見出し画像

【エンジェルラウンド完】シードと同額くらい? を資金調達したので報告と、思うこと

今回、キラキラした感じじゃなく、エンジェルさん・公庫・信金さんより資金調達しましたのでご報告。

かつ事業再構築補助金を申請し1000万可決されましたので併用。この金額は1600万には入れていない。入ってくるの年末か来年初めか。一応エンジェルラウンド完了的な感じになるんですかね。(後はエンジェル一人くらい入れる可能性はあるが)

目的や内容はこちらにリリースを打ってますのでご参考に。

かつ、一つの節目感あるので、思うことをこちらのブログを書きます。


◆ツールはどんなコンセプトなの?と言う話

今回目的としては、ツール開発での調達。

背景こんな感じで、チャネル毎のCAC分析とかそこからのロジ組・体制構築を、毎度ヒトモノカネ有限の中で、クライアントに随伴をする。

まあ以下のような課題があります(原文ママ)

  1. 現状の整理ができない・整理するツールも難しすぎて使えない的な課題

  2. チャネル・施策が多くどの施策を実施すればいいか不明・手探りである

  3. 意思決定後、施策実施ができない(ナレッジがない・着手時間や人員がいない・コストが取れない)

これより開発するツールは、現在代理店が行なっている施策立案・モニタリング・ジェネレーティブの領域にフォーカス。クライアントが高度な専門知識・ツールを使う知識を必要とせず、自動化を可能にするツール。

一言で言えば、今の代理店という機能の代替、AI化の為の前日譚的なもの。最終的には代理店というものの代替、破壊的イノベーターとなりたい。

◆機能・特徴として

こんな感じです。

・1)各マーケティング&セールスチャネルの数値集約、チャネルからのCAC可視化をワンクリック化

人的支援だとここを、判明させるだけで2〜3ヶ月かかる。今やっていること、そのままである。CAC割り出すのは大体、クライアントに協力してもらってCRMデータ転記してスプレットシート管理だ。

ECなどでない限りは、このあたりはデータマージ必須。

担当探る>ヒアリング>CRMとか色々なデータもらうなど複数回あった。結果的に始めたはいいが、権限的に貰えないこともある。

また、運用めんどくさいから結局、運用自体も止まるので運用にさえ辿り着くのは一部。「本来的には必要」という理解を全ての人にしてもらうのは厳しい。

といことで以後、時間も労力も無駄なので、全チャネルCAC把握はワンクリックにする。ここがわかれば後述のものがなくても、数値を読み取り人的に示唆や提案はいくらでも出せる。

・2)1の現状をもとに、一定のトリガーで優先度が高いところから提案がなされる

クライアントの業種・業界・単価的側面などの前提を加味すると、あるべき姿に対し現状の施策施策に乖離が見える。ここは、特定の勝ち筋がある。

しかし大体ここが感覚値なのか、過去の成功体験優先でGOしてしまい、数ヶ月が無駄になる。お金はどうにかなっても、人と時間は有限。

例えば、BtoBの一定以上の単価で特定の予算感規模であると、最早広告に意味がないことも多いが垂れ流し、オーガニックやPRから受注するのにその資産構築はおざなり。一方、BtoB特定の単価以下や特徴があると広告でも飛ぶようにツール導入がなされるのに、オーガニックに注力をする。

このように前提それぞれに対して、あるべき適正や順序がある。要は1で見えたCACに準じ、特定のステップを打つのが一番良い。またどの選択肢をとると末広がりで、どの選択肢を取ると先細りになるかには特定の前提条件に対して、特定の傾向がある。

欠落した穴は基本的には経験がないと気づかない。散々提案を今やっていることであるが、ここがコア。前提条件ごとに一定のトリガーをツールに搭載する。

BIツール的な自由形式だと、できる人は至極限られる。

ここは一つにまとめ、明確な理由もとに、絵で単純化・可視化しないと人は理解できない。かつ極力、「特定の型」で「対話型」で「提案型」でないといけない。その機能も搭載。

