令和は立体
毎日蒸し暑いですね。麻雀TLも開くたびジメジメしています。
さて今回は、私の雀魂の実戦譜から、3つのテーマをピックアップしてみました。
聴牌打牌のコントロール
3mか6mか。
平成は3m派が優勢だったでしょうか。一盃口、3mの壁、1mが親現、そもそも14待ち>47待ち、等々。
令和では6m派が増えてきたはずです。
全員に両無筋の6mを早く処理したい。後に切るにしても3mのほうがややマシ
聴牌打牌を1mにし易い
ここで打3mだと聴牌打牌が必ず5mか6mになってしまう
実戦も打6m。親リーチに安全な1mを打てました。
こういった聴牌打牌の放銃率を下げる選択は、最近の戦術書やSNSでちらほら見かけます。
ちなみに、この何切るは一人麻雀シミュレーターだと、微差で6m優位のようです。ツモ2mと東での符ハネがありました。これは盲点になり易い。
牌の吸収
受け入れMAXソウズか、4連形を生かして1mか。
私は1mとしてみました。
ソウズ変化した場合に47sを下家に鳴かせず吸収できる
というか47sだけじゃなく3568sとか、とにかくソウズを吸収できる
1m西が共に一枚切れ(ソウズの吸収と比較すると弱い要素)
もはや和了牌ですらソウズを吸収できるようになりました。鳴かれにくそうな3mを聴牌打牌にできたのも一発が狙えて好感触。
ゼンツでもベタオリでもない、中庸なる、ほどほど押しも令和の流行になってそうです。アガリたいからこそ迂回する。
点数状況に応じた手組の変化
1pか8pか。
13458は8って聞いたことあるから8p。
ではなく、私は1pを打ちました。門前ではアガリが見込めないのでクイタン狙いです。
「中張牌ドラ0愚形だらけの手牌では、クイタンをしてはならない。和了率・和了打点が低いのに、他家攻撃に対して安牌が乏しく放銃率が高いから」
といった文章をよく目にします。平成の安仕掛けに対するアンチテーゼの趣きがあります。
余談ですが、私は天鳳の鳳凰卓全体の中で副露率下位10%に位置しています。いわゆる門前派です。
なので、上記の主張には全面同意しそうなものですが、実はそうでもありません。
先の画像から隙間ができたので再度貼ります。
この局面において捉えるべき特に重要な要素は、
親である→自分は押し優位、他家はオリ優位に寄る
ドラが9m→ドラが他の数牌の場合と比較すると、放銃失点が下がる
ラス目の対面の鳴き→平凡な捨て牌。ドラ9mだし安そう
また、他家の思考を考えてみると、
トップ目の上家→安手放銃の局消化ぐらいならむしろラッキーなので、ひとまずは真っ直ぐ。ただし、親の鳴きが入った場合は絞り気味に。オリないラス目による親捌きを期待
3着目の下家→ここも基本的には真っ直ぐであるが、親への放銃によるラスリスクを積極的に負えるほどの点数状況でもない。あくせく頑張っても結局ラス目が飛んで3着終了しそう。なので親へは引き気味
ラス目は書くまでもありません。
つまり、この局面は、
「親とラス目との一騎打ちになり易い」
とみなせることが分かります。
両脇は、お前ら2人で勝手にやり合ってくれという思考になります。
件の画像を再再度貼ります。
こういった手牌でのクイタン志向は良くない、といった流行があると先に書きました。
しかし此の局面では、其の潮流に抗って、全力クイタンをすべきと考えます。親の鳴きによって両脇を引き気味にし、ラス目の対面との一騎打ちを自ら誘導し、連荘を目指すべきなのです。ドラ0中張牌愚形だらけの手牌でも鳴ける、いや鳴くべき局面なのです。
よって、8p>1pとなります。4m6mはポン、3sはチー。
実戦ではこの3sをチーし、クイタン1シャンテンに進めました。
孤立28を残せるかが、この種のクイタンの肝と言えます。
まとめ
聴牌打牌の放銃率を下げる選択を見つける
他家の必要牌を吸収できる手組を考える
状況に応じた全力クイタンの大切さ
今回の記事は以上です。ご清聴ありがとうございました。
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