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身延町移住を考えている人に向けての魅力発信

はじめに

 移住を考えているなら身延町はどうだろうか。田舎暮らし体験施設、移住ツアー。これらのように、身延町には移住を考えている人に向けた取り組みがいくつかある。また、移住・定住祝金といった、移住した人に向けた制度もある。
 魅力は制度だけではない。今までに4人の身延町移住者の方にお話を伺ったが、そのお話からは身延町の素晴らしい魅力を知ることができた。例えば、人の温かさ、自然、子育てのしやすさ、ゆるキャン△などである。
 魅力がたくさんあることは事実だが、同時に不安も大きいと考えられる。身延町にある役場の企画政策課では移住相談を受けることも多いそうで、相談件数は年々増加しており、特にコロナ禍で増えたという。
 そこで今回は、身延町移住を考えている人に向けてどのようなことを伝えるべきかを、移住者の不安を考えた上で、それを解決する案を記していく。

考えられる移住者の不安

 身延町の魅力として人を挙げたが、これは移住者にとっての不安にもなり得ると考える。なぜなら、実際にそこで生活してみるまでは、人との繋がりの感覚や程度がわからないからだ。身延町は、都市部に比べて人との関わりが深く、強い。これは人によっては良いことであるが、苦手な人もいるだろう。ここに不安を持つ人も多いのでなないか。
 他にも、自然も不安の要素になるだろう。今まで住んでいた環境と異なる天候、気温などに適応できるのかわからないという不安は大きいと考える。
 これらの不安は、移住をしてみないと実際の環境はわからないというところにあるだろう。しかし移住は簡単にできることではないし、1度住んでしまうと他に移るのも容易ではない。慎重に移住先を選びたいところで、これらの不安はどのようにしたら解消できるのだろうか。

今ある取り組み

 今身延町にある取り組みで、これらの不安を解消するためにあると考えられるのが、田舎暮らし体験施設と移住ツアーだ。田舎暮らし体験施設では、最長2年間の契約期間のなかで、身延町での生活を体験することができる。住んでみることで、実際の環境を自分の目で確かめることができるだろう。  しかし、2棟ある田舎暮らし体験施設は現在どちらも入居中だ。問い合わせも多く、空くとすぐに次が埋まるという人気の施設である。身延町役場企画政策課の方によると、この施設を増やすことは決定事項ではないそうだ。過去に、旧中富町の地区にもう一件あったが、台風の影響で使うことができなくなってしまったという。
 また、移住ツアーは身延町の魅力を知ることができる体験ツアーだ。しかしこれは、身延町での生活を体験するというよりも、観光ツアーに近いものだと考える。

移住ツアーで行なわれたあけぼの大豆収穫体験

あったらいいなと思うこと

 今ある制度に加えて、身延町に移住した人に相談ができる仕組みがあると良いのではないか。例えば、ホームページやSNSに誰でも質問ができる仕組みをつくり、身延町に移住した人が答えてくれるというものだ。これらの不安は、実際に身延町への移住を体験した人のお話を聞くことや、そのような人に相談できる場があることで解消できると考える。さらに、田舎暮らし体験施設や移住ツアーよりもハードルが低い。なんとなく話を聞きたい、でも身延町の良い面だけで無くリアルな声を聞きたい。そんな人たちにとってこの仕組みは最適だと考える。

まとめ

 移住に対しての不安は、住んでみないと実際の環境はわからないというところにあると挙げ、その不安に対する解決策を今ある制度や取り組みをあげて考えてみたが、改めて身延町には移住者に対する支援が多くあるのだとわかった。これらの制度や取り組み、身延町の魅力を、まだあまり知らない人や移住を考えている人に知ってもらうためにも、そのきっかけとなるようなものをつくることが大切だと考える。

(担当:高野)

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