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副業メンバー中心のビジネス組織が立ち上がるまで

YOUTRUST事業責任者のさとりょ(@ry0oooooo0ta)です。

新しいキャリアや組織のつくり方を提唱しているYOUTRUSTですが、自社の組織の話も1つのケーススタディとして面白いのでは?と思い、1つのチームが立ち上がるまでの流れをここに記してみます。
たった数ヶ月の出来事の割には文章が結構ボリューミーなため、目次から興味あるテーマを辿っていただくのもいいかもしれません。

こういったテーマに響いた方は是非読んでみてください!

・副業メンバーの受け入れに興味がある方
・これから組織をつくるシード〜アーリーな会社や、新規事業担当の方
・急速に強い組織を構築したい方
・自分より強い方に仲間に加わってもらう必要のある方
・「急速な働き方アップデート」のトレンドを逆手に、強い組織にしたい方

はじめに

簡単に自己紹介をさせてください。
僕は2013年に新卒でリクルートに入社し、新卒採用と新規事業開発を経験してきました。自身のキャリアについて考えだした2018年の末にYOUTRUST代表岩崎の記事をみて、これ僕じゃねえか?と勝手に勘違いしまして、当時からポーカー仲間だった共同創業者の山田に連絡をとり、2019年のはじめよりYOUTRUSTに副業メンバーとして携わっています。

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本業の事情で時間はかかりましたし、3人目でなく4人目のフルタイムメンバーになってはしまったのですが、2020年1月にYOUTRUSTのビジネス基盤を作ることをミッションとして入社しました。
担当領域で表すと、主に採用をしたい企業様サイドに向けたPR・マーケ/セールス/カスタマーサクセス といったTHE MODELで表現されるような領域全般です。以下担当領域のことを一括りに「ビジネス」等と表現します。
*詳しい入社経緯はこちらのnoteに書いています。

最初に立ちはだかった壁

2度目の資金調達 の時期と入社時期が重なり合ったこともあり、副業時代に「これくらいならまあ行けますわ」と自分が立てた事業計画をそこそこに引き伸ばされたものを1から達成していくことが最初の仕事になります。
やるからには価値あるものをつくりたいので本望であるものの、当時の状況からすると相当ストレッチで壮大な事業計画でした。

1月〜3月の間にスケールのための土台を整えて4月からは一気に拡大というスケジュールで組んでいたのですが、1年半以上続いている事業を淀みなく回すことと並行して、以下のような拡大に向けた重要テーマを1つずつ潰していく必要がありました。

・(商品開発)拡大を見越したビジネスモデル刷新
・(PR)副業領域での第一想起の獲得
・(マーケ)リード獲得手法の発明
・(セールス)売れる営業の仕組み化
・(カスタマーサクセス)根強い正社員採用ニーズに応えるサポートの型化
etc...

この段階で早くも、「何も進まない」という壁にぶちあたりました。
理由は2つあります。

1つ目の理由は人が圧倒的に足りなかったこと

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当時のビジネス組織が上記です。
仲も良く尊敬できる優秀な仲間たちで、これはこれでいいチームだったのですが、4月から事業のギアを数段上げるために実施すべき重要テーマを鑑みるとやらなければならないことをやるだけの人数が全然揃っていなかったんです

あまりにも見通しがたたなかったために、ベンチャーマネージャーのマニュアルで有名な元ハウテレビジョンCOOのながやんさんによく事業相談にのっていただいていました。
明らかに自分や現在の組織でキャパ超えをしている目標を達成するために、何よりもやるべきは、手を動かして成果を出せる人を仲間に巻き込むことだと、思考をクリアにしてもらった時のことを強く覚えています。


2つ目の理由は担当業務の経験が乏しかったこと

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僕はこれまでのキャリアで新卒採用の新コース立ち上げと、決済系プロダクトのローンチ前〜黒字化までを経験してきました。個別の技能として採用やアライアンスを持ちつつも、1番の強みは前例ないことを守備範囲広くよしなに推し進めるところだと思っています。(我ながらスタートアップの初期メンバー向き)

一方で、ビジネスをリードする立場として、顧客折衝の営業・カスタマーサクセスやマーケティングなど、稼ぐこと全般におけるプレイヤーとしての経験が乏しいことは辛かったです。各論に弱いからです。
また、マネタイズなど商品設計についても興味関心はあったものの実際に自分の手で新たに生み出した経験はありませんでした。

