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【ライブ配信 2020】今年のコミュニティでのイベント事情とオンラインイベント・配信の話のあれこれ(便利そうな仕組みの試作なども)

この記事は「ライブ配信 Advent Calendar 2020 - Adventar」の 17日目の記事です。

今年のイベント事情・イベントのオンライン化

普段、プライベートでコミュニティ活動をしていて、イベントへの参加・登壇だけでなく、主催も単独・共同で複数行っています。
そんな中、新型コロナウィルスの影響で、2月中旬〜下旬あたりから以下のような状況になりました。

・2月中旬〜下旬のあたりに運営で入っていたイベントは、急遽
 オンライン開催に切り替えて、運営だけオフラインで対応
・2月下旬〜3月の参加予定のイベントの多くが中止に
・3月になってオンライン開催のイベントが増えてくる
・4月ごろはオンラインイベントがかなり増加、自身の主催
 イベントもオンラインで複数開催し始める

オンラインイベントを開催し始めてから、配信に関しても考えだすようになりました。そして、コロナ禍の前にハンズオンイベントに参加して少しだけ触ったことはあった OBS を使ってみたり、4月後半には ATEM Mini Pro をポチったりしてました(届いたのは5月も終わろうかというタイミングでしたが・・・)。

イベントの配信まわりの話

上に書いたように、OBS を以前より触るようになったり、ATEM Mini Pro を入手して試したりしていたものの、ありがたいことに主催イベントの多くは配信を担当いただけるメンバーがいて、自身でイベント本番で配信を行うことは長らくない状態でした。
⇒ その大半は、カレンダー 4日目の記事を書かれている IoTLT放送部 の ざっきーさん( @Zakkiea さん )です。いつも、本当にお世話になってます。

ただ、やはり自分でもスキルを身につけねばということで、お試し等は続けつつ機会を見つけて配信をやってみました。
他に配信に関する話が行われるイベント・コミュニティにも参加したりしています。そのうちの 1つにカレンダー 13日目の記事で書かれている「コミュニティ放送部」があります。配信に関する様々な知見・情報を得られたり、また StreamYard の配信側にイベントで初めて入る機会がが得られたのも、こちらのイベントに参加していた中ででした。

イベント開催・配信に役立ちそうなものの試作: 参加者がリアクションを返す仕組み

そして、イベント配信や登壇・開催に役立ちそうな仕組みを作ってみる、という方向のこともやりました。今まで書いてきた話の中で、取り組んだ時間が長かったのはこの部分かもしれません。

その 1つが、ニコニコ動画風のコメント表示の仕組みの自作(他に絵文字表示なども一緒に実装)と、追加機能の実装です。

ニコニコ動画風のコメント表示という話で言えば、既に CommentScreen などの既存のアプリがあり、またオンラインイベントでリアクションを返す方向の仕組みは、表示方法が異なるもの等を含めて他にも出ています(その辺りの話は、上記の自作した仕組みの実装について書いた Qiita の記事でも取り上げていたりします)。

●実質20行ほどでニコニコ動画風のコメント表示機能を作る 〜素の JavaScript とアニメーション用ライブラリ(GSAP)を利用〜 - Qiita
 https://qiita.com/youtoy/items/051dc658025a3b21c7f0

そんな状況の中で自作するメリットは、自分が面白そう・便利そうと思う機能を気軽に足して試せることです。

例えば、表示させたい文字のフォント・絵文字の種類を増やしたり変えたり、表示させる際のアニメーションを変えてみたり、画面表示だけでなく音も使った演出を加えたり、こういったことができるようになります(もちろん、内容によって実装が大変になってきますが・・・)。
また、 当初はブラウザ経由でリアクションを返す仕組みだったのですが、LINEアプリからも使えるようにしてみたり等、利用方法が異なるようなものも試しました。

●IoT・Webの技術でOBS制御・ニコニコ動画風コメント表示をやってみた後の話 / #onlinelthacklt - Speaker Deck
 https://speakerdeck.com/you/number-onlinelthacklt

このリアクションを返す仕組みの周りの話は、既存のサービスもいろいろある中でどんな方向を強化していくと良さそうか、検討が続いている部分だったりします。

イベント開催・配信に役立ちそうなものの試作: OBS のアプリ外部からの制御

それと、OBS をアプリ外部から操作できるようになるプラグインを見かけて、シーン切り替えを小型デバイス等(他に、スマホで開いた Webサイトからも)行うということもやってみました。

そのプラグインの詳細や、プラグインを使って自作した仕組みについては、以下の Qiita の記事に書いています。

●OBS をスマホや M5GO(M5Stack)から遠隔制御 〜 MQTT や obs-websocket を利用 〜 - Qiita
 https://qiita.com/youtoy/items/23fb0e16f1a4428b5c9b

この記事に書いている通り、仕組みとしては IoT でよく使われる MQTT の通信を使っているので、MQTT に対応したプラットフォームであれば簡単に連携させることもできます。

1つ目の試作として書いていたコメント表示機能を、LINEアプリに対応させた話がありましたが、その際にこの OBS制御の仕組みも一緒に LINEアプリに対応させてみました。
複数の運営メンバーでシーン切り替えを分担するのに使ったり、視聴者参加型でシーンを何か面白く変えるような何かができたら等と思いつつ、これも方向性を検討中です。

こちらの有効活用の話については、ローカルではなくクラウド上に OBS がある構成の場合に、その遠隔制御を簡単に複数人でできると良いのではないか、といったコメントをもらったりもしました。

それと、OBS の話ではなくなりますが、ATEM Mini Pro の外部からの制御をアプリを作り込む形でなく試せそうな話も見かけていて、便利に活用できる方向がないか検討したいと思っています。それと、OBS制御と合わせて何か面白い配信の絵作りができないかな、とも思ってみたり(この情報はつい最近見たばかりで、まだ十分にお試しもできてなかったりする状況・・・)。

※ 以下はざっきーさんの記事
●Node-RED から ATEM mini を操作してみた。 - Qiita
 https://qiita.com/kitazaki/items/73ab5d5441951092a1d3

イベント開催・配信に役立ちそうなものの試作: 着手段階くらいのもの

まだあまり試せてないですが、Zoom の API ではなく SDK のほうを使うと、Zoomミーティング内のチャットの内容をベースに外部連携ができそうなので、面白い連携の仕組みができないかな、というのを考え中です。

この話は、Qiita で以下の記事を読んだときに最後のほうに書いてあって、気になってちょっと調べようとしてみたりした部分でした。

●Zoom APIを試してみる OAuth編 - Qiita
 https://qiita.com/nanbuwks/items/a66439abe5230456d73a
> 「ミーティングでやっているチャットは、「In Meeting Chat」と呼ばれていて別物であるというのをようやく理解した。」
> 「In Meeting Chat をコントロールするには SDK を使うとできるらしい。」

他、細かいものもあったりしますが、長くなってきたのでこの辺りで終わりにしようと思います。



 

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