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YSS月間審査員賞! 2022年8月の発表。

9名のキュレーターが皆さんの投稿からピックアップして毎日紹介、日常写真を愛でるフィーチャープロジェクト「yousawscenes」。おかげさまで多くの投稿をいただいております。今回は8月の審査員賞発表となります。


Ken Tanahashi 選

Kenさん

https://twitter.com/ipugger/status/1566297300221460480

選出理由:ご自身の犬の散歩中に撮られた1枚、又はたまたまその場に居合わせたスナップショットでしょうか?柴犬とヤギが向き合い、お互いに何を思うのか、想像すると面白いですね。他に動物が写っている写真は多数ありましたが、この写真のように違う種類の動物が一緒に写っている写真はほとんどありませんでした。ほのぼのとした日常の光景にとても癒されます。


MASA 選

mutaさん

https://twitter.com/_mu_ta_____/status/1560784222297923584

選出理由:夏の厚い雲ともはや襲ってきそうな鳥の群れ。この組み合わせが夏休みに見た景色のように感じられました。カラスの帰宅なのでしょうか、多くのけたましい鳴き声が聞こえてきそうな気もします。夏の何気ない日常を感じられる一枚でした。


トモコスガ 選

ninnikinikinikiさん

https://twitter.com/yousawscenes/status/1562011933821263874

選出理由:カラフルなボール群が印象的に目に入ると同時に、それらボールに横たわった少年の、空中浮遊するかのような脱力したポージングがなんとも不思議な1枚。その服と帽子が水玉模様で呼応しているのも絶妙です。
フレームに収まる人々それぞれが、異なる重力下にいるようにも見受けられ。眺めているだけで平衡感覚を失いそうになります。
SNSでのサムネイルサイズと、大きいサイズで見るのとでは、異なる見え方がする点も面白いと感じました。いつも写真らしさを考えさせてくれる写真を投稿していただきありがとうございます。


TOYOKI 選

asukatophotoさん

https://www.instagram.com/p/ChpHQsoJh9q

選出理由:浮遊とはまさにこのことでしょう。強い光、透明な川によってくっきりとした影ができて、浮遊感が強調されています。また、子供が一人だけ浮き輪で浮いている状況にも不思議な感覚を覚えました。大人は立ち入れない子供だけの世界がそこに広がっているような、子供の頃に戻って時空を超えて旅するような感覚。そんなフワフワする気持ちにさせてくれる素敵な写真だと思いました。


shimizu_nobu 選

Fujio Akimotoさん

https://twitter.com/fafb794/status/1560217253521813505

選出理由:3年にわたるコロナ禍の中、以前までの日常が非日常になっている昨今。
少しづつイベントや以前の習わしが日常生活に戻っていて、こないだまで忘れかけていたものや感覚をふと蘇らせてくれる。そんな一枚でした。
祭りの本番前なんですかね。
ちょっと緩くて談笑してる空気感の中に、祭りの衣装がほんの少し緊張感を生んでいる。
こういった日常が戻って欲しいなと感じさせる写真でした。とても好きです。

kawamon 選

maya.yさん

https://twitter.com/maya__y/status/1559832581721702406

選出理由:何気ない住宅街を切り取った一枚、そう理解したと同時に強烈な違和感を感じました。街路樹のようにも見える緑の塊は、どうやら建物を侵食する植物のようです。人の手が加わらなくなった人工物は、自然の力によって、あっという間に朽ちていきます。まるで建物が植物を吐き出しているようです。人は住んでいるの?どうしてこうなった?そんなイメージが膨らむのも面白いですし、何より一目見たときの強烈な違和感が何より面白い一枚でした。今月もありがとうございました。

いくら・チャーン 選

3707さん

https://twitter.com/3707camera/status/1558766538102308864

選出理由:カラーで撮りがちな花火をモノクロで、手持ちならではの光の激しさと煙を上手く切り取った一枚だと思い、選びました。正直脱帽です、ものすごく好きな写真でした。夏休みのあの時を思い出すような、いっときの日常写真だと感じました。


Pan_nu 選

フェロペリン さん

https://twitter.com/K2ynRMrANWZkyVM/status/1564220511915495426

選出理由:最終候補にフェロペリンさんの写真が3枚ありました(笑)
寄りに寄ったのがこの写真というのは、常に無意識で面白いものを探してて脊髄反射で撮れるタイプなんだということが一目で分かってしまうところに好感を覚えたからです。反射速度にシャッタースピードが負けてしまったブレも含めて"写真を撮る執着”のような圧と、撮り手の日常の目線が生々しいですね。その他の投稿写真も素敵だったので、フェロペリンさんの今後の投稿も楽しみにしてます。


