続・公式LINEでパンの予約を取る方法

以前、パンの予約を公式LINEで取る方法という記事を書きました。
移転後にお客さんが増えたことによって、従来の方法では管理がしきれないという状況になり、予約のルールを変えたりしたので、その方法や考え方を書き記しておこうと思います。

過去の記事はこちら↓

新店舗に移ってからの変化

移転後の立地が良く、想像を遥かに超える来客数を維持しています。数字だけでも本当に2倍以上の来客数と売上が出ていて、本当にありがたい限りです。

今まで予約は常連さん向けにやっていたので、お客さんの希望の商品が無いときは手作業でやり取りをしていたのですが、その仕事を増やす訳にはいけなかったので「予約可能商品一覧」というものを用意してタイムラインに公開するようにしました。(最近タイムラインの名前がVOOMという名前になったのですが、分かりにくいので戻して欲しいと思ってます)

更新日を明記しておくと分かりやすいです

なので、予約希望のお客さんにこちらを見るように誘導する必要があります。

現在のテンプレを公開

【今週のお知らせ】

※営業時間
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※その週の日替わりパン情報
────────────
💬LINEでのパンのご予約について

こちらのLINEでのご予約は
【日にち】
【おおよそのご来店予定時刻】
【お名前】
【お取り置き希望の商品】
を明記の上、【前日17時まで】にご連絡下さい。

⚠️予約ミスの原因となる為、日付、名前など明記をお願いします。
🍞食パンのスライスのご希望は明記をお願いします。明記のない場合はブロックでのお渡しとなります。
🥖予約商品のみのお渡しの方は並ばずに受け渡し可能です。追加購入がある場合はお並び下さい。
🗒ご予約可能商品はこのアカウントのタイムライン(VOOM)からご覧になれます。

────────────
※締めの一言

どうしても文字情報が多くなってしまうので、「タイムラインからご覧になれます」の部分を見ずに無い商品を予約してしまう人もいますが、その時は返信でタイムラインに誘導します。

それと以前は当日の朝9時まで受け付けていましたが、予約の量が増えてしまい対応が難しくなった為、前日の17時(閉店時間)で締め切ることにしました。締め作業中に翌日の予約が確定するので、管理がとても楽になりました。

お客さんの利便性はだいぶ下がってしまいましたが、ここは心を鬼にして締切の時間を早めました。予約でこちらがてんてこまいになってしまったら、それこそお客さんに迷惑かけてしまいますので大事な決断でした。

予約商品一覧を作って良かった事

予約可能商品一覧を作った事により、常連さんからすると予約できる商品が減ってしまったので不便になってしまった可能性がありますが、お店の商品をあまり把握していないライトユーザーの方にはとても良かった様で、1〜2個づつ10種類のパンの注文などが入る様になりました。

これはこれで管理が大変なのですが、売上にすると無視できないボリュームです。

また、LINEで来るメッセージで非常に困るのが「何がありますか?」というメッセージです。当然ながら個別にそんな対応をしていたらキリがないので、予約可能商品へと誘導し「最低限これはあります」という伝え方が出来ます。それ以上を聞いてくる人は申し訳ないのですが、個別には対応出来ないとお伝えします。

パン屋の予約あるある

予約可能商品を提示することによって分かったのですが、パン屋さんが予約を取る時に一番対応が難しいのが、その日焼かないパンの注文が入るという事です。

そのパンが買えないなら予約自体キャンセルしたい。という人もいるので、わざわざ個別に対応をした結果予約もキャンセルになる。というのは大きなロスです。

それを未然に防ぐのに予約可能商品をあらかじめ提示しておくというのはとても大事だと実感しました。

予約商品だけの場合は並ばずに買える

以前はお店も狭く、そこまでずっと行列が続くことがなかったのでやっていませんでしたが、予約商品のみの受け渡しの場合は並ばずに済むという利点も提供出来る様になりました。

予約以外のパンを購入する際は、もちろんですが一般のお客様同様に並んでもらいます。

文言を読んでくれない問題についての対処法

このnoteを読める人はあまり問題ないと思いますが、お客さんというものは本来あまりこちらの文言を読んでくれません。(これは悪口ではなく、そういうものです)

なので一番よく起こるのが、締切時間を過ぎた場合の予約です。

この場合、「今回は見れたので対応しますが、対応出来ないケースもあります。次回からよろしくお願いします。」という伝え方をしています。場合によっては本当にLINE見てなくて、対応出来ないケースもあります。

ルールが多いと大変なのですが、お客さんのミスも認めつつ、間違えながら覚えていってもらう。というスタンスがいいと思っています。そうやってコミュニケーションをとっていった先に、長くお付き合いしてくれる常連さんにも恵まれるものだと思っています。

あくまで僕の考え方による予約の取り方ですので、参考になりましたら幸いです。

ベイクモールというサービスもある

YouTubeでは「パン屋のしま」さんのお店も利用している「ベイクモール」というサービスがあります。グローアップという会社が運営をしていますが、パン屋さんには「ベーカリーパートナー」でお馴染みだと思います。

お客さんがサービスに個人情報を入力して登録をするハードルがあるので、僕は現状LINEでの予約にしていますが、よりシステマティックに運営したい場合はとても有効なサービスだと思います。

https://bakemall.jp/

パン屋の予約に使えるかもしれないサービス

これは当店では検証した結果採用はしなかったのですが、お店によっては便利かもしれないサービスなので紹介しておきます。

おもちかえり.com

こちらはコロナ禍で打撃を受けた飲食店に向けて、非営利の団体が作ったサービスです。非営利の為、手数用が無料です。

パン屋が使う際の問題点としては、日によっての在庫の管理が出来ない点です。毎日予約の情報を更新する必要がある為、そこに手間が割けるお店でないと難しいと思いますが、お店によっては役に立つ可能性がありますので、ここで情報共有させていただきます。(営業日が週2くらいで飛び飛びのお店なんかは使えるかもしれません。)

最後に大事なこと

本来、予約の管理は手間ですので、予約が出来る事によって商売が成立しているという訳でなければ、やらない方が経営上は良いのです。

が、基本的にパン屋さんは優しい人が多いので、頼まれると予約を受けてしまい、それがそのうちサービスとして定着してしまいます。

大事なのは、お店とお客さんの間にちゃんと一定のルールを設けることです。

予約を一切受けない。というのも、お客さんの為の一つの手段です。

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