大豆田とわ子の登場人物みんな語彙力ありすぎ

今更ながらNetflixで「大豆田とわ子と三人の元夫」を全話観た。良すぎる。
何が良いって、登場人物みんなのセリフが予想できないこと。今まで観たドラマって大体「あ〜次は『行かないでくれ』でしょ」、「あ〜『ふざけんなよ！』っていうんでしょ」と予想できちゃうもんだけど、このドラマはそれが一切なかった。

セリフが生きているってこういうこと！？と納得した。特に岡田将生が演じた慎森の「うん、他人だね。関係ないね。清少納言とステーションワゴンくらい関係ない。」

すごい。こんな言葉普通出てこないよ。でも、「慎森って普段からこんな事考えとるんやろうな〜めんどくせぇ男だな！」と思える。ほんと慎森愛おしい。

あとは鹿太郎（東京03の角田さん）と慎森のやりとり。観てる人正直この2人の言い合い目的で観てたんじゃない…！？私はそうでした。

鹿太郎「自分中心でみんなが回ってると思わないでつってんの」
慎森「田中さん僕中心で回ってたんですか？」
田中（松田龍平）「自分で歩いてます」
鹿太郎「っ分かってるよ。僕だって自分の目的地に向かって歩いてるよ！」
慎森「佐藤さん（鹿太郎）向かうところあったんですか？」
鹿太郎「当たり前でしょ。無目的で彷徨ってないよぉ！」

この間約15秒。凄まじいラリーよ。面白すぎる。私だったら田中の「自分で歩いてます」の後「っっっっうっせえなぁ！！口答えしてんじゃねぇ！！！」と叫んで平手打ちして慎森に訴えられて終了。お疲れ様でした。

本当に面白い。このドラマの面白さってセリフの軽快さ、本当にリアルな会話を見ているかのようなスムーズなラリーだと思う。ドラマの展開のためのセリフじゃなくて、その登場人物が感じたから言ったって感じがする。ピャー！！好きすぎる。

もし私がこのドラマに登場したら誰でも思いつきそうなセリフしか言わない唯一のモブキャラで終わりやね。

慎森の走り方本当に運動できない奴の走り方で超愛おしい。