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一流のストレス ストレスをパワーに変える65の具体例

中谷彰宏
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。博報堂に入社し、8 年間のCM プランナーを経て、91年に独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。人生論、ビジネスから恋愛エッセイ、小説まで、多くのロングセラー、ベストセラーを世に送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国でワークショップ、講演活動を行う。


1.一流のストレスとは?

私たちの生活において、ストレスは避けられないものです。しかし、根本的な考え方として、ストレスはなくてはならないものだということをご存じでしょうか?実は、ストレスは単に取り除くべきものではなく、「活用するもの」なのです。

ここで重要なのは、ストレスには「一流のストレス」と「二流のストレス」の2種類があるということです。ストレスをうまく活用できると「一流のストレス」を感じることができ、これが私たちの成長や成功を後押ししてくれます。一方、ストレスをうまく活用できないと、「二流のストレス」に悩まされ、パフォーマンスを低下させてしまうのです。

では、どうすれば一流のストレスを味方にできるのでしょうか?その鍵は、ストレスの捉え方と対処法にあります。私たちが日々直面するストレスをどのように受け入れ、対処するかが、ストレスを成長のエネルギーに変えるポイントとなるのです。

2.逆境に強くなる

みなさんは逆境に直面した時、どんな反応をしますか?多くの人は「相手を変えよう」と焦ります。環境や他者を責めることで、自分に正当性を保とうとするのです。しかし、その考え方ではただの二流のストレスに過ぎません。本当に成長したければ、一流のストレスを味方につけることが必要です。では、どうすればいいのでしょうか?

上司から指摘を受けた時、一歩引いて自分を客観的に見つめ直すことが大切です。「このやり方もあるし、こんな視点もあるな」と、柔軟に自分の考え方を変えてみましょう。自分に対して率直に反省し、改善点を見つけ出すことで、自身のハードルをどんどん高めていけるのです。

逆境を乗り越え、成長するためには、自分自身と向き合う勇気が必要です。その勇気を持ち、困難な状況の中でも自分を磨いていきます。

3.ストレスを味方にするには?

人はストレスを感じると、つい「力を抜こう」としてしまいます。しかしその方法は、実際には逆効果になるのです。なぜなら無理に力を抜こうとすると、逆に力が入ってしまい、2倍のストレスを感じてしまうからです。では、どうすればいいのでしょうか?一流のストレスを味方にする方法があります。それは、「一度力を入れてから、力を抜く」ことです。

緩和は緊張の後に生まれるもの。ですから、一度力を入れることで、その後に心地よいリラックスがやってきます。つまり、無我夢中で仕事に没頭し、全力で取り組むことで、その後のリラックスの質が格段に高まるのです。実は、ストレスを感じる人の方が、ストレスを感じない人よりもより深いリラックスを得ることができるのです。その理由は、ストレスを感じることで身体と心がより強くリセットされ、リラックスの快楽をより強く感じることができるからです。

このやり方を身につけることで、日常のストレスも楽な息抜きに変えられるでしょう。一流のストレスにするためには、逆のアプローチが不可欠だったのです。

まとめ

日常生活には避けられない「ストレス」があります。しかし、そのストレスはすべてが害になるとは限りません。逆境でこそ、自分の限界を超え、新たな可能性を見出すことができるからです。ストレスをただの負担と見なすのではなく、それを乗り越えることで得られる成果に焦点を当てることが重要です。

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