【ビジネス書解説】「60歳からの人生の愉しみ(たのしみ)方」
こんにちは。
今回は、山﨑武也さんの「60歳からの人生の愉しみ方」について解説していきます。
はじめに
老子の言葉に、「功成り(こうなり)名遂げて(なとげて)身退(みしりぞ)くは天の道なり」という言葉があります。
功績を上げて、名声を得た後は、その地位を退くのが自然な流れであるということです。
世間的な水準で見ると、自分は目覚ましい結果を出せていないし、自分の名前が有名になれてもいないかもしれないです。
しかし、60歳になるまでに、一生懸命努力を続けて、一生懸命生きてきています。
ある程度は、誰かの役にも立つことをしています。
つまり、自分なりには、功成り(こうなり)名遂げて(なとげて)いるということです。
だから、これまでの立場から退き(しりぞき)身を守っていく資格があります。
この本では、60歳からの人生を楽しむ方法を48個紹介しています。
今回は、その中から特に重要な9個を紹介していきます。
いずれ迎える60歳からの人生を充実させたいと思っている方はぜひ見てください。
この動画が参考になった、もっと知りたいと思った人は、いいねやコメントください。
具体的なアクションプラン
【1個目】 子どもじみた考え方をやめる。
60歳は人生における一つの大きな節目(ふしめ)です。
60年で再び生まれたときの干支(えと)に帰っていくので、還暦(かんれき)といわれています。
一通りの人生を終えて一区切りがついたので、後は「余生(よせい)」であると考えられていました。
しかし、年々、長寿の傾向が一層高まってきて、 60歳になったからといって、余生を楽しむには早すぎる時代になりました。
実際に、仕事の場であれ遊びの場であれ、これまで以上にアクティブになって飛び回っている人は少なくないです。
そこから同じ考え方を繰り返すのでは、もったいないです。
一段と高度な次元に上がった生き方を考えてください。
子供のときから続けてきていた「子供じみた」考え方からは脱却する時です。
子供じみた思考や行動の様式の特徴は、自分勝手な欲に支配されている点にあります。
自分や自分の周囲だけの利益を優先させる考え方の視点を変えて、少し身を引いて考えてみてください。
自分の外にある組織や社会との接点を見定めたうえで、ちょうど良いところを探って見てください。
自分のエゴを抑えてみれば、自分の世界も広がっていくことがわかるはずです。
そうすることで、これまで素通りしていたことに気がついたり、関わっていく機会も多くなるので、一日一日、一時間一時間の密度も高いものになってきます。
【2個目】 つきあう人を選ぶ。
ビジネスの世界で積極的に動き回っているときは、人とのつきあいを広げていくことにも力を注いでいます。
人と人とのつながりが新しいビジネスの開発や発展、それに維持と、大きな役割を果たすことが多いからです。
新たに会った人には自分の名刺を渡し、引き換えに相手の名刺をもらう。
それが直ちにビジネスに結びつく場合もあれば、情報収集に役立つ場合もあります。
そのような人とのつながりを人脈と呼んで、自分が生きていくうえに必要な資産と考えて大切にしています。
もちろん、ビジネスの世界における人脈は、本人の能力や経験と同じように重要度の高いものとされていて、場合によっては思いがけなく大きな効果を発揮しています。
一方で、仕事の世界から遠ざかっていくと、人とのつきあいも徐々に疎遠になっていきます。
ビジネス中心から日々の生活に重きを置く生活に変わっていくというのは、必然的な流れです。
そこで、量よりも質を重視する方針を基本とします。
それはつきあう人も同じです。
ぜひ、つきあう人を選んでください。
【3個目】 自分自身への投資は続ける。
知的好奇心は、よりよい生き方をしていく原動力として必要不可欠です。
年を取ったら、知識と経験の積み重ねがあります。
ですが、それにあぐらをかいていたのでは、知力は衰えていきます。
それまでの知識や経験の中には、時代の流れとともにあまり役に立たなくなってくるものも出てきます。
役に立たないというよりも、逆に障害になりマイナス要因になるものも少なくないです。
いくら年を取っても、世の中でつつがなく暮らしていくためには、過去の積み重ねの勉強だけでは足りないです。
自分への知的投資をする必要があります。
もし、投資をまったくしなかったら先細りになってしまいます。
年を取ったら、将来はそれほど大きく広がっていく必要はないですが、先にある光を見失ってはいけないです。
自分にはある程度の知識が備わっていると思っても、その知識が役立つかは時代の推移とともに変わっていき、価値は少なくなっていきます。
自分自身は十分な知力の蓄えがあると考えても、それは自分の主観的な観測でしかないです。
