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X(旧Twitter)のドラゴンズファンを騒然とさせた、あるアカウントの一連の事件について思うこと


前置きで今回は完全に個人的な考えなので、不快に思われる方がいましたら、申し訳ございません。
本来なら触れない方が良いと思いますが、今回はSNS社会の闇の部分が露呈した出来事だったので、書いておきます。










まず一連の騒動の前に、何故このようなことになったのか。対象の方の説明をしましょう。

まず、個人的な名前は完全に伏せますが、X(旧Twitter)をやっているドラゴンズファン、あるいはSNSをやっているプロ野球ファンなら一度は名前を聞いたことがある、ドラゴンズファンの中では最大級のフォロワーを持つ大型アカウントの方がいました。

この方は的確な情報やマニアックな情報など、あらゆる野球の情報を投稿し、かつデータに基づき深く野球を分析していた方でした。

その有能性から次第にフォロワー数が増え、結果的にプロ野球選手OBやお笑い芸人の方にまで認知されるようになり、さらには様々な野球系YouTuberの方とコラボしたり、週刊誌の依頼を受け記事を書いたり、そしてついには中日ドラゴンズの親会社である中日新聞のインタビューにまで答えており、最早ドラゴンズファン以外にもプロ野球ファンなら誰もが知るSNS界の有名人と化していました。

また、この方は以前まではいかなる時でもポジティブな文言で投稿しており、そのポジティブさからも人気を博していました。

しかしながら、ある一時を境にポジティブな文言から打ってかわってネガティブな文言が目立つようになりました。
また、人気者にはその裏にアンチは付きものであり、そのためネガティブな文言に対しアンチの攻撃を受けたりもしていました。

この時はどちらかと言うとアンチの方が支離滅裂な批判の仕方をしていたので、この方の人気が落ちるということもそこまでありませんでした。

ただ、ネットやSNSをする上で意味不明な批判には無視する、いわゆるスルースキルがある程度必要ですが、この方はスルースキルが皆無なのか、しょっちゅうアンチの方とSNS上で喧嘩、レスバトルをしていました。

私としては有益な情報を提供する方なのでXでフォローしていましたし、この方の情報力は目を見張るものがあったのでリスペクトしていました。

しかしながら、私はある出来事をきっかけにこの方に対し、少し不信感を覚えていました。

それはドラゴンズ界隈を騒がせた「令和の米騒動」です。
これは週刊誌が発端のネタ記事であり、既に真相解明したのでもう問題にすらならないことですが、当時はまだ真意が不明な問題でした。

正直、週刊誌ネタなので誇張して面白おかしく書いただけのものであり、実際にそうだったのですが、この方はこの週刊誌ネタを全て真実であるかのように面白おかしくネタにし、それをダシにドラゴンズの批判を繰り返していました。

それでも時がたち、ついにこの記事の真意が大西崇之コーチがラジオで説明し、実際は大した問題ではなかったと分かりました。
すると、この方を不快に思っていた方々が、この方の今までの一連の言動に対し一斉攻撃し、当然この方も言い返し、レスバトルが勃発。
結局この方が今までの言動を謝罪し終了しました。

ただこの時の謝罪の内容や仕方が個人的に「貴方は一体何を言っているんだ?」と思いました。
簡潔に言うなら、「自分も周りがネタにしていたからネタにしただけ。貴方たちもネタにしていたでしょ。今回は謝罪しますが、私だけが責められる筋合いはない。そもそも私はただの一般人だ。インフルエンサーとして名乗った覚えはない。」みたいな内容でした。

いわゆる他責思考、いわば形だけの謝罪に私は率直に、「この方はSNSで大きな影響力を持っているのに、この考えは責任感が無さすぎる」と思いました。

そのため、これ以降私はこの方に対しフォローは継続しましたが、少し距離を置くようにしていました。


前置きがかなり長くなってしまいましたが、ここからが本題。今回の一連の騒動についてです。

きっかけはドラゴンズの練習試合のスタメンについて、この時DHに後藤駿太選手がスタメン起用されました。
後藤駿太選手は通算成績を見ればめちゃくちゃ打つ選手ではありません。

私自身、ペナントレース中なら「なんだこのスタメン!?」と批判したと断言しますが、今回に関しては練習試合であり、そもそも練習試合は全ての選手の今の状態を知る上で最も優れた実戦練習です。

