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TRPGシナリオとギャグセンスの話

 お久しぶりです。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 最近の僕はというと、仕事が暇になったこともあり、くだんのTRPGシナリオ(※)の制作がむちゃくちゃ捗っています。
 効果音やNPCの立ち絵も大方用意でき、あとはシナリオを詰めるだけという段階です(※2)。
 非常に順調ですね。もっと仕事が詰まってくれたらもっといいんですけどね。仕方ないね。

 さて、そんなシナリオですが、少し困っていることがあります。
 前作のリベンジの意味もかねて、シリアスホラーではなくギャグとして作っているこのシナリオ。

 なんとなんと――まっっっったくギャグにならないんですよ!

 どうしてでしょうね???
 「こういう会話入れたら面白いかな?」「こんな展開ならクスっとくるかな?」と思い付いたギャグ要素を盛り込んで行っても、ストーリーラインが笑える方向に行かないんですよ。
 どうテコ入れしても、意地でもシリアスな方向に話が流れていってしまう。
 ギャグ要素があってもストーリーがギャグじゃなかったらそれはギャグじゃないんですよ。

 このままシナリオを仕上げたら、普通にシリアス殺伐グロホラーになってしまいます。
 僕はただ、みんなに楽しくデスゲームで遊んでもらいたいだけなのですが……。

 なぜギャグにならないのか。
 思い付く原因としては、「僕自身が『ギャグ』とはなんなのかがわかっていないから」でしょうか。

 実を言うと、「ギャグシナリオを書きたい」とは言いつつも、ではどういう話になればギャグなのか、というのがさっぱり思い付いていなかったんですよ。
 ただ、「ギャグシナリオを書きたい」という欲求と「デスゲームを主催したい」という衝動がマリアージュした結果、「みんなで楽しくデスゲームしてもらおう」という思い付きに至ったという。

 僕はかなりゲラな方だしお笑い番組も好きだし、『笑い』そのものを理解できないわけではないはずです。
 ただ、それを自分の創作に落とし込もうとした瞬間、すべてを見失うんですよね。
 目指したのは『朗らかな大爆笑』のはずなのに、生み出されたものは『爆笑(地表を逃げ惑う矮小な人間どもを見物しながら)』とかね。
 カクヨムでちょっとだけ置いてある掌編も、あれ大半はギャグのつもりで書いてるんですよ。
 書いたときはギャグのつもりだったんですよ。
 今あらためて内容確認したらすごく恥ずかしくなってきました。全部消したい。

 別にギャグが書けなくても他のところで勝負すればいいじゃん、という考え方もあります。
 でも、それだと「僕はギャグが書けない」と認めることになりますよね。それは嫌なんですよ。
 僕は世間の人々が苦も無くできることを何もできないタイプの人間であって、だからこそせめて文章の分野では「書けないジャンル」を作りたくないんです。
 ギャグシナリオ――書いてみせますよ!!

 ことの顛末がどうなったかは、セッションが終わったらまたご報告します。
 「PLたちを抱腹絶倒させてやりました」の勝利宣言を待っててくださいね!


注釈

※)前回記事(TRPGのシナリオを書いた話|紫藤夜半)に記載の新作シナリオのこと。

※2)シナリオ出来てないのに、先に素材集めたの?なんで???

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