レッドフード、まさかの打ち切りに…一体何が駄目だったのか考察
皆さんは、レッドフードという作品をご存知ですか?
レッドフードとは、週刊少年ジャンプ2021年30号から2021年第49号まで連載されていた作品です。
この作品は、第14回金未来杯で優勝を果たした話題作の読み切りであり、VOMICでは沢城みゆきさん、田村睦心さんという有名声優が役を務める等、ジャンプ新連載の中ではかなり力の入っていた作品でもあります。
(他作品ではVOMICを務める声優の方は無名の人ばかりです)
作品のおおまかな内容として説明すると、人狼という人を喰う怪物の脅威に晒された村に住む主人公の少年ベローと人狼を狩る狩人組合という組織に属する狩人グリムが出会い、ベローが狩人となり人狼と戦っていく…というような話です。
※主人公ベロー
※狩人グリム
また作品紹介をジャンプ公式サイトから引用すると、
無二の筆致で描く狩人VS人狼の戦いが今、幕を開ける。
命がけの死闘の先に勝つのは、人か怪物か。センス爆発の狩猟ハンティングファンタジー開幕!!
というようなもので、いわゆる退魔物、D.Gray-manや鬼滅の刃のような作品だと公式サイトの紹介文から分かるかと思います。
また、この作品の作者である川口先生は「僕のヒーローアカデミア」のアシスタントを務めていた経験もあり、読み切り版レッドフードも大好評でした。
ご覧の通り、画力、キャラデザ、設定、コマ割り等、はっきり言って申し分なし、むしろ新人作者としてかなり凄く、個人的にはめちゃくちゃ期待していた作品でした。
しかしながら、打ち切りという現実
一体何が駄目だったのか、挙げるとしたら、やはりこの3点でしょう
・とにかく展開が遅すぎる
・主人公の強みが無い
・読者が求めていたものと作品の内容がかけ離れていた
では考察していきます。
①とにかく展開が遅すぎる
はっきり言ってこの点がレッドフード打ち切りの最大の要因と言っても過言ではありません。
まずこの要因が何故打ち切りに繋がるのか、これは週刊少年ジャンプのアンケートシステムについて理解しないといけません。
ジャンプという雑誌はアンケート至上主義であり、アンケートが無ければ例え単行本が売れたとしても非情にも打ち切られてしまい、次の新連載作品に切り替えられてしまいます。NARUTOやBLEACHクラスまでいけば話は別ですが…
このアンケートですが、出したことがある人はご存知の通り、なんと僅か3作品にしか「この作品が良かった」というアンケートを出すことができません。
現在のジャンプの連載陣は、
ONE PIECE
僕のヒーローアカデミア
呪術廻戦
Dr.STONE
ブラッククローバー
というアニメ化したジャンプ看板作品、
次期看板候補の中堅作品として、
夜桜さんちの大作戦
アンデッドアンラック
マッシュル
新進気鋭の人気作品として、
サカモトデイズ
アオのハコ
ギャグ漫画作品枠には、
破壊神マグちゃん
僕とロボ子
高校生家族
また、かつてジャンプの看板作品を描いていたベテラン作家の方が描く作品もあり、
暗殺教室の松井先生が描く
逃げ上手の若君
To LOVEるの矢吹先生が描く
あやかしトライアングル
スケットダンスの篠原先生が描く
ウィッチウォッチ
不動の休載作品かつジャンプではONE PIECEに並ぶ最古参の作品
HUNTER×HUNTER
というように、これだけ面白い作品があるにも関わらず、読者はたった3作品にしかアンケートが出せないという恐ろしいことになっているのです。
なんという極悪非道…これは鬼畜の諸行だ…
そのため、数多くのアンケートはジャンプの看板作品、ONE PIECEやヒロアカ等に吸われているのが現実であり、それ以外の作品はファンが根強くアンケートを出し続けるという構図となっています。
そうなってくると、新連載作品はもう最低限としても1話ごとの話の内容が濃く、かつテンポが良く無ければ読者を惹き付けることはできず、生き残ることは不可能なのです。
さらに、ジャンプの読者は必然的に数多くの打ち切り作品を目にしてきており、新連載作品の掴みが悪いと「いつもの通りつまらない作品」と判断され、読者は離れてしまい、アンケートは出されず、結果手遅れとなり打ち切りという流れができてしまっているのです。
このアンケートが出てないかどうかについては掲載順で分かります。
先頭が人気作、巻末が不人気作となります。
ではレッドフードの展開はどうだったのか
まず主人公のベローが狩人になるための第一歩、人狼を狩る組織である狩人組合の試験に合格するまでの話の流れですが、
1話、ベローとグリムが出逢う
2話、人狼との戦い
3話、人狼との戦い
4話、人狼倒す、魔女とデカイ人狼登場
5話、村が魔女に焼かれて村から旅立つ、狩人組合を目指す
6話、カニと戦う、アイアンワークス到着
7話、アイアンワークス、訓練開始
8話、訓練終了、デボネアが巨大マンタと戦う
9話、試験開始(ドロケイ)、ルール説明
10話、謎のモブ共闘、ベロー捕まる
11話、謎のモブ同士のバトル、ベロー解放、反撃開始?