とくに後藤駿太選手は守備力に関しては球界トップクラスであるため、今回のDH起用は、
「守備はもう見るまでもなく出来ると分かりきってる。外野守備は若手の動きが見たい。だから今回は打撃に集中して見せてくれ」
という首脳陣の意図があると考えました。
また、この時の練習試合はビジター、いわゆる遠征試合であり、遠征したメンバーは限られた選手だけでした。
さらに前日に新戦力の上林誠知選手が怪我により離脱していたので、本当なら上林誠知選手をDH起用にしたかったのを離脱したから代理として後藤駿太選手を起用したのだと思い、私は特に問題だとは思いませんでした。

だったのですが、このDH起用に対しこの方が「何故DHに後藤駿太なのか。意図を知りたい。」とスタメン起用を疑問視しました。
すると当然この方のアンチが噛みつき、案の定レスバトルがまた勃発。
ただこの時にこの方は「申し訳ないが、31歳で実績のない後藤駿太はもう打席を与えるフェーズは終わった選手。若手に打席を与えるべきだ。」
というような、練習試合のスタメン起用を批判する目を疑うような反論をしてしまい、これがきっかけに大炎上となり、反対意見、これを肯定する意見が次々に投稿され、結果的にXで「後藤駿太」がトレンド入りする事態に発生しました。

試合結果は練習試合のため、後藤駿太選手は2打席で交代となりましたが、打撃結果は2打数ノーヒットでした。

ここまではまだよくあることだと思いますが、この翌日、シート打撃で後藤駿太選手がホームランを放ちました。
一応この方もこのホームランに対し「シーズン中にも活躍を見せてください」等の投稿をしていました。

どの口が何を言っているんだと当然アンチに言われてましたが、この日の夜についに騒動が勃発しました。

中日ドラゴンズの公式YouTubeでは1日ごとにその日のキャンプの練習のハイライト動画が投稿されますが、この時の動画のタイトルが「後藤駿太選手が雑音を一掃!!」というタイトルでした。

すると、Xでは「雑音とは何だ!?ファンを雑音呼ばわりしやがった!!ふざけるな!!」ということで一部のファンが激怒し騒ぎ立てました。
当然この方もこれに反応し、「公式に雑音呼ばわりされました。雑音界隈の皆さんこれからよろしくお願いしたす。」等の自虐なのか煽ってるのか分からない投稿を繰り返し、騒ぎが大きくなりました。

なおYouTubeの動画タイトルはすぐに修正されたのですが、この方は「訂正するなら始めからやらないでほしい。これからはファンも選手も監督も批評はOK、誹謗中傷はNGのスタンスでやりましょう。私も至らぬところがありました。今回の話はこれで終わりにします。」という投稿をし、騒ぎは治まったと思われました。

ただここまでの話、私としては「雑音とは否定的な意見でXのトレンド入りしたことに対してであり、別にこの方を名指しした訳じゃない。少し自意識過剰ではないか?そもそも何を勝手に怒ってるんだ?どちらかと言えば貴方が騒ぎの発端ではないのか?相変わらずこの方は…」と呆れました。

さらに今回は私と同じような考えを持った方が多かったのか、今までなら擁護意見が多かったのですが、今回に関しては殆どの方が「お前は一体何を言っているんだ?お前が悪いんだろ」とかなり批判されていました。

結果的に今までの言動から、いつの間にか多くの敵を作っていたのか、今回の件をきっかけについに多くの方がこの方に対し怒りが爆発。10の味方がいるのに対し1000の敵がいるような、まさに四面楚歌状態となりました。

これを受けて、この方は「しばらくXでの活動を休止する」と宣言し、言ってしまえば炎上騒ぎから距離を置いたと思われましたが、何故か休止宣言後にも翌日普通にXで投稿を続けていました。

もはやこの時点で「何なんだこの人は?言動が支離滅裂じゃないか」と、もうこの時点でこの方のことは軽蔑した目で見ていました。

そしてネットの世界には様々な人がおり、何がきっかけでどういう方法で突き止めたのか分かりませんが、この方が持つMLB関連の別垢と、Xにてドラゴンズの特定の選手や立浪監督に誹謗中傷を繰り返し行っていた害悪アカウントのパスワードリセット時の登録電話番号の下二桁が同じであると判明し、もしかしたらこの方と誹謗中傷の害悪アカウントは同一人物なのではないか憶測が立ちました。

