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確実に相手のことを理解する術は・・・やっぱり、相手と同じ境遇を味わうことですね!

今回は、学生のころに初めて開頭手術を受けた当時の話です。

入院した脳神経病棟と同じ階に、今で言うコンビニのような大きめの売店がありました。(病棟からは歩いて数分、駆け足なら数十秒といった距離です)

僕は当時カヌーを漕いでいて、痩せ型ではありましたが真っ黒に日焼けした自称スポーツマンでした

手術前の数週間は何不自由なく動くことが出来ていましたし、病院食だけでは物足りずお腹がすいて我慢できませんたから、検査の合間に毎日そこへ赴いては、菓子バンやカップラーメンを購入しては病棟の食堂で一人黙々と食べていたんです。

ある日、売店の入り口にある書籍コーナーで漫画を立ち読みしていたところ、頭に包帯をぐるぐる巻きにして病衣を着た青年が近くで数人から囲まれてニコニコ笑顔を浮かべているのに気がつきます

何でチヤホヤされるんだろう?
何でチヤホヤされるんだろう?

「すごい!よく来たね~」

「こんなに早く、ここまで来るとはな…」

「大変だったでしょう?」

「無理していないの?大丈夫なの?心配だわ~」

(ただ近くの売店まで歩いてきただけなのに…)

青年を入院した病棟で見かけたことがありましたから、同じ脳外科患者なのだろうと察した僕。

頭に包帯を巻いていますから、手術後あまり時間が経過していないんだろうとは思うのですが…病棟からの距離的なことから、なぜあんなに賞賛されているのかがわかりません。

(ここまで来ただけやん…登山で山頂に到達したときのような満面の笑みを浮かべなくてもいいんじゃないの?)

(周りにいるみんなも、そんな彼なんて構わなくてもいいのに…)

目の前の光景が、不思議でたまらない僕でした。

それから数日後…

ついに、僕自身が開頭手術を受ける時が来ます。どうなっていくのかは…以下の記事を参照していただければ詳細がわかると思いますが、左半身麻痺になり声を一時的に出すことが出来なくなってしまうんです。

歩くどころか立ち上がることすら出来なくなったあのとき

短距離の売店に行くなんて夢のまた夢

一歩踏み出すだけでもかなりの勇気が必要…

僕には出来そうにない

あっ!

彼は実現させていた

僕が出来ないと思うことをやり遂げていた

すごい精神力…

そう感じたときに、初めて彼のすごさを知って、いかに自分の考えが浅はかだったのかを痛感させられました

やっぱり、相手のことを知るには、相手と同じ境遇を味わうことですね!

それは、障がいのある人を理解することに対しても、同じなのかもしれません。

ただ…

わかっちゃいるけど、そうするのも簡単じゃないんだよ~(だから健康であれば、障がいのある人を理解するなんて超ムズ!)

ですが…だからといって、このままにしていていいわけではないですね…

当時の彼の姿を思い浮かべながらそう思います。


いかがでしたか?

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