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輪舞曲への誘い

Introduction

こんにちは、さわむーです。気に入っているデッキのひとつが形になったかなと思うので紹介させてください。

…そういえば、リンク・ヴレインズ・パックって皆さん覚えてますか?ハリファイバーみたいな激つよカードが登場したり、なんかいい感じにテーマを強化してくれるやつらが登場したり、わくわくさせてくれるいいパックでしたよね。

このデッキの主人公はそのリンク・ヴレインズ・パック出身者たちの中でも、見かけることの少ない(影の薄い)こいつです。

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おい、ハズレって言うな

ドラゴン本体はかっこいいんですけど、頭の横からはえてる黄色いもやしみたいなのが絶妙にダサいのと、なんか金属が絡まっちゃってる感じがかわいらしいですね。効果を見てみましょう。

リンク4/光属性/雷族/攻2800
【リンクマーカー:左/右/下/右下】
雷族モンスター2体以上
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚されている場合、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「サンダー・ドラゴン」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターに記された、自身を手札から捨てて発動する効果を適用する。その後、そのモンスターをデッキの一番上または一番下に戻す。
(2):自分フィールドの雷族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地のカード3枚を除外できる。

…効果これだけ!?!?

サンドラといえば環境デッキのひとつですが、そのほとんどにこいつは入っていません。つまり素材の重さ=出しにくさと、リターンが釣り合ってない、と他のサンドラ連中から仲間外れにされてしまっているわけです。かわいそうに。

そこで今回は(2)の効果に注目して、墓地のカードを繰り返し除外して他のカードとお互い助け合う、そんなイメージでデッキを組んでいくことにしました。

レシピ&コンセプト


じゃん。

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除外とシナジーのあることで有名な、不知火のみんなが友達になってくれました。特に主人公と仲良しなのがこのふたり。

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お前も友達少なそうだな

効果モンスター
星4/炎属性/アンデット族/攻 500/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのアンデット族モンスター1体をリリースして発動できる。デッキから守備力0のアンデット族チューナー1体を特殊召喚する。
(2):このカードが除外された場合、「不知火の隠者」以外の除外されている自分の「不知火」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果の発動時にフィールドに「不知火流 転生の陣」が存在する場合、この効果の対象を2体にできる。


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影薄いを通りこして透けてる

チューナー・効果モンスター
星3/炎属性/アンデット族/攻 800/守 0
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードをリリースし、「逢魔ノ妖刀-不知火」以外の除外されている自分のモンスターの中から「不知火」モンスターを含むアンデット族モンスター2体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。


具体的な動きとしてはこんな感じです。

① サンダードラゴンの効果で、隠者、逢魔の妖刀を含むカード3枚を除外
② 隠者の効果で逢魔の妖刀を特殊召喚
③ 逢魔の妖刀の効果で隠者とアンデット族モンスターを特殊召喚

あとは展開するなり、コストにするなりで隠者が墓地に送られると再び同じ動きが可能に。つまり、お互いにとって以下のようなメリットがあることになります。

サンダードラゴン:恒久的な耐性の獲得
不知火:除外を起点にした展開手段の獲得

友情も結局ギブ&テイクってことかい。

序盤にやらなきゃいけないこと

リンクサンドラをたてる、そして不知火を墓地へ送る。そんな序盤のキーカードになるのがこの一枚です。

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通常罠
(1):相手バトルフェイズに発動できる。デッキから魔法・罠カード2枚を選び、そのカード2枚を通常モンスターカード扱い(攻/守0)として、自分のメインモンスターゾーンのモンスター1体と合わせてシャッフルして裏側守備表示でセットする。この効果でデッキから特殊召喚したカードはバトルフェイズの間しか存在できず、バトルフェイズ終了時に破壊される。

このカードの効果をなんとか通し、最終的には《太陽電池メン》《フォトン・サンクチュアリ》の2枚でリンクサンドラをたてます。ルートについては簡単に図にまとめちゃいましたので、1枚1枚の効果が気になるよって人はこちら

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もちろんこんなふうにストレートにいくことは実戦では多くありません。実際は周りを固める種々のサポートによって時に回り道、時に近道をしながらリンクサンドラを目指します。それらについてはその他採用カードの項目にまとめました。

中盤にやりたいこと

では実際に上のサイクルが完成してからどのように戦っていくのか、いくつかカードを取り上げて解説します。

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英語版だと光るのが嬉しい

シンクロ・効果モンスター
星7/炎属性/アンデット族/攻2100/守 0
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分は「妖神-不知火」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、モンスター1体を選んで除外する。その後、その種類によって、以下の効果をそれぞれ適用できる。
●アンデット族:自分フィールドの全てのモンスターの攻撃力は300アップする。
●炎属性:フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊する。
●S:フィールドのモンスター1体を選んで破壊する。

