見出し画像

お調子者限定!7-5=3と解答した子でも筆算ができるようになったレベル下げ学習法


「7-5=3」

忘れもしない、息子が小2の四月。

それまでずっと学校の宿題で、計算カードというものを使って、毎日足し算引き算をやっていました。ある日、プリントの宿題で引き算(くりさがりなし)をしていた時。目を疑う光景が!

全部、間違っている…

その時の私は、教えればすぐできる、そう思いました。しかし、全くできるようになりませんでした。親が教えずに、子どもがひとりでできる勉強を模索して試行錯誤の末、半年後にはくりさがりの筆算ができるまでに成長しました。

その時やったのは、「これ以下はないところまでレベルを下げる」という方法です。

注 これはお調子者のお子様にのみ有効です!真面目で堅実なタイプには当てはまりません!

思い切って幼児向けドリルまで下げた

口頭で説明しても、りんごの絵を描いても、指を使っても、どうやっても「7-5=3」から抜け出せない息子。

教えれば教えるだけ、嫌がる息子…

私も教えるほど、自分の時間が削られます。晩ごはんの準備もたたみかけの洗濯物も、ほったらかし。

私が教えずに、息子がひとりで学べる教材はないか?

ということで選んだのはこちら。

ポイントは、一番上。
3歳でもできるドリルです。最初のページにはりんごがみっつ。ふたつ食べたら残りはなんこ?という問題でした。

試しに当時小2息子が解いてみると、「3秒」。まさに秒殺。

息子は、「こんなのカンタンじゃん!もう1ページやってみる!」とお調子にのられておりました。

こんなに簡単なドリルをやって意味ある?
無駄金つかっちまったぜ…と舌打ちした私を、今の私はぶん殴ってやりたい。ここまでレベルを下げたことが後にめちゃくちゃ成長するきっかけになったからです。

毎日継続、一気に完了

お調子者の息子は、超簡単な問題を全問正解で解き、さらに秒殺というスピード感もあいまって、毎日5~10ページというハイペースで進めていきました。ドリルの後半になると、問題数が多く、難易度も若干ですがアップして、さすがにペースダウン。1日1ページの日も。

幼児向けドリルを一冊やりきったのは、開始から10日後。

この時の息子は、「ひきざんって、そんなにむずかしくないね」という感じでした。

学習ロードマップ

幼児向けドリルを一冊やりきった達成感みたいなものが、息子の中にあったのか、なかったのか。とりあえず、次のドリルに進んでくれました。

ちなみに、息子は勉強がかなり苦手で、自主的に勉強するような子ではありません。この時、「うん」とうなづいてくれたのは、お調子者の性格がいい方向に働いたからだと思っています。

息子がやったドリルたち

幼児向けドリル
・はじめてのひきざん
・はじめてのくりあがり
・はじめてのくりさがり

小学生向けドリル
・はじめての百ますたしざん
・はじめての百ますひきざん

ある日突然それはやってきた

ドリルいっぱいやってんな…という印象がしますが、幼児向けドリルは瞬殺なので、期間としては4月から9月までの半年間。

しかも、筆算については全く勉強していません。筆算の授業は捨てました。まず引き算ができるようにしよう!と息子と話して、学校の予習復習はゼロ。

毎日コツコツ。できることを積み重ねる。

そしてまた忘れ物しないあの日。

小2九月、新学期早々に新しい計算ドリルをもらってきました。宿題は、ドリルの最初のページ。それは一学期の復習で、足し算引き算の筆算でした。

できるはずない、と思っていたら…

なんかスラスラ解いてるんですけどー!!!

あなたは私の息子ですか?

「7-5=3」と答えた時の億倍の衝撃。

ちなみに。
その後、九九が始まり、九九の勉強に切り替えたら、引き算の筆算については綺麗さっぱり忘却の彼方…

ただいまリスタートしています。

忘れるのはしゃーないにしとく

何を勉強するのか、そのバランスは難しいです。

全て満遍なく勉強できればいいのでしょうが、まだひとつひとつに時間がかかるので、今の状態では厳しいです。

ただ、リスタートしてまた違うドリルをやり始めましたが、やはり最初は瞬殺でした。息子には5分間やって終わりにしよう、と話したのですが、「あと1ページやらせて」と言われました。こんな前向きな言葉、幼児向けをやった時以来です。

お調子者の性格じゃなかったら、多分詰んでいたと思います。

最初から完璧を目指さないで、いつか忘れることをこみこみで勉強しておくと、本当に忘れた時に慌てずにいられるかもしれません。

急がば回れ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?