ダイヤモンドバイヤーが伝えたいダイヤモンドの選び方(グレード付き編)
大手ジュエリーメーカーで10年ダイヤモンドの仕入れを担当しているようへいと申します。
ダイヤモンドをもっと身近に普段使いしやすくなるよう、活動発信しています。
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いざダイヤモンドを購入する時、どんなタイミングがあるでしょうか。
プロポーズ、プレゼント、自分へのご褒美
色々なタイミングでダイヤモンドを購入する機会があると思います。
しかしダイヤモンド含む宝飾品は内容が複雑で、値段もお店によってかなり差があるのが現状です。
そこで今回は、ダイヤモンドの中でグレード付きの石に絞って、選び方をお伝えしていこうと思います。
そもそもグレード付きのダイヤモンドとは?
ダイヤモンドは第三者の鑑定機関によってグレードが判別されます。
販売会社・メーカー等、自社じゃない会社に鑑定してもらっているので消費者は安心して、購入できるようになっているのです
。
しかし、中にはちゃんとしていない鑑定機関が存在します。
正直、お金を払えばグレードを上げるような、酷い所もあります。
鑑定機関は信用できる所とそうでない所、合わせると無数にあり正直、私でも全ては把握できない位です。
全てを網羅するのは大変なので、日本でメジャーでここなら間違いないという鑑定機関をまず3つ紹介します。
(下記、鑑定機関以外にも信用できる所はあります)
中央宝石研究所(CGL)
ダイヤモンドグレーディングラボラトリー(DGL)
GIA
この3つの鑑定機関のレポートがついてればまず間違いありません。
特に、CGLとGIAは海外の取引でも、問題なく使える鑑定機関です。
グレード付きのダイヤモンドであれば、まずどこの鑑定機関のレポートがついてるか、確認してインターネットで鑑定機関調べてみてください。
異常に安いお値段で販売されているものは、もしかしたら信用できない鑑定機関のレポートがついてるかもしれません。
ダイヤモンドのグレード
ダイヤモンドのグレードは4c(よんしー)で表記されます。
4cとはダイヤモンドのスペックを表す4つの項目の頭文字が全てCから始まることに由来しています。
4cについては別記事で詳しく解説しますが簡単に
CARAT キャラット
COLOR カラー
CLARITY クラリティ
CUT カット
から構成されています。
日本語で上から、重さ・色・内放物の量・形を表しています。
これらのバランスで、ダイヤモンドの価値が決まり、お客様の元に届くようになっています。
例えば同じキャラットで、カラーは悪いけどクラリティが良い石、カラーは良いけどクラリティが悪い石が同じ価格になったり
この4cがあるおかげで、ダイヤモンドを購入する時の基準が、誰でも分かりやすいようになっています。
ダイヤモンドの選び方
長くなりましたが、本題のダイヤの選び方です。
鑑定機関が問題ない所を確認していただいた後どうするのか
ずばり
CARAT→CUT
の順番です。
CARATは重さの表記ではあるので=ダイヤの大きさになります。
最初にどの位の大きさのダイヤモンドを、身に着けたいのかお店等で実際に着けてみて、確認してください。
大きさが決まったら次はCUT
なぜカラーやクラリティではなくカットなのか
ダイヤモンドのカットは大まかに
EXCELLENT→VERY GOOD→GOOD→FAIR→POOR
で表記されます。
EXCELLENTカットというのは、ダイヤモンドが一番輝くカットとされていて、その基準の形に近ければ近いほどカットの評価が上がっていきます。
つまりカットの評価が落ちるほど、光を反射しなくなり全然輝かないダイヤモンドになってしまうのです。
理想は勿論EXCELLENTなのですが、VERY GOODでも十分輝くので最低限VERY GOODを選ぶと、綺麗なダイヤモンドを選ぶことができます。
ではGOODはどうなのかというと石によっては綺麗なものもあるのですが、FAIRに近いGOODもあり、中には全く輝かない石もあります。
実際に見て綺麗なら問題ありませんが、オンラインでしか確認できない場合は避けたほうが無難です。
後は予算内でカラーとクラリティが良いものを選んでください。
カラーとクラリティはどちらを重視するのか、好みが分かれる所です。
しかしプレゼント等でどうすればいいか、分からないという方もいらっしゃると思います。
なので最低限これを守れば問題ないグレードを最後にお伝えします。
G SI2 EXCELLNT/VERY GOOD
これより上のグレードであればほぼ間違いなく綺麗なダイヤモンドが手に入ります。
総括
正直、実際に見れるのであれば見て決めた方が勿論良いです。
上記のグレードから、外れていても綺麗なダイヤモンドは沢山あります。
一番大事なのはあなた自身の目で見て綺麗かどうかです。
しかし、今の時代オンラインでジュエリーやダイヤモンドを購入する機会も多くなってきています。
その時の助けになればと思い、筆を取らせていただきました。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
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