12話、謎のボンカース回想、反撃開始?
13話、ベロー捕まる、解放のためボンカースの反撃解放?
14話、試験終了間際に全員開放、結果、試験全員合格
という流れで、主人公が村を出て、狩人組合の試験に合格するまでかかった話数は14話です。
では、レッドフードの川口先生がアシスタントを務めた、大人気作品、現在も週刊少年ジャンプで連載中の「僕のヒーローアカデミア」の14話までの話の流れを比較すると、
1話、デクとオールマイトが出逢う
2話、修行開始&終了、OFA継承
3話、雄英入試、OFAで巨大ロボ倒す
4話、試験合格
5話、雄英入学
6話、個性把握テスト開始、A組の個性披露
7話、個性把握テスト終了、OFAを不器用なりに制御
8話、戦闘訓練開始、デク&お茶子vsかっちゃん&飯田
9話、戦闘訓練
10話、戦闘訓練終了、デク&お茶子勝利
11話、他のA組の生徒の戦闘訓練、敵連合初登場
12話、A組の委員長を決める回
13話、救助訓練、敵連合乱入
14話、相澤先生vs敵連合、黒霧の個性で生徒が散り散りに
ご覧の通り、主人公のデクがヒーローになるための第一歩である雄英高校入試に合格するまで僅か4話で終わらせています。
レッドフードの話の流れをヒロアカで例えるなら、雄英高校入試合格まで14話もかかったことになり、
ヒロアカが4話で終わらせたことをレッドフードは14話もかけてしまったということなのです。
はっきり言って、あり得ないほど遅すぎます。
14話ということは、14週間。
つまり3か月半もかかったことになります。
3か月半も話の本筋が一向に進まず、作品の世界観も全然広がらなかった。まあ、読者は飽きますよね…
しかも村を出るまで5話、修行に2話、試験だけで7話も費やす。
あれ、これ主人公が狩人になって人狼と戦う話ですよね…いつになったら狩人になるの…
結果、この致命的な展開の遅さが読者の心を掴むことが出来ず、離れてしまいました
ちなみにレッドフードは10話目で掲載順ドベとなっています。
②主人公の強みがない
まず漫画の主人公というのは、他のキャラとは違い何かしら特殊な力を持つことがほとんどです。
主人公だから当たり前だろ!と思うかもしれませんが、そもそも「主人公」とはストーリーの中心となり物語を牽引していく登場人物でなくてはいけません。
バトル物の作品だと、主人公は周りとは違い特殊な力を持つキャラがほとんどで、他のジャンプ作品と比較すると、
北斗の拳
→ケンシロウ、北斗神拳伝承者
るろうに剣心
→緋村剣心、幕末の人斬りであり飛天御剣流の使い手
ドラゴンボール
→孫悟空、地球育ちのサイヤ人
ONE PIECE
→ルフィ、ゴムゴムの実の能力者
NARUTO
→ナルト、落ちこぼれ忍者だが、九尾の妖狐の力を持つ少年
BLEACH
→黒崎一護、普通の高校生だが、圧倒的な霊圧を持ち、死神の力を得た少年
僕のヒーローアカデミア
→緑谷出久、無個性だったがOFAを継承した少年
鬼滅の刃
→竈門炭治郎、炭焼きの一般人だったが、修行により水の呼吸を身に付け、ヒノカミ神楽も使える少年
呪術廻戦
→虎杖悠仁、普通の高校生だったが、呪物を取り込みスクナの力を得て呪力に目覚めた少年
等々、過去、現在の代表的な作品の主人公を見て分かるように、周りとは違った特殊な力を持つキャラがほとんどです。
