ガスト水戸インター店にあるあったかさ
今日は息子を登校班に送り出したあと、ガストでもーニングをたべて、そこで少しパソコン作業をさせてもらおう。と、水戸インター店に来た。
ここは以前は「すかいらーく」で、昭和57年生まれの私はときどき連れてきてもらってはご飯をたべた、昭和な思い出のあるファミレス。
昭和の「すかいらーく」改め、令和の「ガスト」の10月24日(火)の朝8時頃の店内は、ここで朝ごはんを食べるのをルーティーンにしているような一人客や仕事の仲間同士らしき雰囲気の人達でにぎわっていた。
そんな様子を見ながら選んだのは、スクランブルエッグのセット、税込500円。甘い系ではないのを食べたい気分。
そんなに遅くは来ないだろうから、食事前には仕事をせずに待っていよう。
と、スマホを触っていると、近くの席で店員さんの声。
「申し訳ありません、次に出てきます!」
お急ぎのお客さんなのかな。平日の朝だしね。
しばらくスマホを触りながら待っていると、レジのところから
「お待たせして申し訳ありませんでした!」とハキハキした声。
そして、男性の、「全然待ってねえよ~」の声。
男性のアンサーのあったかさにほっこりして、思わずレジのほうを見た。これから外作業をする雰囲気の、年配の男性の方だった。さっきのお客さんかもしれないし、違うお客さんかもしれない。
(あ~ 茨城のこういうやりとり、すごい好きなんだよね~)
と思いながら、あれ、私の料理も確かに提供まで時間かかってるかも、と気が付いた。まあ、ここで朝ごはんルーティーンの人達がこんなにいて、作り手も限られているんだから、そりゃ提供もサクサクではないよね~と思い、パソコンを広げて作業をしながら待つことにした。
そのあとすぐ、「お待たせして申し訳ありません~!」と、わたしのお料理を運んできてくれた店員さん。(猫ちゃん配膳ロボットは別のテーブルに稼働中)
わたしは、さっきのレジの年配男性の優しさのバトンを勝手に受け取り、「いいえ~!」と、“全然気分を害していない”という気持ちを声に込め、店員さんの顔を見て答えた。
やってきたスクランブルエッグには、トーストではなく「ソフトフランスパン」を付けた。ほかほかの断面にバターをのせると、すぐに溶ける。お、おいしい…。これからはソフトフランスパン1択だ…
「全然待ってねえよ~」の優しい声の余韻と、ほかほかパンにほっこりしながら食べていると、またレジの方からほっこり波がきた。
「どうもありがとう。」と、くっきりとした感謝の意図を言葉にこめた、お会計後の女性の声。
そんなはっきりした気持ちに「あ、ありがとうございます!」と、ちょっとびっくりしながらちゃんと受け取る店員さんの声。
店員さんも、食器を下げるときに「どうぞごゆっくりしてくださいね!」、レジのお会計後には「お気をつけてどうぞ~!」と、どれも、ちゃ~んと心がこもっている。
モーニングついでにお仕事をするためにこのお店には数カ月に1回程度来るけど、いつもこれは感じている。お客さんに対して、店員さんがあったかい。
私も以前に来たときに優しくしてもらった記憶がある。たしか、私が入店時に希望した席がなかったのを覚えててくれて、窓際があいたときに席に移動するかどうかわざわざ声をかけてきてくれたんだったかな。(うろ覚え)
朝ごはんを食べ終え、食器を端にまとめてパソコンをカタカタし始めると、「おさげしてよろしいでしょうか~?」と来てくれた店員さん。「おねがいします~!」とアンサー。そして私にも「どうぞごゆっくりしてください」。ちゃんと相手に届くように発している「言葉」だなぁと、しみじみ受け取る。
2~3個のパソコン作業を終えたころ、朝のモーニングルーティーンの方々でにぎわっていた店内が静まり、フロアには私ひとりだけになった。
この状況なら、ながっちり(長居すること。伝わる?)してもご迷惑かからないし、ドリンクバーもついているし、今日中になるべく進めたい原稿執筆に移ろう。
と思ったけど、うまくスイッチが入らない。それに、ながっちりもやっぱり気が引ける。
そんなあいだにも厨房で働く人たちの声が聞こえてくる。
人間味があって、良い関係性なのがわかる。
こういう温かい人たちがいるってことは良いチームなんだろうなぁとか、母体も良い雰囲気なのかなぁとか、想像が膨らむ。
私はいま大きな組織のブランディングに関する業務もしているけど、もしこれが母体からにじみ出ている気配なのだとしたら、こんな風ににじみ出ちゃう姿って一番強いよなーと思いながら、これを書いている。
そうしている間に、店内には次の波がやってきた。
大急ぎで朝ごはんを食べるさっきの層ではなくて、ゆっくりおしゃべりしに来る、年配の層が待ち合わせをしながら席を埋め始める。タッチパネルでのオーダーに慣れていない方に、やっぱり優しく対応する店員さん。
さて、朝のちょっとした業務と朝ごはんを終えて、ごゆっくり過ごす層に席を譲ろう。半分も埋まっていないから迷惑にはなっていないけど、ランチをゆっくり食べる方たちの波の前に帰って、また今度、朝ごはん+ちょっとした業務をしにこよう。
ごちそうさまでした。
以上、純粋に「なんだこの優しさの行き交う店内は!」と思った気持ちを書き残してみたかったとある取材業者からの、現場レポートでした。
(全くもってPR案件ではない)
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