これらのことから、自分が担うべきミッション達成のためにただ人を増やすのでなく、自分が弱い部分を担えるプロフェッショナルに来ていただくことの重要性をひしひしと感じていました。


「自分にやり切れるだけの専門性もなければ、人も足りない...そりゃ採用するしかないよね、助けてもらうぞ!」って火がつきました。1月の末のことでした。


YOUTRUSTを使った採用活動の開始

すっかり採用モードになった僕は自社サービスのYOUTRUSTを採用目的で活用しはじめました。

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結果としては約2ヶ月で10名の方に新たに副業joinしてもらいました。
セールス担当については、1人フルタイムメンバーが欲しかったのですが、目標通り副業を経由して1ヶ月で正社員採用に成功しています。(相当タイミングのご縁がありましたが...)

全てで28名の方にお声がけし、実際に19名の方とお会いし、10名の方がjoin。内、YOUTRUST経由が7名です。(その他は直接の知り合いなど)
もちろんそれぞれのポジションで来ていただきたい方の要件は決めていたものの、以下のような方に結果的に組織に加わっていただきました。

・適切な情報さえあれば、自走できる/できそう
・直近でお願いしたい業務だけでなく、他の業務もこなせる/こなせそう
・自身で手も動かして推進する時間がとれる(月30h以上)
・YOUTRUSTで過ごす意味がある/ありそう
・僕が一緒に働いてみたいと思った

手前味噌ながら、ものすごく素敵な方ばかりに会えました。(このことは、このサービス絶対伸びる!といった自信につながりました。)
このタイミングでご縁がなかった方についてはあまり綺麗事を言うつもりはなく、そのときYOUTRUSTに割く時間を確保することが難しかったり、上記観点に照らし合わせたときに今の組織にはフィットしないと僕が判断した方でした。(いつかは一緒に働きたい方も多かった...!)

どのように声をかけたかや、どのような面談をしていたかは、それだけでnote書けちゃうのでここでは割愛しますが、
大切なポイントはいかに自社を選んでもらうかにパワーを注ぐということ。
こんなこと言えば身も蓋もないのですが、自分の採用担当時代の経験からも人を面接で見極めるのはおこがましいと思っているし、同じ人でも組織や業務内容によってパフォーマンスがものすごく異なるのも知っています。

そもそもお声がけしている方々は優秀であるという前提にたち、見極めてやろう!というスタンスでなく、いかに一緒に働いてみたい/一肌脱いでやろうと思ってもらえるかということを意識していました。
*このことは、実際にjoinしてからも非常に大切なポイントだと捉えています。

そうした結果、採用を始めてから2ヶ月と少し経った4月の頭には以下のような組織となり「人いなくてやべぇ...」から一歩抜け出すことができました。

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先述の通り、自身の各論の弱さを補ってもらう強いメンバーに来ていただく必要があったなか、かなり頼もしい気持ちになりました。


副業メンバー中心のビジネス組織へ

強い副業メンバーが揃ったものの、ようやくスタートラインに立ったところ。サッカーでも選抜チームがオリジナルのクラブチームに負けてしまうことがあるように、仕事においても環境づくり・組織作りはとても大切だと考えます。
成果を出すチームにしていくために試行錯誤した結果、下記のようなスタイルが我々の組織においてはうまく機能しました。

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・タスクでなく課題感を渡す
強い人に入ってきてもらっている/自分の工数も限られているという前提においては、チーム全体で高いアウトプットを出すために極めて合理性が高い方法が、各論の指示のタスクではなく課題感をお伝えしてあとはその方に任せる手法だと思っています。

・タスクだけをもらってもテンションが上がらない
 ・出来ることが目に見えておりチャレンジ要素に欠ける
 ・やり方を制限されずに、自由な発想/得意な手法で取り組みたいたい
・タスクに細かくわける時間やMPが自分にない
↓↓↓
何が問題なのかを伝え、解決策から考えてもらうほうが、
①コミットメントの引き上げと②全体リソース最適 につながる


・ちょっとしたテレカンの多用

いくら優秀な方とはいえ、参画して間もない頃は共通言語もなく阿吽の呼吸も伝わりづらい。そうしたなかで有効なのは何気ないテレカンでした。

・前提が揃っていないと無駄作業が発生してしまう
 ・アウトプットイメージに違いがないか
 ・持っている事前情報に差分はないか
 ・お互いの仕事のクセを理解できているか

