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アリの行進

小学校低学年の頃、私は算数が大嫌いだった。
きっかけは単純なもので、当時の担任の授業で足し算について質問した事からきている。

1+1=2というのは大人であれば誰もが言わずとも知ってる事だと思う。
当時の私も1+1=2というのは算数としての答えは理解していた。

私はこんな質問をした。

「先生、一つの塊の粘土ともう一つの塊の粘土をくっつけてこねると一つの粘土の塊になるのに、どうして1+1=2になるの?」

先生から返ってきた答えはこうだ。

「そんなくだらない質問をするな!数字も理解できないなら幼稚園からやり直せ」

私は唖然としたと共に恥ずかしくて顔が真っ赤になった。

追い討ちをかけるようにクラスのいじめっ子が

「お前バカだなぁ、幼稚園からやり直せ」

クラスの皆「笑」

その後もクラスのいじめっ子にからかわれ、私は耳を手で塞いだ。

いじめっ子が私が無視をすると先生に訴えると、あろう事か先生は「カンガルーの赤ちゃんと一緒で耳が聞こえないのよ」

その日、私は泣きながら家に帰った。その日から担任の事が信頼出来なくなり、好奇心も積極性も失い、授業も聞かなくなった。

https://youtu.be/6XUNqeiJmrg

ヨビノリ講師のたくみさんがわかりやすく1+1=2の証明をしてくれています。
きちんと定義をしていけば証明されるんです。

こんな解説をしてくれなくても、せめて大学へ行けば研究できるよとか言って欲しかった。

学校や家の近所ではアリの行進を追いかけるのが大好きだった。アリのおしりにマーカーをつけ見失わないように。

担任はその行動を障害児だと揶揄した。
私のことがはなから嫌いで憎かったのだろう。

進級して暫くして、理科の授業が面白くて好きだった。過去のトラウマもあったので、理科の先生と二人きりの時にアリの行進を追いかけるのが面白いと話をした。一緒になって熱くなってくれた。それから動物が好きになり、進級し、物理が好きになり、科学が好きになり。

好きになるきっかけ、嫌いになるきっかけって幼心には与える側の影響が大きいと思う。

同じように子どもに質問されたことは噛み砕いて教えてあげたり、興味を持った事は一緒に検証してみたりしている。

学校教育者の批判になってしまうが、当時私の県で唯一の国立付属小学校であるのに、あのような担任がいた事は信じられない。今でもネガティブな記憶として残り続けている。
日本の教育者は少なからずマニュアル通りの暗記しか教えていない事実も現状である。

林檎が木から落ちることに興味を持ったり、卵を自らの身体で温めてみたりする事をしたから現在の世がこんなに発展したと私は思っている。

若い芽を潰さない。そんな教育者が今でもいてくれる事を信じています。

ここまで読んで下さりありがとうございます😊

周りが意味ないと言っても意味のない事などひとつもない!

皆さんの人生が素敵なものになりますように!

武士の末裔ようちゃんでした。


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