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私を魅了したギタリスト10選 その1

私は自作曲を公開しているギタリストですが、そんな私が個人的に選ぶギタリスト10人を紹介したいと思います。
バンドとはまた違った側面で、音楽を聴く楽しみの一つとして注目していただければ幸いです。

1. デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)

Pink Floydのギタリストであり、私のプレイスタイルに強く影響を与えた一人です。
フェンダーのストラトキャスターをメインギターとし、ブルースが基本スタイルですが、何がそれほど魅力てきなのかというとズバリチョーキングの使い方でしょう。
エレキギターの醍醐味と言えばやはりチョーキングです。
弦の縦移動によって音を変化させるテクニックがチョーキングです。
その幅は微妙な変化のクォーターチョーキングから2音変化させるダイナミックな使い方まであります。
そして上げた音を下げていく過程の変化もまた、センスが求められます。
ギルモアのチョーキングはそのチョーキングの変化幅も大きく、持続する力強いサスティンが特徴だと思います。
空間系エフェクトをガッツリ使いながら埋もれないキレッキレのトーンでサウンドを奏でます。
圧倒的な生きたチョーキング音を、エモーショナルなソロにぶっこんできます。
それはブルースでもないし、ハードロック的でもない、That’sギルモアといった音なんです。
Pink Floydの曲はロジャー・ウォーターズのソロでも色々なギタリストが参加して弾いていますが、テクニックは彼より上でも彼のようなチョーキングを弾ける人はいません。
まさに神チョーキング奏者として、私の中で絶大な影響力を持っています。


2. ジョン・ペトルーシ(John Petrucci)

Dream Theaterのギタリストであり、私のプレイスタイルに強く影響を与えた一人です。
基本スタイルはメタル系の速弾きですが、力強いピッキングとアーミングを織り交ぜ、正確なリズムキープで複雑な変拍子でもキレッキレのソロを弾きます。
ライブでの再現率の高さも超次元的です。
しかし、そういったギタリストは他にもたくさんいます。
彼の魅力は何といってもソングライティングであり、ソロであればそのフレーズです。
ただの速弾きではなく、曲として他の追随を許さないオリジナリティを感じさせてくれます。
アドリブではなく、しっかり作りこまれたソロであるのにインプロヴィゼーションのように自然に生み出されたように弾きます。
プログレなので時間を気にせず、ソロでもしっかり物語があり、引き込まれます。
バラードにおける泣きのソロも空間系エフェクトを効果的に使用し、文字通り泣かせてくれます。


3. ジミー・ペイジ (Jimmy Page)

Led Zeppelinのギタリストであり、私のプレイスタイルに強く影響を与えた一人です。
ギブソンのレス・ポールを低く構え、たばこをくゆらせながら妙なアクションをとりながら奏でるスタイルが印象的な、ブルースロックを基本とした伝説のギタリストです。
ヘタウマ、とも評される彼のプレイは確かにラフで、ミストーンもありますが、それが鉄壁のリズム体と唯一無二のロバート・プラントのボーカルが乗っかってケミストリーを生じさせます。
とても上手いスタジオミュージシャンがZepの曲をカバーをしても、何か味気ないものになります。
ペイジはソングライティングやプロデュース面でも功績が大きく、このバンドの魅力を最大限に引き出すことに成功しています。
ライブではレコードと同じフレーズを弾かず、ライブによっても全く違う展開やフレーズになることが多いので、海賊盤を聴く楽しみもありました。
ヘタウマを味にしてグルーブに変えられるため、それ自体が魅力になっています。
そして当然、それは唯一無二であり誰も真似が出来ない領域なのです。
彼のギターソロは基本アドリブな上、ヘタウマなので完コピはあまり意味がなく、自分自身でソロを作ってしまった方がいいとすら思えることもあります。
それでも、コピーをしましたけどね。
特にリフがカッコいい!


4. リッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)

Deep Purple、Rainbowのギタリストであり、私のプレイスタイルに強く影響を与えた一人です。
フェンダーのストラトキャスターでクラシックを基礎にしながらも爆発的で攻撃的なリフを幾度も繰り出す70年代を代表するバンドのギタリストです。
ギターを手にしたキッズはまず始めに弾くとされるリフに、Deep Purpleのスモーク・オン・ザ・ウォーターがあります。
こんなに単純なのに耳に残り、カッコいいというリフですね。
ジョン・ロードという伝説的ロックオルガン奏者がいることも、クラシカル要素を高めており、彼との掛け合いも聴きどころです。
キャッチーなリフやソロフレーズで、テレビでもその一部が使用されることも多く、バンドや彼の名を知らなくても聴いたことがある人は多いでしょう。
ギタープレイはクラシカルな速弾きを得意としながらブルースもしっかりこなします。
ハイウェイスターの単弦移動ソロもまた、誰もが挑戦するスタンダードフレーズかもしれません。


5. トニー・アイオミ(Tony Iommi)

Black Sabbathのギタリストであり、私のプレイスタイルに強く影響を与えた一人です。
ヘヴィ・メタルの元祖とも言われ、彼はリフ・マスターとして印象的なリフをいくつも生産します。
メインギターはギブソンのSG。
工場で右手の指を切断する事故に遭ったため、レフティの彼は指サックをしてギターを弾いています。
ソロはペンタトニック一発で基本アドリブで弾いたものをライブで再現する感じです。
そして多用する高速トリルが悪魔的なフレージングとも相性が良く、バンドのカラーを際立たせています。
Black Sabbathはボーカルがオジー・オズボーンとロニー・ジェイムズ・ディオの時代でアプローチが別れます。
オジー時代はグルーヴィで悪魔的おどろおどろしさがありますが、ロニー時代は様式美と表現されるようなファンタジー的幻想世界を表現しています。
どちらも素晴らしいリフとペンタトニック一発なのに高速トリルが絶妙なフックになって魅力的な速弾きソロを繰り出します。
私の初期のプレイに大きな影響を与えたギタリストです。