・ドキュメント共有には限界がある
 ・会話内容はslackオープンチャンネルやドキュメントなどにログを残す文化を浸透させる
 ・とはいえ、組織初の仕事はマニュアルもないし日々状況は変わる
↓↓↓
ちょっとしたことでもテレカンを使うことで、円滑にすり合わせができるだけでなく、関係性や信頼の構築にもつながる。

・第二のコミュニティ
そうやって徐々に個人同士の関係性はできてくるものの、1対1の関係性だけだとメンバー同士のコラボレーションが生まれにくい。また、今回新たに加わった方々はYOUTRUSTの仕事がなくなっても(当たり前のように)生きていける人たちなので、優先順位を下げられずに積極的に取り組みたい!と思ってもらえる理由を作りたいなと思いました。

そのためには、メンバー同士が仲良くなるのが1つの解。仕事のアウトプットの合理性だけ考えると非効率な顔合わせの場を敢えて増やすことにしました。

・ビジネス全員で週1の全体定例を行い顔合わせする
・毎週のようになにかと理由をつけてオンライン飲み会を開く
・本題前の雑談でお互いのことについてしっかりと話す
etc...

特にリモートや副業といった働き方の中で、「生産性が高く、各々がプライベートに時間を割ける組織」といった価値観は素晴らしいと思います。ですが、短期間で辛い時にも踏ん張って結果が出せる強い組織を作りたい今回のタイミングにおいては、「このコミュニティが好き」というモチベーションを育むことを選択しました。自分自身が1番楽しみながら日々を過ごさせてもらっています。(自分のエゴな気がしてきたな...)


・厚かましく頼る
最初は本業もあるから...と遠慮していたりもしたのですが、ありがたいことに個人的に話したりしていく上で自分が貢献できているか心配だ(もちろんめっちゃ助かってる)や、もっと事業成長に貢献していきたいと話してくれる方が多いことに気付きました。
もちろん相手の事情や心情は汲まなければいけないものの、上記に記載した流れで力を発揮したいと思ってもらえる土台・環境づくりができていれば、フルコミットの方に負けないアウトプットが出ると身を以て実感することができました。
以降、自身の役割は目指す方向と現状を伝え続ける係と割り切り、それぞれの業務に関しては副業メンバーに思い切って厚かましくお願いするようにしています。(やりすぎないように気をつけます。)

このようにして、チーム全員のおかげで新型コロナなどの影響がもちろんあったものの、右肩上がりで強気に引いていた当初の事業計画も4月/5月となんとか達成できるチームになりました。まだまだ道のりは遠いですが、このチームならばやっていける!と心から思えています。


*最近ユーザーも1万人を超えて伸びてきてます!おかげさまです!


失敗もしたし、課題はまだある

全てが順調だったか?と言われればもちろんそうではありません。
例えば以下のような内容です。

・コミュニケーションが不十分で、ただの丸投げになってしまったケース
・自走力の高さに甘えて疎かになっていたオンボーディング平準化
・平日日中動ける人少ない問題
・個別のmtgが多くなることで、フルタイムメンバーの労働時間が増えがち

これらに関しては、ようやく徐々に自転車操業から脱却できつつあるので、①業務の型化推進
②新規メンバー採用/正社員コンバート
③権限移譲
の3点を中心にこれからきちんと手を打っていきます。


世間の流れとして、リモートワークが一般的になったことは副業メンバーと働く上で非常にポジティブだと思っており、これからも試行錯誤しながらより組織を強くしていきたいです。
最初のメンバー集めとはチーム自体も異なるステージに入っていきますが、頑張ります!


まとめ

自社の経験からも、副業メンバーの方を中心としたチームを作ることは十分に可能だし、状況によってはとてもFITすると考えています。

今後もこのYOUTRUST Lab.にて、副業メンバーの採用の仕方や上手い協業の仕方などについて発信させていただきます!


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5/26(火)13時より副業メンバーを採用する上で使ったYOUTRUSTの利用方法について、いろいろお話させていただきます!
お気軽に是非ご参加ください!


お気軽なご連絡や感想もお待ちしています!

さとりょ(@ry0oooooo0ta
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