生理だと思ったら流産してた時の話

現在2人の子どもを育ててるわけですが、上の子に性教育をするのにあたってちょっと思い出したので書いときます。流産なのに生理だと思ってしまうという話は結構多いそうなので、どなたかの参考になれば。
流産のくだりは人によってはグロいと感じる場合もあると思ったので途中から有料記事になっています。グロ耐性のない方は、それでも情報が必要な場合のみ閲覧して頂けたらと思います。
20代後半のころの話です。

化学的流産は結構多いので心配ご無用という話から

私がした流産は『化学的流産』と言って、ごく妊娠初期に起きる流産です。これが実は結構多いらしくて、2008年くらいの時点で全妊娠の中の化学流産率を調べたら「そんな多いの!?」ってびっくりしました。ソース忘れて記憶もあいまいなので割合を数値では書けませんが、調べればネットで出て来ると思うので気になる方はどうぞ。たぶんビビります。
化学流産が起きる理由はざっくり言うと「受精はしたものの上手に発達できなかったからなかったことにしましょ!」って感じです。言われてみれば生物なのでまあそういう個体も発生するよなあと思いますよね。医師からは「染色体異常で」って説明されましたが一般人にはわかりにくいよね。異常とか言われたら自分の染色体やべえのかと思っちゃう。そんなことないです。化学流産の多くは母体のせいじゃないし、酒とか薬とかのせいでもないです。生物によく起きる仕方のない流産です。

自分の体質と性生活の話を前提として説明しとく

ずっと生理不順で病院に通ってました。調子のいい時は2カ月間隔で生理が来ます。3カ月来ないと病院に行くという生活を何年も続けていました。病院ではカウフマン療法というのを受けていて、これは低用量ピルで女性ホルモンの調整をする療法です。ピルを飲んでいる時は調子よく生理が来ますが、治療が1クール終わって様子を見ているとまた来なくなる。基礎体温もガタガタだったので、医師からは「おそらく排卵していないし、していたとしても毎回じゃないだろう。すぐ妊娠を希望するなら排卵誘発剤の使用から治療を開始した方が良い」と言われていました。
妊娠については特に今すぐと希望していたわけではなかったけれど「いつか欲しいね」と配偶者と話していました。前述の通り自分が妊娠しにくい可能性があると知っていたので、避妊はせずもし自然妊娠できたら産む、という計画(そもそも計画立てようのない体質だったので計画ではないが)でした。排卵していたとしても排卵日も読めないのでタイミング法も行いようがありませんでした。

流産当日の話

冒頭にも書いていますが、私は生理が始まったと思っていました。実際は不正出血だったわけですけど。これはめっちゃ僥倖なんですけど、実は流産の次の日にたまたま婦人科の事前予約を入れていました。ちょっと恥ずかしいんですけど、陰部に痒みがあったんですよね。
 生理が始まったと思った翌日はいつもの生理より体調が悪かったのを覚えています。生理不順のせいなのか当時は生理痛などの体調不良がほとんどなかったので、珍しく感じていました。腹痛がひどくなりはじめたのは会社帰りの電車の中です。腹痛と同時に貧血のように意識が遠のきはじめたので、このままだと倒れると思い、朦朧とする意識の中で目の前に座っているサラリーマンに思い切って声をかけて席を譲ってもらいました。あの時のサラリーマンの方本当にありがとうございます。座って目を閉じていたら少し回復してきたので、サラリーマンにお礼を言ってそのままいつも通り乗り換えて電車で帰ることにしました。乗り換えてから脂汗が出て来るほど腹痛が悪化したのですが、座ることができたので少し眠ると地元の駅に着くころにはだいぶ回復していました。
その後は特に体調が悪化することもなく、いつも通り帰宅。あの痛みは何だったんだとは思いましたが、たまたま今回の生理痛は酷かったんだろうと結論付けて。だって本当に動けなくなるくらいの生理痛の人とかいるじゃん。それに比べたら一回くらい酷かったからって大した問題じゃないような気がしていました。
そんな呑気な私が「これはもしかしたら何かおかしいんじゃないか?」と思ったのは、お風呂で異変があったことからです。

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