知力の価値は維持しつづけていると思っても、客観的な角度から見ると、それは実際には低下の一途をたどっていっているということです。
その点に関する認識を誤ってはいけないです。
自分自身への投資を続けていれば、穏やかで充実した日々が続いていきます。
【4個目】 「頑張りすぎ」はやめる。
60歳にもなると、40年前後も働きつづけてきたことになります。
それで疲れていないという人は、現実を直視していないか、かなり適当に生きてきたかのどちらかです。
人生は最期までがむしゃらに突き進んでいくべきものではないです。
仕事にも一段落つけたら、少しペースを落として、ゆったりとした気持ちに浸ってみる必要があります。
さもないと、死ぬまで働き蜂(はち)のように、仕事のみを生き甲斐(がい)にして終わってしまう結果にもなりかねないです。
それでは、ちょっと悲しい人生になってしまいます。
人生には山あり谷ありといわれていますが、時には平野も必要です。
山や谷では常に神経を張り巡らせていなくてはいけないですが、平野では少しゆったりとした気分になって、周囲を見回してみる余裕もできます。
山や谷にいる状況では、それを越えていかなくてはならないという目的意識を持ちつづけます。
そのため、最も効率のいい方法を考える必要があります。
しかし平野なら、目的意識もなくていいです。
いずれにしても、歳を取ると心身を活発にするエネルギーも、徐々に少なくなってきます。
社会的な面では、経験が豊かになっているので、成熟してきます。
したがって、社会的な分別や配慮においては、視野が広くなったり先の先まで見通すことのできる力が備わってきています。
物事を判断したり処理したりするスピードは落ちてくるかもしれないですが、それだけ思慮が行き届いたかたちになってきます。
ただ、昔からの習性が残っているので、ついすべてをスピードアップしようとする傾向があります。
その点は年齢相応にスローダウンしていったほうが賢明です。
特に仕事の世界から離れて生活するときは、意識的にスローを心がけてください。
【5個目】 ボケないための頭の使い方。
歳を取ってくると、頭の働きが鈍くなってきます。
人の名前が思い出しにくくなったり、やるべきことを忘れてしまったりと、弊害(へいがい)も出てきます。
そこで、昔から学習の基本である「読み書きそろばん」を実践してください。
テレビを見ていれば、世の中の動きを知ることができます。
しかし、それでは知識が一方的に入ってくるだけです。
一方、活字を読んでいれば、その間に考えることもできるので、頭の使い方がより積極的になります。
また、実際に声を出して読むのも効果的です。
新聞雑誌や書籍を読んでいて、興味深かったり役立ったりすると思う部分があったら、家族の誰かに読んで聞かせてみるのもおすすめです。
自分自身も細かいところまで確認する結果になるので、頭の中の整理にも大いに役立ちます。
年を取ってからの、舌のもつれを防ぐためにもいいのではないでしょうか。
次は「そろばん」、すなわち計算です。
とにかく、人任せにしないで、自分の頭を常々使うことが大切です。
さもないと、頭の回転が徐々に遅くなってきます。
ぜひ、読み書きそろばんの基本に立ち返り、ボケないように頭を使ってください。
【6個目】 見栄で金を使わない。
時と場合によっては、見栄で金を使おうとする傾向は、誰にでもあります。
見栄を張りつづけ、そのために収入を増やしたりと頑張りつづければ、見栄も現実のものとなります。
見せかけだけであったのが、実質的な内容までもが整ってきます。
しかし、年を取ってからは、そのような真似はできないです。
無理をした努力が続くはずがないからです。
それに、昔から周囲にいる人たちだけではなく、その場で初めて出会った人でも、ちょっと話をしたり風体を見たりしただけで、どのくらいの社会的評価を受けてきた人であるかについても、大体の見当ぐらいはつきます。
見栄を張っても、すぐに見破られてしまいますし、その見栄が現実のものとなる可能性も限りなくゼロに近いです。
若いときは上に上がっていくことを目指しているので、見栄を張るのも努力の一環となっています。
横で見ている人の目にも、多少はかわいげのある行為として映ります。
しかし年を取ってからの見栄は、逆に安っぽさが鼻につくだけです。
常に実質的なことを考えて、倹約すべきときには倹約する生き方をするべきです。
【7個目】 人間関係とおしゃれに手抜きをしない。
同窓会などに出席するとき、現役時代はきちんとした身なりをしてきます。
しかし、定年後になり年を取ってくると、徐々に服装にも構わなくなります。
あまりにも着古した洋服を着ていると、しょぼくれた感じを与えるので、ほかの人たちの気分も滅入(めい)ってしまいます。
