甘えて楽をしたら、結局困るのは将来の自分…
今回の話は、以前紹介した放射線治療時の続編(数日後)のことです。
その日も定時に放射線治療室から呼ばれた僕。
病室に通常の?車いすを押して看護師さんがやってきました。
「辛島さん、呼ばれたので行きましょう」
今日は僕の担当看護師みたいです。
彼女は、おそらく新人…それも勉強熱心で世間知らずのような印象を受けていました。
お会いした当初は、あまり男性と話をしたことがないのか?学生の僕を見て戸惑ったのか?よく会話の最後に「じゃん」をつけて話してくるので戸惑ったのを覚えています。
「カヌーを漕いでいるんだって?やるじゃん!」
「今朝は何度でしたか〜36度?平熱じゃん!」
「食事は食べました〜?10割?問題ないじゃん!」
ま〜多分、他の患者さんには「じゃん」はつけていなかったと思うのですが、今の高校生はそんな話し方をするに違いないから、僕にはそんな話し方をしたほうが私に慣れてもらえると思っていたのかもしれません。
さて、その日の僕も相変わらず治療の副作用に苦しめられていて気分は優れないし体がだるい…
せっかく、彼女が通常の?車いすを持ってきてくれているのにベッドから乗り移る気になれません。(と言っても昨日までは渋々乗っていたんです…)
「あの〜今日はキツイから、前みたいに寝たまま行けないですかね…」
これは今考えると、完全に彼女だからという甘え…
「そうですか…わかりました…」
彼女は持ってきていた通常の?車いすを押して一旦病室を出ていくと、寝たまま行けるリクライニング式の車いすを押して入ってきました。
「じゃ〜これで行きましょう!」
ところが…
それに乗って病室を出たその時です。
「それで行ったらダメですよ!」
声のする方を見ると、病棟師長さん…
僕にではなく、新人の彼女に対しての発言です。
「患者さんが、今日はキツイというので…」
「それで行ったことが前にありましたが、それでは辛島さんのためにはならないから、今後は通常の車いす?で行くことを決めていたはずですよ!あなたも分かっていたはずです」
「申し訳ありません…」
「どうするのが患者さんにとって有益なのか?今後は十分によく考えてから動くようにしてください」
「はい…」
(彼女に悪いことをしたな…)
あのとき、病棟師長さんは鬼かと思いましたが、僕のためを思ってあえて鬼になってくれていた…
僕の将来を考えたとき…
今、甘えて楽ををするのか?
それとも、苦労をして、将来に楽をするのか?
間違った選択をしたら、結局困るのは将来の自分…
病棟師長さんは、新人の彼女を通して…僕に喝を入れてくれていたんだなと今思います。
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