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うちのオカン

私は別にお母さんのことを「オカン」とは呼んでいません。
私は関西人で関西のお笑いをよく見るのですが、芸人さんみんな「オカン」と呼ぶんですよね。それにちょっと憧れて私もこの瞬間だけ、お母さんのこと「オカン」と呼んでみますね。

うちのオカンは思い返すと「あ…あれ、そういやおもろかったな…」てなる発言をよくします。その時はあまり面白くないんですけど。
この前wikipediaのこと「ウェペケデア?」「植木ペディア?」とずっと言ってました。
どういうこと?
何回「ウィキペディアやって!」と言っても、「ウィ!キ!ぺ!ディ!ア!」とわかりやすく言っても「ウェペケデア?植木ペディア?」と連呼するので、なんか怖くなってしまいました。
あとは…忘れました。最近のそれがちょっと思い返すと面白くてつい書いちゃいました。おもろかったな…という記憶はあるけどすぐ忘れてしまいますね。

あとちょっと怖かったのは、オカンが寝た後すぐに洗面所で歯を磨いてた時。
その時miwaが流行っていたので自分の地声が低いにも関わらず「ヒカリエ」という曲のサビを一生懸命に、でも夜だったのでめちゃくちゃ小声で注意深く歌っていました。
なのに、二階から「ドタドタドタ!!!」ていうものすごい足音を立てて降りてきたオカンが鬼の形相で私の前に立ち、

「うるさい!!静かにしなさい!!」

と怒鳴ってきたのです。
めちゃくちゃ怖かった。ほんまにめっちゃちっさい声でか細く、蚊のような声で歌ってたのに、そんな音すらも察知して降りてきたオカンがほんまに怖かった。
ここ10年の中で一番怖かったです。その日以来、私にとってmiwaはあの時のオカンです。


あとはですね…オカンと2年くらい前に東京に遊びに行った時ですね。
私事前に色々調べたり準備するのが苦手だったので、その日はただただウロウロするっていうプランにしてたんですよ。
渋谷とか原宿とかそこらへんをウロチョロしたいと思ってひたすらオカンを連れ回してたんですよね。そしたらオカンが「ちょ…お母さん足疲れたわ…ちょっと待って…」て言ったんですね。私、その時は止まって一緒に休憩してたんですけど、何回もそういうのがあり、さらにオカンに「アンタどこ行きたいんやな!!」とプチ叱られみたいなのもあって、イライラが募っちゃったんですね。自分が悪いのに。

そしてオカンがまた「足痛いわ…」てなった時に私は
「ほんなら手もみん行ってき!!そこにあるから!!一人で!私一人でウロウロしとくわ!」
と交差点の近くにあった手もみんというマッサージ屋さん指差して言っちゃったんですよね。今覚えばひどかったな自分…
結局オカンは手もみんには行かずに一緒に渋谷を楽しみました。


あといつも嫌やな…と思うのが、試着する時に「もう終わった〜??」と言いながら勝手に試着室のカーテンを開けてくることですね。
いやいや、まだ返事してないし。それで私がパンイチの状態やったらどうしてくれるん??その店の店員さんだけじゃなくてそこにきてるお客さんも目撃することになるし。笑い事ちゃいまっせ。いつもヒヤヒヤする。

でもいつも本当に買い物に連れて行こうとしてくれたり、私のやりたいと思うことに口出しせず応援してくれたり、家族のために働きながらも家事してくれたり、本当に感謝しています。
これからもワガママいうかもね。もしかしたら素直にテキパキ動く子になるかもね。まだわかりませんが、すぐに親孝行しますさかいに。

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