特に昔のスーツの上着に、まったく合わない色調や素材のズボンをはいてきたりすると、そのちぐはぐさが考え方にも統一がなく、心の中も乱れていることを示唆(しさ)するかのように映ります。
そこで、人に好感を与えるおしゃれを心がける必要があるのです。
まずは、自分の立場やその場の雰囲気にふさわしいものを選ぶことが大切です。
そのうえで、自分が会う人に敬意を表した身なりになっていなくてはならないです。
その典型的な例は冠婚葬祭(かんこんそうさい)の場です。
祝いの席であれば、相手に祝意を表すことを第一に考えます。
相手が主役であることを念頭において、自分は脇役、もしくは通行人に徹する姿勢を忘れてはいけないです。
おしゃれには、外見的なテクニックやノウハウも重要ですが、それ以上によりよい人間関係を築き上げ維持していこうとする意欲が不可欠です。
特に、定年になって積極的に人づきあいをする必要がなくなると、その意欲が希薄(きはく)になってきます。
そこでつい、おしゃれなどをするところまでは手が回らなくなります。
しかし、それでは自分の人間関係が先細りになっていくばかりです。
歳を取ってきたときこそ、人間関係の重要性が増してきます。
その点に手抜きをしていると、社会の中で徐々に孤立してしまいます。
おしゃれをしていれば、人も好感を抱いて寄ってきてくれるし、会話の中で話題にしてくれる可能性も高くなります。
さらに、おしゃれをするのは、人にいい印象を与えて好かれるためだけではないです。
自分がおしゃれをしているという自覚が、自信へとつながっていきます。
たとえおしゃれのポイントのいくつかが人に認められなかったとしても、自分はきちんとしているという自信があるので、誰に会おうと、どんな場に出ようと、怖じ気づくことはないです。
胸を張って堂々としていることができます。
ぜひ、おしゃれを大切にし続けてください。
【8個目】 「いつでもできる」と考えない。
仕事をしていたときの習慣で、大切な仕事を先にして雑用は後回しにするという癖がついています。
いろいろな仕事がいくつもある中で、どの仕事に優先順位があるかを常に考え判断をしないといけなかったです。
それが限られた時間の中で最良の結果を出すためには、必要な考え方だったからです。
雑事はできるだけ部下にやらせて、自分は重要度のより高い仕事に専念していたはずです。
そのほうが組織全体の観点からすると、効率がいいからです。
多くの人がいて、それぞれが地位や能力に応じて役割を分担しているという組織の考え方であり手法です。
しかし、組織を離れると、当然のことながら、そのような組織のメリットはないです。
自分たちの生活の管理運営から日常の雑事に至るまで、すべて自分でしなくてはならないです。
そこで、重要度の高いものから片づけていたのでは、用事がすぐにたまってしまいます。
大したことがない用事でも、たくさんたまっていったら身動きがとれない状態にもなりかねないです。
そうなると、片づけるのに膨大な時間が必要となるので、なかなか手をつける決心がつかなくなります。
そこで結局は先送りすることになり、いつまで経ってもできないまま残ってしまいます。
そのような状態に陥らないためには、日々の用事を、その都度、一つずつ解決したり、片づけたりしていくことが大切です。
その一つずつの重要度について、価値判断をしたうえで優先順位をつけるというようなことはしないです。
ただ淡々と仕事を流していく姿勢に終始します。
もちろん、緊急事態が発生したときは、それに対して直ちに手をつけて解決をしておくのは当然です。
それ以外は、すべて問題が生じた順に処理していってください。
なすべきことは「先着順」に片づけていきます。
下手に優先順位をつけることを考えたりしないでください。
それが雑事が山積するのを防ぐコツです。
自分の人生や生活に対する重要度がどうであれ、しなくてはならないことは、その一つずつに次々と全力を尽くして立ち向かい処理してください。
いつでもできることであると考えていたら、いつまでもしないことになる可能性が高くなります。
さらに、高齢になっていったときには、しなくてはいけないことや、したいこともできなくなります。
そのときになって後悔しないためにも、今できることをしてください。
明日まで延ばしたら、自分の力ではできなくなるかもしれないです。
その自覚を持ってください。
【9個目】 とびきりいいものに触れる。
一流のものに触れ続けると、自分でも気づかないうちに、自分の感覚が研ぎ澄まされていきます。
そのような状況で一流でないものを触れても、感覚として受け付けなくなります。
これに気づいた時こそ、本物とのつきあいがいかに贅沢なことであるかを、切実に感じ取れます。