ではレッドフードの主人公を見てみると、
※14話での主人公の発言です
そう、主人公なのに周りのキャラと違い、特殊な力は何もないのです。
上記の画像で分かる通り、なんとバトル漫画で様々な能力を持つキャラが出てきたにも関わらず、戦闘スタイルすら確立されていない、技すら無いというキャラでした。
一応ヒロアカの主人公デクは超人社会なのに個性を一切持たず、それでもヒーローに憧れる少年でしたが、No.1ヒーローのオールマイトから個性OFAを継承され、オールマイトと同じ個性を扱えるようになります。
しかしレッドフードのベローは何もありません。狩人のグリムから何か授けられたということもありません。
つまり、レッドフードのベローの設定をヒロアカで例えるなら、
デクがオールマイトからOFAを継承せずに無個性のまま、雄英高校入試に挑んでいたことになります。
ちなみに、ヒロアカの初期構想は主人公は無個性のまま知恵と工夫で道具を駆使して戦うキャラだったそうですが、これを担当編集に止めた方が良いと言われ、OFAの個性を継承するキャラになったそうです。
一応、ベローは作戦を考えたり知恵で戦うキャラなのですが、バトル漫画でしかもジャンプで無能力系主人公はかなり地味すぎます。
さらにバトル漫画の主人公なのに、序盤に様々な派手な技を披露することが出来なかった、最早致命的です。
ただ、この主人公の無能力設定、実は作品の根本に関わる理由があるのですが、バトル漫画でそんな設定、読者は求めてませんよね…
一応人狼と戦うというストーリーで主人公は何も強みがないキャラ、技も無し
そもそもこんなキャラが主人公で大丈夫なのか…?
結果として、主人公ベローが作中のキャラと比較しても、さらに他作品の主人公としても、あまりにも地味すぎることで、強みがないキャラとなってしまいました。
一応ですが、他のジャンプ作品で無能力系の主人公で人気作となったものに「ワールドトリガー」がありますが、この作品はやや特殊で、三雲修、空閑遊真、雨取千佳、迅悠一の4人のキャラが主人公となっています。
その三雲修が無能力系で知恵と作戦で戦うキャラなのですが、その他3人は、近界民の遊真、桁外れのトリオンを持つ千佳、実力派エリート隊員の迅と言った具合に、ワールドトリガーは、
無能力系の頭脳派キャラ
百戦錬磨の手練れのキャラ
潜在能力抜群のキャラ
天才系のキャラ
と様々なタイプの主人公がいるので、あらゆるストーリー展開が繰り広げられています。
ただワールドトリガーは連載当初、掲載順がドベ2、ドベ3の辺りをうろつき、打ち切り間際まで行っていたので、始めから超人気作品だった訳ではありません。
ただこの作品、一度読んだ後に再び1話から読み返すと新たな発見に気付くという、めちゃくちゃ面白い作品なので是非読んで下さい。
話はレッドフードに戻りますが、ベローの師匠?的な位置にいるグリムですが、グリムについてもロクな見せ場はありませんでした
主要キャラが一切活躍しないのもどういうことなの…
③読者が求めていたものと作品の内容がかけ離れていた
何を言っているんだ?と思われそうですが、ここまでの考察をまとめると、
人狼と戦うストーリーのはずが、作品の展開が遅すぎる(村を出るのに5話、試験に7話)、さらに主人公の強みがない
お気付きになられましたか?