このデッキのもうひとつの起点となるカード。自分フィールドのモンスター=リンクサンドラを破壊することができる点がミソ。

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靴がおしゃれ

リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/アンデット族/攻1600
【リンクマーカー:左下/右下】
アンデット族モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。特殊召喚したそのモンスターはアンデット族になる。
(2):自分・相手の墓地からアンデット族モンスターが特殊召喚された場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
(3):自分がモンスターをアドバンス召喚する場合、自分フィールドのモンスターの代わりに相手フィールドのアンデット族モンスターをリリースできる。

貴重なドローエンジン。エルドリクシル罠、リビデなどを構えておけば往復2ドローを狙えます。また、序盤に出しておくと ⑵ の効果で《雷劫龍ーサンダー・ドラゴン》戦闘破壊を補助したりも。

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ライオットじゃなくてロンドのR

儀式・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
「ヘヴィ・トリガー」により降臨。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。その後、このカードまたは自分フィールドの「ヴァレット」モンスター1体を選んで破壊する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の、「ヴァレル」モンスターまたは「ヴァレット」モンスター1体を対象として発動できる。自分の手札・フィールドのカード1枚を選んで破壊し、対象のモンスターを手札に加える。

妖神と同様、リンクサンドラのトリガーをひくのに便利な1枚。またリンクサンドラの効果で《不知火の武部》を除外することで、墓地へと即座に再装填されます。ただし、現状《ユニオン・キャリアー》しかアクセス手段がないため上振れ枠止まり。

終盤にやれたら嬉しいこと

フィニッシャー候補はこちら。

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承影でいいって?燃やすぞ

シンクロ・効果モンスター
星10/炎属性/アンデット族/攻3500/守 0
アンデット族チューナー+チューナー以外のアンデット族モンスター1体以上
自分は「炎神-不知火」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、アンデット族Sモンスターを任意の数だけ選んでエクストラデッキに戻す。
その後、戻した数だけ相手フィールドのカードを選んで破壊できる。
(2):自分フィールドのアンデット族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地の「不知火」モンスター1体を除外できる。

不知火の展開の終着点としての1枚。8+2、7+3のどちらでも作りやすくしています。ライバル(?)の《相剣大公ー承影》とは、盤面の状況、アンデット族縛りの有無で使い分けます。

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流行りのほそマッチョ

リンク・効果モンスター
リンク4/水属性/サイバース族/攻2600
【リンクマーカー:左/右/左下/下】
水属性モンスター2体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):お互いのスタンバイフェイズに、自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、水属性モンスター1体を除外して発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
(2):モンスターが除外される度に発動する。このカードの攻撃力はターン終了時までその除外されたモンスターの数×600アップする。
(3):手札から水属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。除外されている自分の「マリンセス」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

ハリファイバー+アネモネのルートで簡単に出力できるドローエンジン…と思いきや、このデッキでは終盤の打点要因としても強力。役目を終えた後に、リビデや《混沌の創世神》で再出力を狙います。

その他の採用カードたち

ルートの補助要員、詰み防止要員を紹介。

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よく見ると謎の背景

効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻 0/守2400
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。その後、特殊召喚したこのカードの守備力がその攻撃モンスターの攻撃力より高い場合、その攻撃モンスターを破壊する。
(2):フィールドのこのカードを素材としてX召喚したモンスターは以下の効果を得る。
●このカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。

マジカルシルクハットの発動をサポートしてくれる手札誘発モンスター。加えて《No. 90 銀河眼の光子卿》の素材、カオスモンスターの特殊召喚コスト、など多くの役割を持ちます。

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アイドル

永続罠
(1):種族と属性を1つずつ宣言してこのカードを発動できる。このカードは発動後、宣言した種族・属性を持つ通常モンスター(星4・攻0/守2200)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。このカードは罠カードとしても扱う

シルクハットとの相性の良さに加え、リンクサンドラをはじめとする素材に種族を指定するモンスターの素材として優秀。ちなみにシルクハットで裏にすると魔法・罠ゾーンに再セットできます。

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量子猫も英語だとQuantum Cat 

シンクロ・効果モンスター
星7/闇属性/サイバース族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):自分フィールドにリンクモンスターが存在する限り、相手はこのカード以外の自分フィールドのモンスターを、攻撃対象に選択できず、効果の対象にもできない。
(2):1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。その相手モンスターを持ち主の手札に戻す。この効果を発動した場合、このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。

言わずと知れた詰み防止モンスターですが、このデッキでは《麗神ー不知火》と並べることで、よりいやらしい盤面を形成してくれます。

終わりに

ここまで読んでいただいてありがとうございます。…そしてこれから対戦してくださる方へ、リンクサンドラのバウンスだけは本当に勘弁してください。何でもしますから。

デッキ名の由来は、楽曲形式のひとつで何度も同じフレーズがもどってくる=ロンド、そして雷と炎をあわせもつ日本神話のイザナミから言葉を借りました。

それではまた次回の記事でお会いしましょう、Ciao!







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