・3)レポートはAIコンシェルジュが自動化、かつ定期改善提案、無限に増加可、精度は継続するほど高くなる


二次請などでレポート多々作ってた経験があるが、あの作業に意味があるかずっと疑問だった。

例えば、資料の文字のポイントが1ptずれてたら修正、クライアント絶対見てないだろ的ページのテンプレ。多分、細部あんまり聞いてないクライアント。

一方、提案には意味があるしもう少し重点をおくべき。その辺りレポート&提案は必要なものを抽出・自動化。

かつ表題の通り、AIコンサルタント無限増員、稼働が可。特定の領域ごとなどに作り出せる。頻度も内容も文書回答で自由に設定可。

4)各施策の即ジェネレーティブ、可決後即反映

そのままオーディエンス、テキスト、画像などジェネレート、ワンクリックでワードプレスへの記事作成反映やら、Meta広告への管理画面反映まで、人が最終承認したら持っていく機能を搭載する。

このディレクション工数、取れないクライアントがほぼ。やりたくでも予算内企業も多い。

一方搭載で、施策速度も外注コスト低減レベルもダンチになる。ここの裏側のプロンプトも秘伝のタレだったりする。ツール化すれば、レポート内容があるのでそこからの学習も効き、一般的なGPTより作成精度も高くなる。

・ということで

作ることにより自分の会社も、クライアントも生産性ダンチにしようかという計画。ワンクリックとテキスト回答だけで全部成り立たせちゃうレベルにすることが目標。

◆現時点資金ぐりで思うこと

そして思うこと。まあやっぱりここ。

当たり前ですが、これから開発コストもかかるわけで、スプレットシート計算すると数値のマイナス文字は必然。

前期決算は幸い黒、ただ大した額儲けてるわけではなく、開発コスト換算すると単月まだ赤。

・前提、もうちょい受託も売る

ツール開発云々以前に、企業の規定売上規模ももう少し大きくしたい。最低数億は受託だけで欲しい。来季には欲しい。

6末決算で今期突入しちゃったので、今季は1億くらいは受託で欲しい。これまで営業全くというほどしてなかったので、ちゃんとやる。あとは業界は紹介文化あるのに、関係値に興味なしだったので、その辺とかやる。

結局、ツールできる=今のクライアントそのまま業務負荷軽くなる=転換できるということなので、全部導入実績にする的な感じで行動していこうかと。

・理想 vs  現実的な観点

本来、粗利でナチュラルに補填しちゃいたいというのが理想。スピード面やイレギュラー面考慮すると厳しそう。

大体思った通りにいかないし、判断一つで一瞬で会社が潰れそうになるあの体験は忘れない。多分、同じことは近いうち起こる。今のところ3〜4年に何か一回はある。

なので、資本政策的バッファ、まだシード分の調達の株主比率の空きは残してある。デット、株式調達型CF、VC、複数可能性の進行を想定。

◆現状のExperienceの背景・課題

そして余談であるが背景・課題も挙げておこうと思う。ここが今につながっている為だ。

簡単に言えば、自分が元々現場上がりなので、謎にできてしまうことがかなり悪さしてる。何故できているかが、自分でも初期はわからず、他の人はできなかったりする。

それは初期優越感を得る感じもあったのだけど、自身が唯ひたすらに生き抜いてきてしまったことにより、今ではグロースをとことん遅らせてる感がある。

他の人は当たり前でなかったりする都度、小規模事業で終わるのが席の山なので、言語化している。また、商材設計はリバイス、常に思案している流れになる。

その一つが上のツールだったりする。

・例えば最近、入金が吹っ飛んだ事例

来月も続くと思ってた抽象から具体化して、各チャネルにまで実行支援を落とした案件が、プロフェッショナルに移管した瞬間、即潰れた。

そのプロフェッショナルはできない人、というわけではない。他案件で百人以上の選抜から残った人で圧倒的論理的行動・エグセキューションタイプ。但し、優しさが欠落し「切れたナイフ」のような人。人のエラーが許せない感じ。