この作品、狩人vs人狼というストーリーのはずが、
肝心の狩人vs人狼が全く描かれていないのです。
そう、ストーリーの半分が人狼との戦いではなく、狩人組合に入るためのアイアンワークスでの修行、そして試験が描かれているのです。
また試験も鬼滅の刃の鬼殺隊最終選別試験のような鬼との戦いではなく、教官デボネア&狩人グリムvs修行を耐え抜いた訓練生30人によるケイドロという人狼退治とは関係の無い試験内容でした。
このケイドロはルールが警察側が泥棒側に手錠をかけ、檻に入れ、試験終了時に檻の中に入れば失格なので、仮にずっと捕まっていても試験終了間際に檻の外に出れれば合格というガバガバな試験でした。
しかしケイドロ編の内容ですが、警察側の手錠を奪えば捕まらないだろうという主人公ベローの作戦により、何故か泥棒側が警察側を襲うという、最早ケイドロですらない何かに変わりはてていました。
さらに主人公はあろうことか2回も捕まり、結局試験終了間際に他の仲間に助けられる展開、さらにさらに修行中に掘り下げなかったモブキャラ同士の戦闘、モブキャラの回想、モブキャラの能力説明と言ったように、ケイドロ試験に7話も費やしたにも関わらず、主人公ベローの活躍は一切なしというとんでもない展開を繰り広げました。
よって、14話までは人狼狩りというよりケイドロ漫画と揶揄され、多くの読者をガッカリさせてしまいました。
ちなみに読み切り版は、1話と話の流れがほぼ一緒なのですが、狩人のグリムが話の主体となっており、ベローは村にいた少年で最後にグリムがベローを狩人にスカウトし、人狼を世界から駆逐したという話になっていました。
すなわち、読み切り版ではグリムが主人公だったのです。
しかし連載ではベローが主人公、一体何故…
だがこれも作品の根幹に関わる理由がありました。
だがこの理由こそが、
読者が期待したものと作品の内容とが、あまりにもかけ離れすぎていました。
それが、15話以降の話になります。
なんと、ベローがいたカソカ村の村長と狩人組合の“赤ずきん”が黒幕であり、この世界はある書物によって描かれたシナリオの世界であり、人狼等の怪物も書物に描かれた設定だったということが判明。
そして、その書物に描かれたシナリオに村長が加筆した話こそが本作、レッドフードの話という超展開が披露されました。
さらに、本来のシナリオではグリムが主人公だったが、村長の加筆、魔術によって本来のシナリオでは存在しなかったベローという生きる人形を生み出し、グリムのシナリオ上の設定を消去、ベローを主人公に擁立したという衝撃の事実も判明。
さらにさらにベローに接触した者はシナリオの設定から解き放たれるという、シナリオの設定を消去する能力を持つと判明
すなわち、このレッドフードという作品は、狩人vs人狼というお互いの生存競争を描くバトル漫画ではなく、本来のシナリオの主人公であったグリムから、主人公をベローに無理矢理仕立て上げるためのストーリー、狩人vs人狼なんて全く関係ないメタフィクション漫画であり、造られたシナリオの世界を破壊するための物語だったのです。
※メタフィクションとは、小説や漫画等で、「それがフィクションである」ということを意図的に描き出したものです。代表的な作品ではマーベルコミックのデッドプールシリーズがあります。
もう何を書いているのかさっぱり分かりません…
ジャンプ公式サイトの作品紹介ですら、
無二の筆致で描く狩人VS人狼の戦いが今、幕を開ける。
命がけの死闘の先に勝つのは、人か怪物か。センス爆発の狩猟ハンティングファンタジー開幕!!
