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赤、青、緑、何座かな?

「カラフルだね」
「カラフルだねえ」
「何色が好き?」
「青色かな」
「あー、綺麗だよね」
「このまま星になればいいのにね」
「それは賑やかだね」
「何座かな?」
「何座?」
「星座になったら」
「花火座?」
「そのままは芸が無いよ」
「じゃあ、赤座」
「炭治郎が叫びそう」
「座、カラフル」
「あえての逆か、お笑い芸人みたいだね」
「チューリップ座」
「……緑ある?」
「最近の品種をご存知ない?」
「あるんだ?知らなかった」
「座って言ってたら、山を数えてるみたいだよね」
「普通の人は知らないから大丈夫だよ」
「まあ、永遠に消えないんだったら、そのうち空が花火でうめつくされるからね。普通にその一帯が花火大会の名前で呼ばれるんじゃない?」
「いつでも観れるようになったら、全花火大会をコンプリートするのも夢じゃないね」
「手持ち花火までその仕様だと困るけどね」
「確かに、人が中に居ても分からなさそうだし」
「まあ、所詮はエネルギーだからね。永遠なんてあり得ないか」
「エントロピーが許してくれないね」
「結局、各人の思い出の中に残すのが1番だよね」
「そうだね」
「忘れないよ」
「うん、忘れない」
「座、カラフル」
「どうも~、座カラフルでーす」
「はい、どーん!」
「掛け声どーんはビミョーじゃない?」
「たまやー?」
「かぎやの方が歴史が長くていいんじゃない?」
「新しい方がいいじゃない」
「どっちもはるか昔の話だけどね」
「まあ、また来ようね」
「うん、また来年」

#夏の1コマ


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