配下人員のモチベはダダ下がり、何人かその人が嫌でインターンが辞めた。多分、クライアントも「本音は嫌だった」のだと思う。

それ以外の理由はおそらく「うわべ」。

クライアント<>高田とは、関係値そこまで悪くなく、お互いに課題を共有して相談はしあえる仲であるはずだった。しかし、メタ視点ではそうでなかった。

結果は、相談なしふらり契約解除。契約締結残り半年分くらいしてたけど、問答無用。1000万くらい吹っ飛んだ。(零細の1000万はでかい)

あれ? 契約ってなんだろう? っていう感じの事象。まあ、そういう文化の会社さんで、自分だけじゃなくていろんな業者に同じことしてるのは横から見てた。

何が言いたいかと言えば、こんな感じで、コンサルやディレクション業は人の変数の塊。抽象度が高く慣ればなるほど、人の変数となり、イレギュラーは不可避になる。

・抽象的になるほど変数は増える

例えば、フロントマン選びや人員体制、人の相性、気に入られ、クライアント内の権限・役割のコントロール。その変数は数え切れない。

だからこそ虎の穴的に、上手く状況に適応できる人しか残らない。できる人が残ったとて、人の性格は千差万別。

左脳的な部分で言うと属人化撤廃・共通化・画一化・論理的な思考問題。右脳的な部分で言えば、共感・気づき・寄り添い・達成・人の個別最適化問題。

双方の頭の文脈の問題がある。どちらが欠けてもダメ。

・人は生きてきた過程での「存在する神経」の有無ってある

右脳的な部分は、いかに非合理を理解し、承認し寄り添えるかの感性の力、左脳は論理の力、とでも言い換えよう。

そこがどちらか欠落している人もいる。ここは最早、持って生まれたものに近しい。その神経に麻酔がかかっているか、もしくはそもそも、神経自体がないか。

よくある例は、左脳強いタイプ(論理優先)は刃物のように鋭い提案だが色々な人がナチュラルに出血する。前途のような切れたナイフパターン。

右脳優先は人に優しく好印象を心がけるが、刃が無さすぎトマトさえ切れないナマクラパターン。

どちらにせよマネジ体制作り必須だが、右脳的な欠落部分、優しさがない、棘が強い部分においてマニュアルは意味が薄い。あってもオンラインにあるだけのタダの紙切れ、と言い切ってもいい。

言語化したナレッジは、自身がエラーをし骨身に刻んだ瞬間に真価を発揮するが、本人が腹落ちしなかったらそれで終わり。「知る」と「理解」は全く別物。「腹落ち」は最早本人の問題。

救おうと思うってもその気がなければどんなに第三者が頑張っても救えない。

・人は論理では動かない

そしてレイヤーが上になればなるほど、「右脳神経部分」の影響が大きい。

「高田さんの↓のブログ見たからめちゃ怖い人かと思った」とよく言われるが、大体真逆なのでみんな落差にびっくりするらしい。

自分の場合には独立後嫌でも棘を抜かなければならなかった環境なのだと思う。自分一人では何もできなくて、ご飯食べていけないから。

上手くやれば、関係性が波及し全体士気が明確に上がりつつ、業務が一定の水準までくる。逆にまずったらメンバーやパートナーのモチベがガタガタになり影響甚大。

一言で言えばどこまでいろんな人を許し、許容して、自分が責任を担保できるか。言い換えると人柱になる意思。

社長が偉い、なんてとんでもない。極論、自分が権限だけあるけど、スタンス一番下っ端、くらいの感じ。指摘するにしてもその前提で誠意を持って、下から行くと皆自然と動いてくれる。