すると、このことが指摘されたタイミングで、両アカウントのパスワードリセットの保護機能がオフとなり、電話番号下二桁が閲覧できなくなり、いわば完全な黒ではないが限りなく黒に近いグレー状態となり、疑惑はさらに高まりました。

そしてこの方はフォロワー大多数の本垢ではなく、別垢の方で疑惑発覚の日の深夜に「実は私は去年から本垢を複数人で運用していた。その協力者の内の一人が暴走し、不適切な発言を繰り返してしまっていた。全て謝罪したい。」という最早無理がある言い訳見苦しい謝罪をし、疑惑が99.9%黒になり、もはや騒ぎが騒ぎを呼ぶ大炎上祭り状態となりました。

私自身、実はこの方の別垢と相互フォローの関係にあったのですが、正直に申し上げると、「表では誹謗中傷を止めようと言っておきながら、裏では誹謗中傷を繰り返していた最低な人間だった」と感じました。

そして問題視された害悪アカウントですが、私はこのアカウントの存在を知っていましたし、なんなら去年私の投稿に対し引用で批判意見を言われ、つっかかれたこともありました。

また、この害悪アカウントの過去の投稿内容も立浪監督に対してのものが「吐き気を催す邪悪」としか形容できないほどに酷いものばかりで、誹謗中傷で名誉毀損と訴えられて当然と言わんばかりのものでした。
とくに特定の選手のことについて「今活躍してるのは偶然。過去のデータ指標に基づくとこの選手は絶対に大成しない。オフにトレードに出すべきだ」という批判を繰り返していました。

言ってしまえば、SNS上で最も関わってはいけないようなタイプのアカウントです。

そして、この方は別垢での謝罪の翌日の早朝に、本垢を削除し、Xから立ち去りました。


以上が今回の騒動です。

と、言いたいところなのですが、実はこの後が今回最大の問題となります。

実は問題視された害悪アカウントに関しては鍵垢状態で放置されたままでした。
すると、本垢削除した日の夕方、なんと再び削除されたはずの本垢が復活しました。

「もう何がしたいんだ」としか思えませんが、どうやら謝罪するための一時的な復活とのことであり、謝罪内容としても、
・害悪アカウントで誹謗中傷していたのは私である
・実は害悪アカウント以外にも複数のアカウントを作り、それで本垢の批判をしたユーザーを批判し、本垢を擁護する発言を何回もしていた。言わば全て自作自演で自分を擁護していた。
・元々の私の性格はクソ。だから本垢でのポジティブな発言自体全て演技であり、それを継続することがもう限界であった。
・去年のドラゴンズに思うところがありすぎたため、批判をするために害悪アカウントを作ってしまった。
・今回は本当に申し訳ございませんでした。これを機にXを二度とやらない。今は海外だからゆっくりしたい。
という内容であり、再び本垢削除となりました。

まさに全ての諸行を心の底から反省し謝罪した。と、判断したいのですが、そうなると前日の謝罪内容は嘘をついていた。ということになります。

個人的には釈然としませんが、それでも本人としては全ての諸行を懺悔、反省したいという思いから再び謝罪したのだと思いました。

これで全て終了。SNS社会において、プロ野球界隈の一つの大型アカウントが終了する、まさに芸能人の不祥事からの引退を見るような思いにかられていた矢先、信じられないことが起きました。

本垢削除の1時間後、問題視された害悪アカウントが復活し、「もう失うものはなにもない。これからはこっちで好きなようにやる。」と宣言しました。

当然、そんなことを許すはずがない方々が害悪アカウントを批判しましたが、案の定レスバトルが始まり、害悪アカウントが全方位に攻撃、暴走が始まってしまいました。

以上が一連の騒動です。



まずこの方について、いかなる状況でもポジティブに、さらに細かいデータも提示したりと、私自身本当にリスペクトしていたのですが、この一連の騒動を受けてこの方は「SNS社会が生み出した怪物だった」と痛感しました。

誹謗中傷は勿論絶対に許されないことですが、正直言って、SNSやネットで誹謗中傷に近いことは誰しも一度は言ってしまったことがあると思います。

それでも本来なら許されませんが、表では好青年を演じ、裏で誹謗中傷を繰り返し行っていた。こういうことはこの方以外にもまだ発覚してないだけで、SNSやネットにはいると思います。

