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のと未来トーク@金沢市に参加してきました!

こんにちは。プロボノメンバーの安倍です。

能登半島地震から4ヶ月経とうとしていた4月、復興に向けた対話の場「のと未来トーク」が石川県内で複数回開催されました。

この中で、2024年4月29日(日)には金沢市でも開催され、第3職員室のメンバーが参加しました。
能登の未来について熱い議論が繰り広げられました。
今回は、このイベントの模様や参加した感想についてお届けします。


のと未来トークとは

のと未来トークは、能登半島地震からの復興に向け、「これからの能登をどうしていくかを、そのまちに住む当事者のみんなで考える」ことをコンセプトとした対話の場です。被災6市町(輪島市、珠洲市、七尾市、能登町、穴水町、志賀町)および金沢市のほか、オンラインでも全8回開催されました。

今回の金沢市でのイベントは、第8回目にあたります。当日は行政の担当者も参加し、話し合われた内容は石川県庁や各自治体にも共有され、「創造的復興プラン」のブラッシュアップに活用されるそうです。

会場のしいのき迎賓館には、高校生からおじいちゃんおばあちゃんまで約75名が集まりました。また、託児所も設けられ、小さなお子さんを連れたファミリー層の方も多く参加していました。

オープニングトークセッション

イベントの冒頭にはトークセッションが行われました。東日本大震災の復興に尽力された高橋さん(株式会社雨風太陽)、菅野さん(大阪公立大学大学院)、藤沢さん(一般社団法人RCF)より、震災から3ヶ月が経過した現状と課題について共有。能登地域の過疎高齢化や自主避難に伴う公的サービスの情報不足、行政との連絡困難などの問題が顕在化しており、復旧・復興のスピードが遅れている現状について知ることができました。

とくに、経済合理性から住みやすい地域への移住が進むなか、残る住民のためのインフラ復旧が重要です。復興と共に新しい地域づくりを模索するなかで、従来の形に戻すべきか、新しい形を考えるべきか、についての議論もありました。また、事業立ち上げでは地域との関係づくりが重要で、地域おこし協力隊などの活用も有効という話もありました。

震災前からの「人口流出」「過疎高齢化」「産業衰退」といった中長期的な課題に対しては、震災を機に全国から集まってくる専門家との協力が必要です。今回の災害をチャンスと捉え、知見や教訓を活かして創造的な復興を成し遂げることが、将来の日本の地域課題解決につながると、私たち参加者に対して将来に向けた気持ちを鼓舞していただけるような内容でした。

メインディスカッション

続いてはディスカッションです。「石川県創造的復興プラン(仮称)」について5つテーマを取り上げ、参加者は自分が興味のあるテーマについてディスカッションに参加しました。

  1. 教訓を踏まえた災害に強い地域づくり

  2. 能登の特色ある生業(なりわい)の再建

  3. 暮らしとコミュニティの再建

  4. 安全・安心な地域づくり

  5. 創造的復興リーディングプロジェクトの創出

第3職員室メンバーのテーブルでは

私たちのテーブルには、能登出身の方や祖父母の家が能登にある方、遠方の宮城県から参加された方もいらっしゃいました。テーマにもとづいて気になるキーワードを付箋に書き出し、一人ひとりの意見やアイデアを対話を通じてまとめていきました。

とくに多く意見が上がったのは「子ども」と「祭り」でした。能登は平地が少ないため、小学校の校庭などに仮設住宅を建設せざるを得ない場所もあると聞きます。そうなると、子どもがのびのびと遊べる場所がなくなってしまいます。子どもたちが安心して思い切り遊べる場所を作れると良いなと感じました。

また、能登の祭りの再開を期待する方も多いと思いますが、地域の方が祭りを再開できるような支援についても意見交換を行いました。「能登」と「祭り」は切っても切り離せない重要な文化であり、能登出身の方たちだけに限らず、能登に関わる方に根付いているアイデンティティーを尊重しながら、準備から支援できる仕組みが必要だと感じました。また、今回震災で避難された方は、各地域から能登地域への架け橋になってくれるかもしれず、能登に人を呼び込むチャンスが生まれるという話も出ました。

アイデアだけでは実現は難しいため、それを支える人と資金調達の仕組みについても話が進みました。クラウドファンディングや募金だけでなく、NPO等を指定したふるさと納税の仕組みも活用し、より多くの方が支援できる可能性が広がると良いなと思います。

今回話し合われた内容は、創造的復興プランのブラッシュアップへ

今回各会場で挙がった意見は運営事務局にてまとめられ、創造的復興プランに反映されていくとのことです。金沢市を中心に活動を行っている私たちですが、今後も積極的にこのような場へ参加し、多くの方と交流や支援を広げていきたいと思います。


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ライター:安倍

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