素案:MY 歯みがきのしかた
歯を磨く目的は、第一に歯周病や虫歯を作らないためである。しかし、その手段が面倒だと、結局やらなくなってしまう。
そこで、幾つかの経験を経て、現状コストが釣り合ってるかなという歯の磨き方を以下にまとめる。
なお、万全であることを保証しない。治療目的にも適さない。歯周病に対する注意が強い可能性があるので、他に虫歯の傾向がある人などは、別のやり方が良い可能性もある。参考にしつつ、各自歯科検診しながら弱点を埋めていくのが望ましいかと思われる(例えば、前歯の隣接部が残りやすい、左上奥歯が磨き残しやすいなども含めて)。
以下のような記事なども探せばあるため、適宜参照されたい。
全体構成
全体を磨く
前面、背面、咬合面、歯頚部をそれぞれ磨く
歯間部を磨く
歯ブラシを使い、時々デンタルフロスを併用する
奥歯を磨く
歯頚部、咬合面、最奥部を磨く
まず、全体を磨く
まずは、全体を磨くのが良い。なぜなら、細かいところからやっているといつ終わるのか分からず、不快になりやすいからである。
また、全体をざっと磨くのは「ながら作業」でもそれなりにできる(気がする)ので、気持ち的に楽である。
なお、「全体」というのは、上の歯と下の歯の以下の部分を指す。
前面(口の外側に見える部分)
背面(口の内側に隠れる部分)
咬合面(かみ合わせの部分)
歯頚部(歯茎に近い部分)
これらの部分は概ね一気に磨きやすいため、まずこれらを磨くことを目指す。順序は問わないので、これらをざっと磨く。
注意点
ただし、このパートの注意点として、「すべてを同時に磨こうとしてはならない」。なぜなら、大抵どれか磨き忘れるからである。
例えば、前面ばかりに注意した結果、歯頚部が汚れて歯周病が進行し始めることがある(そしていざ磨くと血が出る)。そして次に歯頚部を注意すると、今度は背面が汚れているということになってしまう。
結局、すべてを一度にはできない。従って、以下のように工程を分けて磨くのが望ましい。
まず前面と歯頚部を磨く
終わったら咬合面を磨く
最後に背面を軽く磨く
また、歯頚部については、磨いてるつもりで磨けていないケースがあるので、常に当てる角度が正しいか意識するべきである。
次に、歯間部を磨く
ざっと磨くようにすると磨き残すのが2点あるが、その内1点が「歯間部」だ。つまり、歯と歯の間である。
何となく磨いたつもりになるが、例えば歯がガタガタした並びになっている部分や犬歯のあたりは、歯ブラシの位置がうまく当たらない。結果として磨き残して虫歯が進行し、歯科検診で痛い思いをする。
そこで、全体を磨いたあとに磨き残しとして「歯間部」の磨きに移る。なお、方法は二つある。
歯ブラシの先、または腹の部分を使って、歯間部を掻くように磨く
デンタルフロスを使って、歯の両側面をなぞるように磨く
通常は歯ブラシのみで良い(面倒なため)。しかし、歯ブラシでは先が柔らかく磨けない箇所もあるため、週に二、三回程度はデンタルフロスも併用して歯間部を磨くべきである。
デンタルフロスを使う場合は、すべてが終わって軽く口をすすいでからの方がすっきりしていいかもしれない。
さらに、奥歯を磨く
ざっと磨くようにすると磨き残す、もう1点が「奥歯」である。具体的には奥歯に関する以下の3点が磨き残しやすい。
歯頚部(これが一番くせ者か)
咬合面
最奥(どの歯とも接していない奥歯の側面)
特に全体を磨いているときは頬に力が入っていて歯みがきの動きを妨げるので、奥歯に辿り着くのは至難の業である。従って、奥歯は別の工程として行わなければならない。
コツ
奥歯は先にも述べたように頬の力によって磨きが制限されるなど、幾らか磨く方法を選ぶ歯である。そこで、奥歯をより良く磨くために、以下のような方法を採用することが出来る。
口を軽く閉じて、頬の力を緩めた状態で行う
ヘッドの薄い歯ブラシを選ぶ、または別に用意する
咬合面の最奥を磨き、そこからスライドする形で歯頚部や最奥を磨く
特に、ヘッドの薄い歯ブラシを別途用意し、奥歯に対して特別な意識で磨くようにすることは、人によって効果的である可能性がある。
なぜなら、通常の歯ブラシは全体を磨くために大きなものを選ぶとすると、奥歯を磨きやすいヘッドの薄く細い歯ブラシは別途用意せざるを得なくなるからである。
いつ磨くか
以上で歯みがきの工程は終了となるが、2点関連して検討しておくべき問題がある。1点は「いつ磨くか」である。
可能であれば食事後や甘い飲料のあとなど、細かく磨くのが良いとは思われるが、さすがに面倒という場合もある。
最低限必要なのは就寝前の一回である。通常言われるように、寝ている間は唾液の分泌も少なく菌の活動が活発になるため、就寝時に口内に菌を多く残したままだと菌でいっぱいになってしまう。
一回だけ磨くなら、朝よりは夜が望ましい。夜一回磨けば、人によって十分であろう。
歯磨き粉を使うか
もう1点は「歯磨き粉を使うか」である。
これについては人によるところが大きいかと思うが、虫歯の傾向にあるひとならばフッ素が配合された歯磨き粉を使うのは有用かもしれない。
なお、高い物ほど有用かは分からない。
歯磨き粉を使うことで磨きが疎かになる可能性もあるが、爽快感のために磨く行為を促進するという部分もある。その点から言えば、液体歯磨きを使うのも手だろう。
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