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YSS月間審査員賞! 2022年11月の発表。

9名のキュレーターが皆さんの投稿からピックアップして毎日紹介、日常写真を愛でるフィーチャープロジェクト「yousawscenes」。おかげさまで多くの投稿をいただいております。今回は11月の審査員賞発表となります。


Ken Tanahashi 選

ninnikinikinikiさん


参考理由:
電車の窓の遮光カーテン越しに見える景色がぼんやりと見える様子から、日常の中の穏やかな時間を感じました。夕日によって作り出される空のグラデーションと鉄塔などのシルエットがとても綺麗で、いつまでも見てられる写真だなと思いました。


MASA 選

Kさん

選出理由:ホラー映画やゲームなどで、蛇のような敵キャラが、窓からズルズルと入っていくシーンを思わせる1枚。何気ない日常の中に現れた工事現場なのだろうけれど、とても何か恐怖心を感じた。何を思って撮ったのだろうと思いながら選ばさせてもらいました。


トモコスガ 選

k さん

選出理由:後ろ姿、マスク、影。理由は様々ですが、数え切れないほどの歩行者が写り込んでいるのにもかかわらず、その顔はどれもよく見えず、どこか冷たくも感じられ、ゾワッとしました。最も匿名性の高い一番手前の影がその象徴として絶妙に配置されていること、そして横断歩道の白線や高架下に差し込む日差しも効いています。見事な1枚でした。


TOYOKI 選

dayfilm04さん

選出理由:まずとても色合いが綺麗な写真と思いました。空と海の淡いブルーを背景にビビッドなカラーのカップヌードルがよく映えますね。浮かんでいる雲のアクセントも素敵ですね。茹で上がりを待つ3分間には心地の良い時間が流れているようで、とても癒される1枚でした。


shimizu_nobu 選

HITOMIさん

選出理由:写真のパンチが強い!
こう感じた人は僕だけではないと思います笑
でも日常生活の中で写真を撮る瞬間はどんな時だろう?
と考えると、身の回りの綺麗な瞬間や面白い場面だと思います。
撮影者の方もそんな瞬間に立ち会ったからこそシャッターを押したんではないかと思いました。
僕もこの瞬間に立ち会ったら間違いなくシャッターを押したと思います。
コミカルかつ趣のある写真で好きです。


Pan_nu 選

ケイ毎日テンペ さん


選出理由:影をその場所に落とした状況を撮ろうという撮影者の意思と、人間の意思に気付かないのか意に介さない素振りを続けているのか平然としている鳩のギャップが楽しいなと思いました。
それに加え三角が3つ重なるような構図バランスがとても気持ち良く、道路に落ちた該当の角度とか本当に丁度いいです。
いいタイミングで鳩が群れてた。いいタイミングの影の角度だった。そのタイミングでカメラを向けることが出来た。
偶然が重なるその状況を写真に納めれた事が素敵。
日常的にカメラは持ち歩くもんだよなぁと改めて思います。


kawamon 選

恵里加さん

選出理由:昔ながらの居酒屋で仕事終わりの一杯、きっとそのようなシーンでしょうか。まさに働く人にとっては至福のひと時とも言えるシーンを見事に捉えており、大変共感できる一枚ですね。昨今のコロナ渦という情勢もあり、外食する機会は減りつつありましたが、日常かつ愛するべき文化であると実感します。また、人物の顔を写さないことで、肖像権に配慮しつつ、より普遍性を持たせているところも良いポイントです。

いくら・チャーン 選

菊池真生さん

選出理由:陰影と植木の葉の形が相まって綺麗だなぁと思いました。もりもりっと特徴的な鉢と足元に寄り添う3つの小さな鉢がかわいらしく、毎日通る道にこれらがあれば楽しそうです。冬らしい真っ直ぐな光の様子も見れて印象的な写真でした。違う季節での様子も見てみたいです。


川原和之 選

球太さん

選出理由:どこにでもある住宅の写真の中に不穏な空気が漂っている。不穏と感じてしまった、その痕跡を画面の中に探しても見つからない。人が写っておらず、どこか人工的な空間に感じてしまう。赤い光を発行しているカメラの背後に重要なイベントがあるはずなのに、画面の中に情報が写っていないからだろう。これから事件が起こるかもしれない(いや、もしかしたらすでに起こっているのか)と物語の開幕を想像してしまうが、画面の中の情報が絶妙に不足しているがために、その想像を上手く挫くような構成になっている。SNS写真の中にはまだ少ないカテゴリーの写真であるがゆえ、情動的側面をくすぐられる魅力を秘めた1枚だと感じ、今回選ばせてもらいました。


みゆ季 選

Takumaさん

選出理由:隅から隅まで何度もぐるぐる視線が回り、じっくり噛めば噛むほど楽しめる景色、と感じました。こちらの写真の構成要素は、 壁や路面の模様など、単体では際立って目を引くものではないでしょう。しかしそれぞれ質感・色は異なっており、絶妙なバランスで隣り合い・並んで収まっています。クッキー缶を連想しました。 お互い持ちつ持たれつ引き立て合いながら、共存しているようです。素材の出会いの静かな滋味を感じ、選ばせて頂きました。


Fujio Akimoto 選

中山 大之-Nakayama Daishi-さん

選出理由:何処にでもあるような風景、だけど何処だかは分からない風景。奥に見える2棟のマンションや青い歩道橋、手前の黄色い花がとても雰囲気が良く純粋な気持ちで写真が見れました。この風景もいつか変化して無くなり、民家や違う何かが建設されるかもしれない。そんな時に本当の意味でこの写真に価値が出るように思えました。写真本来の「記録」する部分で見ても私の好みの写真になっており、派手では無いけれど色や構図も含めて凄く丁寧に写真を撮っていると感じ此方を選びました。