と狩人vs人狼を推しているのに、まさかまさかのメタフィクション展開、一体何故…
ただこのメタフィクション展開についても7、8話で既に…
というように、伏線は張られていました。
ただこれは展開の遅さ、主人公の強みの無さも実はあえてそうしましたかのようなものと捉えることもでき、この7、8話の伏線は「村長の加筆」として一部の読者にとっては悪い意味でネタにされ、このメタ発言は悪評となっていました。
しかしこの悪いネタの方向に全力で話の展開を進めてしまったのは、もうどうしようもありません
狩人vs人狼のバトル漫画を期待していたのに、メタ展開でのどんでん返し…こんな展開誰が望んでいたのか…
もはやレッドフードはあの悪名高い映画「劇場版ドラゴンクエストユアストーリー」並にやらかしてしまいました。
狩人vs人狼というシンプルなストーリー、さらにVOMICでの有名声優さんの起用
おそらく集英社側にとってはレッドフードを第二の鬼滅の刃として売り出したかったに違いありません。
しかしながら、メタ発言を序盤から仕込んでいたり、巻末コメントで下の画像のようなコメントを残しているので、もしかしたら川口先生にとっては始めから狩人vs人狼のバトル漫画として描いているつもりはなかったかもしれませんね
むしろSCP財団的な、そういった未知の脅威を取り扱う作品を描きたかったのかもしれません
まあそういったジャンプ作品は既にアンデッドアンラックという現在連載中の作品がやってますがね…
しかしながら、童話モチーフの狩人vs人狼、さらにグリムというキャラ等、唯一無二の作品の強みがあったにもかかわらず、何故メタフィクション展開にしたのか訳が分かりません
実はヒロアカの堀越先生の前作「戦星のバルジ」において単行本最終巻の書き下ろしで、作中の登場人物が実は全員役者で、作中の話は全て演劇だったら…というレッドフードと似たようなメタ展開を描いています。
しかしこの書き下ろしについて、堀越先生自身も、「もしもの話です。気分を害されたら申し訳ありません」とコメントしており、それだけメタ展開というのは人を選ぶものだと分かります。
それを何故レッドフードは本編でやってしまったのか…
こうなってくると、もう担当編集の方も何をしていたのでしょうか…
ただレッドフードの担当編集の方は、ジャンプ打ち切り作品の中でも歴代最高の忖度をされたのに大爆死を果たし打ち切られたサムライ8の担当編集の方らしいので、なんて言ったらいいんですかね…
狩人や人狼よりも蟹とかヤドカリなんすね…
以上がレッドフードの駄目だった点です。
最後に、
私自身もレッドフードは読み切りの時から知っており、他の読み切り作品とは明らかに抜き出ていました。
ただ読み切り版ではグリムにスカウトされたベローが狩人になり人狼を世界から駆逐したの説明で完結していたので、この人狼をどうやって駆逐するか連載では期待していたのですが、いやはや、予想外のメタ展開になり正直期待を裏切られたというか、物凄くガッカリしました。
じゃあどうすれば良かったのでしょうか。
グリムのキャラデザは文句なしに素晴らしいものなので、私個人としての考えでは、主人公はグリムにしてベローを弟子ポジションにする、いわゆる「るろうに剣心」の緋村剣心と明神弥彦のような関係性にする。
もしくは戦闘担当のグリム、知力担当のベローと役割分担をし、お互いを助け合うバディ物の主人公とした方が良かったと思います。
そして展開もやはり狩人vs人狼は絶対、グリムとベローが世界を旅して人狼退治が一番良かったのではないかと思います。
人狼相手にグリムが大暴れ、グリムが出来ないことをベローが補完する、これだけでも充分面白くなっていたに違いありません。
メタ展開は絶対に駄目です。
レッドフードは打ち切りとなりましたが、デビュー作が打ち切りとなっても次回作が売れたという方も数多くいます。
それこそ「僕のヒーローアカデミア」の堀越先生も、「逢魔が時動物園」「戦星のバルジ」と打ち切りを2回も経験している方です。
他にも「ブラッククローバー」の田畠先生、「夜桜さんちの大作戦」の権平先生
歴代では「BLEACH」の久保先生、「ハイキュー」の古舘先生も打ち切り経験者です。
さらにジャンプでは駄目だったけど他誌で売れた方として、マガジンの「七つの大罪」の鈴木先生、コミックDAYSの「忍者と極道」の近藤先生などがいます。
作者の川口先生はまだ若い方、画力も素晴らしいものなので次の作品に期待したいですね。
俺たちの戦いはこれからだエンドで本当に「俺たちの戦いはこれからだ」の台詞で締めた打ち切り漫画、初めて見ました…
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