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自分のお店の事はちゃんと自分を基準に決める事
開業準備から手伝っているパン屋さんへ言ったアドバイスで、これは苦手な人が多いな。と実感したので改めてnoteに書いておこうと思います。
具体的にどういうアドバイスをしたかというと、今の営業日だと自分の身体の負担が大きいので、営業日を変えてみては?という提案でした。
ただし、最初に提示した営業日と変わってしまう事や、周りのお店の人の声を聞いてみると、なかなか変える決断が出来ない。というものでした。
「地域へ貢献したい」というオーナーさんの意思があり、身の回りの人の意見を聞いてしまうのはしょうがないのですが、自分のお店のことは自分の都合で勝手に決めていいのです。自分でお店をやっているのだから当然の権利なのですが、周りの声を聞いてしまうほどここが難しくなります。
本当の地域貢献とは何か
パン屋さんの商圏は基本的にパン屋さんの周辺なので、「地域に貢献する」という事が自分の商売にも良い影響があるという事は言うまでもありません。
ただし、一つ気をつけなければいけない事があります。
「地域貢献」とは「身の回りの人のわがままを聞く」と言うことではないのです。
パン屋さんの「地域貢献」とは「長期的にお店を継続して健全な商売をする」という事なのです。
その為に最も優先することは、周りの声でも、営業日でも、売上でもありません。自分の身体です。自分が健康かつ健全に仕事が出来なければ、どこかでバランスを崩すことになります。
パン屋はブラック労働が文化として根付いてしまっている現状があり、それは世間的にも「パン屋さんは早朝、深夜から働いているもの」という印象から、周りの人やお客さんも、無意識にパン屋さんに対して長時間労働を強いてしまっています。
なので、あらかじめ強い意志を持って自分の体調に気を配っていないと、どんどん労働時間を増やして周りの声に応えてしまおうと考えてしまうのです。
商売は長期で考えなければいけない
商品の値上げや、営業日の変更などはどうやって判断すればいいかというと、「半年後、一年後に良い影響があるか」という判断基準で決めるのが良いと思います。
商売に慣れていない人の話を聞くと、短期的な目線しか持っていないケースがあります。直近の売上の上下で一喜一憂していては、長期的な目線は持てません。
お店をオープンしてからは特に、期待以上の売り上げを上げてしまう為、あまりよく考えずに人を雇ってしまい、その後客足が落ち着いた時に持て余してしまったりします。
常に直近の事も含め、半年後の事、一年後の事を考えながら物事を決めていくと、自分にとって正しい判断がしやすいかと思います。
得意なことだけに集中する
さらにもう一つ大事なのは「全部を自分一人でやろうとしない」という事です。別の言い方をすると「自分の得意な事に集中する環境を整える」とも言えます。
ある程度商売を続けて、なんとかお店が回るようになって来たら、今度意識することは「この仕事は本当に自分がやるべきか」と言う事です。
このお店でパンを焼けるのが自分だけだったら、自分がなるべくパンを焼く事に集中することがお店の為です。
ポップを書くのは自分の仕事なのか、袋詰めは自分の仕事なのか、経理は自分の仕事なのか、レジ打ちは自分の仕事なのかなど、お店によって誰がどの仕事をするべきかは変わってきますので正解はありませんが、たまに立ち止まって考えてみることも重要です。
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