以上、2022年11月の月間審査員賞でした。

2021年11月に始動した、ユーザー参加型のフォトプロジェクト「yousawscenes」、おかげさまで多くの方々に参加いただいております。

皆さんの写真をTwitterとInstagramで毎日紹介しています。

yousawscenesのヴィジョンと参加方法
過去に開催したフォトコンの審査結果

今年も様々なイベントを企画していきます。
yousawscenesをどうかよろしくお願いします。


YSSキュレーター紹介

Ken Tanahashi

2016年から本格的に写真を撮り始める。主にストリートフォトや日常写真を中心に撮影している。その他の活動として、WEBメディアへの記事の寄稿、写真系コミュニティ『DopeZineLab』の運営、ストリートフォトにスポットを当てた『StreetPhotographyJapan』の運営として活躍している。

Twitter twitter.com/kentanahashi
Instagram instagram.com/ken_tanahashi
note note.com/kentanahashi/


MASA

東京でプロダクトデザインをしながら、2019年から休日や帰宅時に写真を撮っている。培ってきたデザインの知識をベースに、青基調の特徴を持った多摩川の日常や都内でのスナップ写真作品をTwitter、note等で投稿している。一方で写真作品も作り、PhotoVogueにて数枚の写真がフィーチャーされた。

Twitter twitter.com/masaphoto9
Instagram instagram.com/masaphoto9
note note.com/masa_design


トモ コスガ

写真表現を考えるYouTubeチャンネル「トモコスガ言葉なき対話」を運営。VICEマガジンの編集を経て独立、現在は写真家の故・深瀬昌久が遺した写真作品の管理団体「深瀬昌久アーカイブス」創設者兼ディレクターを務める。Brutus、Pen、実話ナックルズ、日本カメラ、IMA、サイゾーなどの媒体に寄稿。著書に『MASAHISA FUKASE』がある。写真集の跋文寄稿に、深瀬昌久『RAVENS』『FAMILY』『SASUKE』『Kill the Pig』など。過去に審査員を務めたアワードとして、第7回 EMON AWARD、第1回 News Print Awardなど。オランダはアムステルダム在住。

Twitter twitter.com/tomo_kosuga
YouTube youtube.com/user/tomokaflex
Instagram instagram.com/tomo.kosuga/
note note.com/tomokosuga


TOYOKI

1985年、山形県生まれ、東京都在住。東京を拠点に活動するストリートフォトグラファー。都市と自然の緩衝帯、武蔵野をメインフィールドに何気なくも愛おしい日常を記録する。

Twitter twitter.com/s_toyoki
Instagram instagram.com/s.toyoki/


いくら・チャーン

2002年生まれ、京都北部の田舎育ちで現役大学生。2021年より、SNSのストリートスナップに惹かれ、スナップ写真を始める。自分の身の回りで目にする「ちょっと面白いもの」を撮り続けている。

Twitter twitter.com/71_ikura
Instagram instagram.com/ikura_17/
note https://note.com/ikura_17/


Pan-nu

自転車旅で3年半のテント暮らしをしながら日本全都道府県を行脚した経験を持つ。写真を販売することで旅中の生計を立てた経験から、その後もフォトグラファーを生業として活動を続ける。現在は故郷である岡山県にて購入した中古ビルでフォトスタジオを経営して4年目。

Twitter twitter.com/Pan_nu_photos
Instagram instagram.com/pan_nu_photos/


kawamon

福島在住のフォトグラファー。2017年に本格的に写真を始める。鉄道をモチーフに日常や旅情を表現した写真を得意とし、雑誌などのメディアや鉄道会社への写真の提供なども行ってきた。最近ではSNSでの発信にも力を入れており、twitterでは鉄道写真のほか、地元や旅先でのスナップ写真を投稿している。

Twitter twitter.com/kawamon4649
Instagram instagram.com/kawaminami_hayato
note note.com/kawakawa415


shimizu_nobu

フリーランスフォトグラファーであり、浅草の人力車夫。プロダクトから大型フェスまで。ジャンルレスの撮影業務をこなしつつ。ライフワークとして日々の朝食をSNSにて発信し続け、雑誌や新聞などのメディアから取材を受ける。撮影以外にコラム等の執筆活動や企業SNS運用もしている。

Twitter twitter.com/shimizu_nobu_
Instagram https://instagram.com/shimizu_nobu_gohan/


川原 和之

1983年生まれ、富山県在住。祖父母の写真を撮り始めたことをきっかけに独学で写真を学び、現在は自身の祖母と娘の日常を記録する中で、世代を超えた家族の関係性を表現した作品を10年以上の歳月をかけて作り続けている。

Twitter twitter.com/kazkawahara
Instagram 
www.instagram.com/kazuyukikawahara/


みゆ季

愛知県在住。出産を機に、子どもという「変化のめまぐるしい存在」に引きつけられ、学生時代に好きだった写真を再開。慌ただしい日々の中にある、二度と見られないもの、消えゆくものの一瞬を捉えるため、iPhone で撮影することも多い。見た人の想像が広がるような、余白のある写真を心がけている。
Twitter www.instagram.com/makeyourlemonade2019/


Fujio Akimoto

中学生の頃、兄の影響で写真を始め日々を忘れない為に日常を撮り続けていた。記録としての写真が長い月日の中で変化をして、別の意味を持ち始めている事に気付き、より写真表現を意識したものを現在は模索している。また数ヶ月に1度、有志で写真集を持ち寄り研鑽する「写真集の会」を主催している。
Twitter https://www.instagram.com/fafb794/

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