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まだ、都会で貧乏やってるの?

吉角裕一朗
株式会社吉角(旧社名:益城電池)代表取締役。
1982年、熊本県生まれ。高校時代に格闘技に目覚め、卒業と同時に上京し高田道場の門を叩く。30試合以上の経験を積むもケガで中断、悩んだ末に格闘家の夢を断念。その後、東京・高円寺で専門学校に通いつつバイト生活。パチスロにのめり込み100万円の借金を作るなど、荒れた生活を送る。
24歳で熊本に帰り、起業。自動車の再生バッテリーの通販事業を開始する。年商1億円を目指したものの、北京オリンピックの影響で肝心の中古バッテリーが入手できず、1年目の年商は10万円。2年目以降は売上が順調に伸び、会社設立7年目で年商5億円、自身の年収も1億円に到達。


1.田舎の方が稼げる⁉

田舎でのビジネスが都会よりも稼げる理由を著者は述べています。まず、「都会よりも利益率が高い」という点です。事務所や倉庫の賃料や人件費が都会に比べて格段に安いため、毎月の固定費が圧倒的に低く抑えられます。これにより、利益率が飛躍的に向上し、結果として収益も大幅にアップします。

次に「簡単に1番になれる」という利点です。田舎では競合他社の数が少ないため、少しの差で業界のトップに立つことができます。一方で都会では激しい競争があり、差をつけるのは容易ではありません。田舎ならば、自社の地位を確立するのが比較的容易です。

最後が「邪魔が少ない」というものです。満員電車や混雑した都市のストレスから解放され、貴重な時間を有効活用できるのは田舎ならではの魅力です。通勤時間のストレスを減らすことで、仕事に集中しやすくなり、生産性も向上します。その結果、より効率的に業務をこなすことが可能になります。

これらの理由から、田舎でのビジネスが都会よりも稼げるのです。都会の喧騒から離れ、より良いビジネス環境を求めるなら、田舎での起業や事業展開を検討してみてはいかがでしょうか?

2.都会×田舎

田舎で成功を収める秘訣は、地域の特性を知り、都会の輝きを巧みに取り入れることにあります。地域性を把握し、その土地ならではのニーズに応えることは不可欠です。一方で、都会の洗練されたセンスを取り入れつつ、価格やサービスの提供方法を緻密に調整することも欠かせません。

まず、「地域性を考慮する」ことは、地域の特性や文化、人々の生活スタイルを深く理解することから始まります。テストマーケティングを通じて、地域の好みやニーズを見極めることが成功の鍵です。

そして、「都会のセンスを田舎風にアレンジする」ことは、都会で成功しているビジネスモデルを取り入れながら、地域の価値観や経済状況に合わせたアレンジを施すことを指します。価格設定やサービスの提供方法を見直し、地域の人々にとって魅力的な形に調整するのです。

最後に、「見た目は都会風にする」ことは、地域の規模や地理的な条件に関係なく、プロフェッショナルなイメージを確立することが肝要です。ホームページや店舗の外観、商品のパッケージなど、ビジネスの外見は信頼感や価値を伝える重要な要素となります。地域性を尊重しつつ、高品質な外観を確保することが成功につながるでしょう。

田舎での成功は地域の個性と都会の洗練を融合させることで実現します。地域の魅力を引き出しつつ、時代のニーズに適応する柔軟性が求められます。

3.失敗する人の共通点

田舎で成功するためには、慎重な戦略と現実的な視点が欠かせません。なぜなら、田舎のビジネス環境は都市とは異なります。失敗する人には、共通の落とし穴があります。その一つが、「どんぶり勘定の人」です。彼らは事業意欲に満ちていますが、数字に対する注意が足りないのです。見込み客数や売り上げ目標を具体的に把握せずに、ただ進んでいくというのは、危険な賭けと言えます。数字こそが事業の命であり、それを見誤ることは致命的な結果につながりかねません。

そして、もう一つの落とし穴が「見栄を張る人」です。彼らは立派な店舗や事務所を持つことにこだわりますが、その見栄えだけで事業が成り立つわけではありません。特に田舎では、固定費を抑えることが成功の鍵です。大きなハコを借りることで、コストが膨れ上がり、リスクが高まることを忘れてはいけません。地元のニーズや市場の実態に即した経営を行うことが、成功への近道です。

まとめ

地方ビジネスで輝くためには、ただ商売をするだけでは足りません。地域の息づく文化や人々のニーズを深く理解し、その土地ならではの価値を生み出すことが肝要です。柔軟な発想と地元との緊密なコミュニケーションを通じて、地域社会にとって本当に必要なサービスや商品を提供しましょう。そうすることで、地元の人々からの支持を得て、地方ビジネスの魅力を最大限に引き出すことができるでしょう。

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