて困るスペックでも無いですしポーリングレートは)
そんでUSBケーブルが2本ついてきます。
ん?
2本???
今まで(EC-CW)は1本だけじゃなかったでしたっけ?
え?なんで?
という事でZowieさんに問い合わせたところ
「1本はエンハンストワイヤレスレシーバーに固定で接続してもらうためのケーブル、もう1本(パラコードの方)は充電切れの際に使用するためのケーブル」との事でした。
細かい配慮ですがありがたいです!
大体充電切れに気付く時というのはゲームに熱中している時じゃないですか。そのゲーム中に
レシーバーからUSBケーブルを抜く→抜いたUSBケーブルを挿す
という2アクション必要だったのが
あらかじめ挿せる状態のケーブルを挿す
という1アクションで対応できるわけです。
こういう配慮、嫌いじゃないです正直好き。
そうですね、例えるなら…
おっと…危ない
例えませんよ?もう流石に例えません。
危なく例えるところでした。
まとめ
・エルゴ形状を被せ持ちでしか使ったことがない人に対しても、自信を持って薦められる素晴らしい形状。つかみ持ちという選択肢が得られるのはデカい。
・非肉抜き系の中では軽量(60g)でかつ高い剛性は優秀。
・充電しわすれにくいエンハンストワイヤレスレシーバーも偉い。
・でもそろそろポーリングレート4KHz/8KHz対応してくれても良いかも?
という事で、総合して素晴らしいマウスでした。
流石は信頼と実績のZowieさん。
次回作も期待してます!
<了>