大谷翔平選手の通訳水原一平氏、ドジャース解雇へ。「ギャンブル依存性」の恐ろしさについて。ギャンブル依存性だった私の父親の末路

3月21日の早朝、全ての大谷翔平ファンにとっては信じられない、信じたくない一報が報道されました。

大谷翔平選手の専属通訳である水原一平氏がドジャースを解雇されました。

あまりにも衝撃的な理由、まさかの水原一平氏が違法賭博に関与。そして自身が「ギャンブル依存性」であることを告白しました。

このギャンブル依存性ですが、殆どの方はギャンブル依存性とは無縁な生活を送っていると思います。
しかし実は私の父親がまさしくこのギャンブル依存性でしたので、私はこのギャンブル依存性の怖さを身を持って知っています。

このギャンブル依存性だった父親の末路を語りましょう。

私の父親は私が生まれる前にギャンブルで多額の借金をしていたことが発覚し、借金の返済のために私の祖父母に土下座し、さらに罵倒されてまでも借金の返済を懇願し、渋々返済してもらったと母から聞いたことがあります。

そして私が生まれますが、私が小学校低学年くらいの時に父親は他県へ単身赴任していました。
その単身赴任先でも実はかなりギャンブルしていたことが発覚。これに対し母は激怒し離婚云々の話をしていたことを覚えています。

その後は単身赴任も終わりましたが、休みの日はだいたい家にいなかったので、今考えるとパチンコや競馬等に行ってたんだろうと思います。父親から小さいお菓子とかもらった記憶があるので、間違いなくパチンコの景品でしょう。

そして私が中学生の頃に、自宅に父親宛ての通知書が届き、これを母が見たところ、どうやら消費者金融からの返済の催促のものだったらしく、これが100万円近くありました。

これを母が父親に問い詰めたところ、最初はごまかしていましたが、ついに白状しギャンブルで借金をしていたことが発覚しました。

本来ならもう離婚すべき状況なのですが、父親は「これ以外に借金はしていない。これが全て。」と言い、額もなんとか返せる範囲だったことから、母は父親を許し、少しずつで良いから借金を返そうということになりました。

だったのですが、その数日後、またしても父親宛てに通知書が届き、母が確認したところ、今度は先日発覚した消費者金融とは別の消費者金融からの通知書であり、その額が先日発覚した借金の倍の金額でした。

これに対し、母は我慢の限界を超え父親にぶちギレましたが、すると父親も何故か開き直りぶちギレてしまい、ついに発狂しながら夜にも関わらず裸足のまま家から飛び出して行き、そのまま1週間以上家に帰ってきませんでした。

この出来事は17年前の出来事ですが、今だに忘れませんし、当時50歳以上だった父親が聞いたことのない大声で叫び、発狂して家から飛び出していく姿は本当にトラウマになりました。

もちろん、1週間以上帰宅しなかったということは、当然仕事にも行っていません。1週間以上無断欠勤です。社会人としてありえませんよね。

その後、父親は帰宅しましたが、もうこれ以上ついていく気になれなくなった母は、父親に対し離婚届に名前を書くように要求しました。

父親は離婚届に名前を書きましたが、その時にヘラヘラ笑いながら名前を書いていた姿は今でも忘れませんし、子供ながら実の父親に対し殺意すら沸きました。

ただ、すぐに離婚届提出とはならなかったようで、ある意味で執行猶予みたいな形で父親の様子を伺っていたのですが、ある日両親が車でスーパーへ買い物に行き、駐車場が混んでいたので父親が車の駐車場の空いてる場所を探すから先に買い物しててと言い、母を先に降ろしたのですが、待てど待てど父親は母の下に来ませんでした。

駐車場を探しても車は何処にも停まっておらず、父親に電話しても電話は一切繋がりませんでした。

そして父親はこの日以降、現在に至るまで17年以上経ちましたが、二度と家族の下へは帰って来ませんでした。
いわゆる、親が蒸発したというものです。

結果的に、離婚届に署名していたおかげで両親の離婚は成立。借金についても連帯保証人にはなっていなかったため、残された家族に返済義務はありませんでした。

あとから母に聞かされたことですが、
・父親はかなりの数の消費者金融から借金をしていたこと、(母の推定では総額500万円以上はあった)
・私のための学資保険が父親によって解約され父親が解約金をもらっていたこと
・母の財布から父親が夜中に現金を抜き取っていたこと、
等々、父親がこれでもかという悪事をやっており、その全ての資金の行方がギャンブルに使われていたと聞かされました。
(私がいないところで母が父親に問い詰めて聞き出したとのことです。)

正直な話、私の父親が今どこで何をしているのか分かりませんし、万が一生きてたら70歳近くの高齢者ですが、おそらく既に死んでるんじゃないかと思います。

そもそも何故家庭を捨てたのかも一切分かりません。端から見たらこれ以上家庭を巻き込みたくないと自ら消えたと思いそうですが、実は私の父親は定期的に家庭をほっぽりだし、長期間(1か月近く)一人で何処かへ行ってしまう人間だったので、ただ単に自由に生きていきたかっただけだと思います。

いわゆる父親失格な人間ですね。

また、父親本人はギャンブル依存性とは一言も言ってませんが、この一連の行動を見るに、ギャンブル依存性としか言いようがありません。

これが「ギャンブル依存性」になった人間の末路です。
身内に対して平気で嘘をつき、仕舞いには嘘に嘘を積み重ね何が本当か分からなくなる
金がないのに消費者金融に借りてまでギャンブルを続け、結果、仕事も家庭も失い、人生が破滅する

そしてギャンブル依存性の人間の周りの人にまで迷惑がかかる。非常に恐ろしいものです。

私はもうアラサーの社会人ですが、父親を反面教師にし、ギャンブル等は一切やりません。

今回の水原一平氏の行為を全ての人間を裏切る行為です。反省はすると思いますが、ギャンブル依存性の人間にとっては結局それは一時的なものなので、また同じことをやりかねないでしょう。

大谷翔平選手をサポートし続けた功績は図りしれないものですが、これ以上は大谷翔平選手の迷惑にならないように願うしかありません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?