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習近平退陣デモとサピエンスの6つの道徳本能 | 俗なサピエンスの生態観察日記 #46


サピエンスという動物の理解を促進するためには抽象的な知識だけでなく、日常的にフィールドワークを実行して俗な人間たちの言動を観察し、膨大な《具体例》に触れることが大切だ。

それを目的としたサピエンス生態観察日記シリーズ、今回は;

(https://twitter.com/reutersjapan/status/1597031289403559936?s=46&t=eyfnyht5gPGbH9zHaHhpxg より引用)

中国政府がこの3年間、いかに過激な人権弾圧コロナ脳政策を行なってきたかは、これまでSNSや動画サイト等に投稿された数々の証拠映像によりこれを読んでいるサピエンスのみなさんもすでに周知のことだろう。

もしかしたらそれらの映像は "反コロナ" 派による「いつものデマ」であり「フェイク」だから、と認知的バリアを張って事実として認知していなかった人もいるかもしれないが────なぜならサピエンスは対立陣営(=敵対部族)による情報発信を疑い信頼しないように進化しており、中国のコロナ脳政策批判はニッポンのコロナ脳陣営が推進してきたニッポンの感染対策ルールやマスクルール批判にも及ぶ危険があるためニッポンのコロナ脳部族にとってはできるだけ触れずにいた方がいい話題であり、またこの部族に所属する各個体にとっても仲間から"裏切り者"としてみなされないために味方部族の勝利に奉仕する情報以外はシャットアウトしていたほうがヒト生物学的に適応的となるので────しかし弾圧は事実なのである()。

嫌味な書き方をしたが、ここでは、現在ニッポンを絶賛分断中の「コロナは風邪派部族」vs「コロナ脳部族」の部族間抗争について、理があるのはどちらかみたいなことを論じるつもりはない。(のでコロナ脳部族に所属するみなさんも反感を抱かないでほしい。)

「#俗サピ」でやりたいのはあくまで、サピエンスという動物の心理行動生態についての解説だ。


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