美術館などは、本来一流のものに、通うだけで触れることができます。
ぜひ、とびきりいいものに触れてください。
まとめ
それでは、まとめていきます。
【1個目】 子どもじみた考え方をやめる。
《一段と高度な次元に上がった生き方を考える》
自分のエゴを抑えてみれば、自分の世界も広がっていくことがわかるはずです。
そうすることで、これまで素通りしていたことに気がついたり、関わっていく機会も多くなるので、一日一日、一時間一時間の密度も高いものになってきます。
【2個目】 つきあう人を選ぶ。
《ビジネスの世界で積極的に動き回っているときは、人とのつきあいを広げていくことにも力を注ぐ》
人と人とのつながりが新しいビジネスの開発や発展、それに維持にと、大きな役割を果たすことが多いからです。
しかし、仕事の世界から遠ざかっていくと、人とのつきあいも徐々に疎遠になっていきます。ビジネス中心から日々の生活に重きを置く生活に変わっていくというのは、必然的な流れです。
そこで、量よりも質を重視する方針を基本とします。
それはつきあう人も同じです。
ぜひ、つきあう人を選んでください。
【3個目】 自分自身への投資は続ける
《いくら年を取っても、世の中でつつがなく暮らしていくためには、過去の積み重ねの勉強だけでは足りない》
自分への知的投資をする必要があります。
自分自身は十分な知力の蓄えがあると考えても、それは自分の主観的な観測でしかないです。
知力の価値は維持しつづけていると思っても、客観的な角度から見ると、それは実際には低下の一途をたどっていっているということです。
自分自身への投資を続けていれば、穏やかで充実した日々が続いていきます。
【4個目】 「頑張りすぎ」はやめる。
《人生には山あり谷ありといわれていますが、時には平野も必要》
年を取ると心身を活発にするエネルギーも、徐々に少なくなってきます。
昔からの習性が残っているので、ついすべてをスピードアップしようとする傾向がありますが、年齢相応にスローダウンしていったほうが賢明です。
特に仕事の世界から離れて生活するときは、意識的にスローを心がけてください。
【5個目】 ぼけないための頭の使い方。
《昔から学習の基本である「読み書きそろばん」を実践する》
活字を読んでいれば、その間に考えることもできるので、頭の使い方がより積極的になります。
とにかく、人任せにしないで、自分の頭を常々使うことが大切です。
さもないと、頭の回転が徐々に遅くなってきます。
【6個目】 見栄で金を使わない。
《年を取ってからの見栄は、逆に安っぽさが鼻につくだけ》
常に実質的なことを考えて、倹約すべきときには倹約する生き方をするべきです。
【7個目】 人間関係とおしゃれに手抜きをしない。
《自分の立場やその場の雰囲気にふさわしいものを選ぶことが大切》
そのうえで、自分が会う人に敬意を表した身なりになっていなくてはならないです。
よりよい人間関係を築き上げ維持していこうとする意欲が不可欠です。
さらに、自分がおしゃれをしているという自覚が、自信へとつながっていきます。
胸を張って堂々としていることができます。
ぜひ、おしゃれを大切にし続けてください。
【8個目】 「いつでもできる」と考えない。
《用事を後回しにしていると、片づけるのに膨大な時間が必要となってしまう》
そこで結局は先送りすることになり、いつまで経ってもできないまま残ってしまいます。
そのような状態に陥らないためには、日々の用事を、その都度、一つずつ解決したり、片づけたりしていくことが大切です。
さらに、高齢になっていったときには、しなくてはいけないことや、したいこともできなくなります。
そのときになって後悔しないためにも、今できることをしてください。
【9個目】 とびきりいいものに触れる。
《一流のものに触れ続けると、自分でも気づかないうちに、自分の感覚が研ぎ澄まされていく》
そのような状況で一流でないものを触れても、感覚として受け付けなくなるのです。
これに気づいた時こそ、本物とのつきあいがいかに贅沢なことであるかを、切実に感じ取れます。
更に詳しく学びたい方は是非こちらの動画をみてください♪
解説は以上です。
長年頑張ってきた仕事を定年し気力を失くしている方は大勢います。
しかし60歳からでも人生を楽しむことは可能です。
今は人生100年時代です。
定年をしたら時間はたくさんあります。
その時間を有意義に楽しく使うか、辛く無駄な時間にするかはあなた次第です。
60歳からの人生も楽しく過ごすために、この動画を何度も見返して、実行してください。
今回の解説が勉強になった、参考になったという人は、いいねやコメント
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