【雑感】事業会社における外部委託検討の難しさ
より生産性を上げていくには、
”業務を切り分け、ノンコアな業務をOS化し、コア業務に集中すべき”
よく聞く話だが、実際に業務を切り出そうとすると様々な壁にぶつかる。
書籍を複数購入してみたが、業務改善レベルの話が多く、
OS化時の考え方のフレームや進め方が体系的にあるものはない印象。
※BPOコンサルの方などはどのように学習されているのか気になった。
体系的にまとまっている書籍や雑誌等があればぜひ知りたい。
最近の業務で、外部委託を検討したときに考えたことを整理してみる。
外部委託検討を行うプロセスにて、特に感じたのは以下。
・一定の規模の業務でかつ、一定の期間続くもの業務がないと外部委託を検討するメリットが働かないこと。
・景気や事業の繁閑によって、変動する業務ほど外部委託したいがそれが実際には難しいこと
・外部委託検討は、内部の業務を深く理解できないと検討が難しいため、スタックしやすい。検討する時点で既に業務に余裕がないことが多いため。
●外部委託時の設計フェーズ
①外部委託対象となる業務とは何か?業務の一覧を洗い出す。
②どの業務を切り出すことが可能かを検討する。
・社内のコンプライアンス上、切り出しが難しい業務は何か?
-個人情報を取り扱うレベルはどうか
-企業の機密情報を取り扱うレベルはどうか
・機械的な手順にすることが可能な業務か
-マニュアルや手順を用意することで切り出し可能な業務か
③どの業務を切り出すべきかを検討する。
・切り出し業務の規模はどのくらいか?十分なメリットはあるのか?
・切り出したときに失われるのものはないか?
・切り出しコストの方がかかってしまうものはないか?
●運用時のフェーズ
①調達時の条件は何か?
どんな企業、人材要件にて調達すべきか?
どの規模の調達がどのくらいの期間必要か?
②どのような運用をすべきか?
誰がいつどのように管理すべきか?
上記を踏まえて、外部委託するリスクと得られるもののバランスが取れるかを判断する。
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