そのため、悪行を認め謝罪し、本垢削除してXには二度とこないという行為は、いわば今までの行いの責任を取る行動となるため、それが正しいと思います。

ただ裏でこういうことを平気で行っていた最低な人だった、今まで築き上げた信頼を全て失った哀れな人だったというイメージで全て終わっていたはずのものが、謝罪後に問題視された裏垢で「好きなようにやる」発言は最早意味が分かりません。

そもそも「二度とXはやらない」と宣言したにも関わらず、1時間後に問題視された裏垢で再び活動をする。常人の理解の範疇を超えています。

じゃあさっきの謝罪は何だったんだ?もう嘘に嘘を重ねる虚言癖なのか?そしてまた誹謗中傷を重ねるのか?
私は本当にこの方に対し恐怖を感じました。

普通なら誹謗中傷した裏垢を消しますが、何故その問題視された裏垢を再開するのか。今まで築き上げた信頼を捨て、この方が本当にやりたかったことは誹謗中傷なのか。考えれば考えるほど、訳が分かりません。

しかしながら、社会人として働けば分かるように、社会には本当に常識が通用しない方や関わったら危ない方がいます。

私自身も仕事において、自分の考えだけしか言わず、相手の主張を一切理解しようとしない方に出くわしたことがあります。
その方はいかに社会や周りにどういう考えがあろうが、自分の考えだけが正しいとしか考えておらず、周りがいかに注意しても一切聞く耳をもたず、むしろ暴れて周りに攻撃するような方でした。
結局、周りも攻撃されるのが嫌だから、次第に避け始め、ついには誰も注意しなくなってしまいました。
そして「やっぱり自分の考えが正しい」とどんどん行動がエスカレートしていき、最終的に大問題に発展しました。

今回の一連の騒動、あるいはその前の言動でも、
・すぐにレスバトルをする攻撃性
・別垢で相手を攻撃し自身の主張を無理矢理押し通す
・注意されても聞く耳を持たない
というのが散見されたので、結局この方もそういう類いの人間だった。としか言いようがありません。

本当に残念ですね。

なお裏垢で嘘か本当かは分かりませんが「無職」と自白しており、本垢の方では学生や社会人なら投稿できないような時間帯にも常にXにて活動していたような方だったので、まあそうなんでしょうね…

ただ、そんな方でもSNSで演じれば好青年になれる。いってしまえば架空の人間をSNSで作ることができる。そして素晴らしい立ち振舞いや能力の高さを発揮すれば多くの人の支持を得ることができる。
例えそれが本当にどうしようもない奴でも、SNS上では聖人君主のような扱いを受けることもできる。

まさに今回の騒動を経て「SNS社会の怖さ」を思い知りました。

実際に私も批判覚悟で書きますが、この方の悪事や本性が露呈されても、ごく少数ですが、「これからは我慢することなく貴方の好きにやれば良いと思います」「貴方の投稿を楽しみにしてます」「貴方は悪くない、全て中日球団のせいです」というような、それでも支持をするような投稿がちらほら見かけました。

もはやこれは一つのカルト宗教です。ただこれももしかしたらこの方の自作自演の可能性もありますし、本気で支持をする人や、ただ単にネタで言っているだけの人もいるかもしれませんね。

そして逆の目線でも、SNS上では素晴らしい立ち振舞いをしていても、そのアカウントを運用している人間の本性は絶対に見ることはできないということも分かります。

つまり、SNS上のアカウントをその人の全てだと信じ込んではいけないということです。

最後に、この方についてはデータや情報に関しては確かに目を見張るものがあり、実際に週刊誌に記事を書いたり中日新聞のインタビューを受けた方でもあり、そういった能力はとても優れていたのは事実です。
これに惹かれた方が殆どだと思います。

しかし、現代のSNS社会ではSNS上の誹謗中傷は絶対に駄目という鉄の掟があります。この鉄の掟さえ破らなければ、何を投稿しても大丈夫だと思います。

ただこの方はその鉄の掟を破ってしまった。いかなる理由があろうとも許されません。
そして、誹謗中傷をしていた裏垢で今後活動をしていくは言語道断です。もう法的措置の可能性もあるでしょう。

とにかく残念でしかありませんし、それと同時にこれを最後に二度とこの方については触れません。

ただ、SNSにはこうした闇や怪物が常に潜んでいることを常に念頭に置くことが改めて認識させられるような出来事だったので、私も反面教師にしたいと思います。


※追記
なんか1週間も経たない内に当人が何食わぬ顔で普通にXで活動再開、本垢も復活させる予定、さらにYouTubeも開設したそうです。

結局何も反省してませんね。


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