スタンスと、言い方一つ。その結果、差異が凄まじい。そも人員定着・生産性が違い、そも根底が成り立たなくなる。

山本五十六の格言しかり。

クライアントもメンバーもパートナーも、結局人である限り、最後は論理と数値では動かない。

ちなみに僕は会社員の際、刃で色々な人を串刺してた。後者のナマクラが大嫌いだった。出世させなかった会社は正しかったと思う。自分自身も救えない類だったであろう一人だったのだ。

気づくのに何年もかかってしまった。このように、価値観の変容に、長い長い時間と経験が必要だ。

ところがナマクラパターンは、論理・スキルは後から補填しやすく、刃は簡単に遂げることに気づく。認知さえ歪まずにでき、約束を守り、まっすぐであれば、時間があれば全然救える。

人の信念・プライドに関係ないからだ。

鋼が曲がってないので、砥石さえあれば、刃はすぐ研げる。鋼がダイヤモンドだと砥石が欠けて無理で、曲がっているとそもそも研げない、そんなイメージ。

良好な関係性を作ろうとする保持要素が欠落していると、育成確率は至極低い。多分グロースは厳しく、色々フリクションが起きる。なので残すのは「特定の神経を持つ人間」の必要性がある。

だんだん課題領域がHRになってきたので、今その定義段階。

現場上がりじゃなければ、そも初期から人に頼らざるを得ないから、本当はここから他の会社は始まるんだろう。勉強事項だらけだ。

◆未来的なありたい姿(と目先の姿)

ということで、止めるのも人、されど動き出すきっかけも人なんだな、というのがここ最近の勉強事項でした。そこからありたい姿も見えたのが今です。

大体、事象が止まる要因は感覚ややりたいことを優先するから。前提にあるヒト・モノ・カネ・時間を加味した行うべきことに乖離があるから。この辺はデータやKPIがみえてしまええば、合理はすでに遥かにAIにあり、と言う現時点見解でいる。

一方「信じること」や「やりたいことだけやりたい」のが人間でもある。
そのように、人が寄り添うのはその人自身、その人の夢と希望でいい。そのやりたいことや希望は必ずしも合理性がある、とは限らない。

「信じるものは救われる」「隣人愛」という人間の行動原則そのものをキャッチフレーズにし、免罪符マネタイズシステムを作り出したキリスト教の12使徒は天才だ。後ろに「神のご加護」という理由と数々の神と聖像を作り出した、人類史上最高のマーケッターだとも思っている。(そもそもキリスト教は紀元前まで偶像崇拝禁止、マネーのやり取り禁止だし)

ということで、人間は非合理との共存ができることが強みだ。寄り添い、最大公約数を取れることにある。

AIと人間の切り分け。そんな理解をして、切り分け、共存、根底の仕組みから転換をしなければということで今に繋がっている。

ちな、人生一度きりなので上場はもちろんしてみたい。それ以上に、未来的な目標とし、代理店というものの破壊的イノベーターとなりたい。

現場上がりだから実支援で見てきてしまった「思うこと」は多い。そこが原動力だったりする。

目先としては開発まで会社潰さないことか。偉そうなこと言って、気づいたらいなくなったら、話にならない。

◆結局、やりたいことやりたいだけ、かも

世の中思う通りにはいず、言うは易し、行うは難し。「できるか」「できないか」は思考から排除、「やる」前提で「させる為に」という行動原則を継続する。

「頑張ります」と言う感覚とも違い「ただひたすらにやるぞ」と言う感覚。「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」的な。(エウレカセブンより)

この辺りはヤンキークソガキ > 格闘家 >  今と変わらないかも。育ちが悪い最底辺の頃は、そもそも最初は一般人が通常保持する当たり前もなかったわけで。ずっとこうやってきた感じあり。

自分自身も結局、一貫してやりたいことやりたいだけなんだろう。

昔と違うのは人を許せるようになったことと、感謝の大事さ知ったことかもしれない。

◆追伸

機能的アライアンス、資金調達面の問い合わせ、大歓迎ですので個別メッセージください

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?