川原和之 選

mioさん

https://twitter.com/mio7007/status/1561179958109937664

選出理由:つい見入ってしまう写真。「見る」と「見入る」の違い。
この作品の面白さは、写真全体の意味を求めてみるのではなく、映像としての物質的な要素に目をとめてみることができるところ。意味はあまり重要ではないように感じました。
家の鍵を忘れてしまった少年が玄関先で家族の帰りを待つ時間。
どのくらいの時間待っているのだろうか?
寝そべる姿から、少年のあきらめをはっきりと感じるので、おそらくそれなりの時間待っているのかもしれません。
脇に置かれた鞄と水筒。水筒の中は空っぽかも。
俯瞰的な視点で団地を捉えることで、上の階に女性が歩く姿が写り込んでいる。
少年の意識は、きっと聴覚に向いているだろう。
誰かが階段を上がってくる音に期待しながら、耳を澄ます何もない時間。
そんなことを勝手に想像しながら写真の細部に見入ると、そこには確かに8月の時間が流れている。
意味がある場面にも関わらず、意味のないものも同時に視覚に入ってくる。そのバランスの良さが、何気ない光景に見入ってしまう魅力なのかもしれません。


以上、2022年8月の月間審査員賞でした。

2021年11月に始動した、ユーザー参加型のフォトプロジェクト「yousawscenes」、おかげさまで多くの方々に参加いただいております。

皆さんの写真をTwitterとInstagramで毎日紹介しています。

yousawscenesのヴィジョンと参加方法
過去に開催したフォトコンの審査結果

今年も様々なイベントを企画していきます。
yousawscenesをどうかよろしくお願いします。


YSSキュレーター紹介

Ken Tanahashi

2016年から本格的に写真を撮り始める。主にストリートフォトや日常写真を中心に撮影している。その他の活動として、WEBメディアへの記事の寄稿、写真系コミュニティ『DopeZineLab』の運営、ストリートフォトにスポットを当てた『StreetPhotographyJapan』の運営として活躍している。

Twitter twitter.com/kentanahashi
Instagram instagram.com/ken_tanahashi
note note.com/kentanahashi/


MASA

東京でプロダクトデザインをしながら、2019年から休日や帰宅時に写真を撮っている。培ってきたデザインの知識をベースに、青基調の特徴を持った多摩川の日常や都内でのスナップ写真作品をTwitter、note等で投稿している。一方で写真作品も作り、PhotoVogueにて数枚の写真がフィーチャーされた。

Twitter twitter.com/masaphoto9
Instagram instagram.com/masaphoto9
note note.com/masa_design


トモ コスガ

写真表現を考えるYouTubeチャンネル「トモコスガ言葉なき対話」を運営。VICEマガジンの編集を経て独立、現在は写真家の故・深瀬昌久が遺した写真作品の管理団体「深瀬昌久アーカイブス」創設者兼ディレクターを務める。Brutus、Pen、実話ナックルズ、日本カメラ、IMA、サイゾーなどの媒体に寄稿。著書に『MASAHISA FUKASE』がある。写真集の跋文寄稿に、深瀬昌久『RAVENS』『FAMILY』『SASUKE』『Kill the Pig』など。過去に審査員を務めたアワードとして、第7回 EMON AWARD、第1回 News Print Awardなど。オランダはアムステルダム在住。

Twitter twitter.com/tomo_kosuga
YouTube youtube.com/user/tomokaflex
Instagram instagram.com/tomo.kosuga/
note note.com/tomokosuga


TOYOKI

1985年、山形県生まれ、東京都在住。東京を拠点に活動するストリートフォトグラファー。都市と自然の緩衝帯、武蔵野をメインフィールドに何気なくも愛おしい日常を記録する。

Twitter twitter.com/s_toyoki
Instagram instagram.com/s.toyoki/


いくら・チャーン

2002年生まれ、京都北部の田舎育ちで現役大学生。2021年より、SNSのストリートスナップに惹かれ、スナップ写真を始める。自分の身の回りで目にする「ちょっと面白いもの」を撮り続けている。

Twitter twitter.com/71_ikura
Instagram instagram.com/ikura_17/
note https://note.com/ikura_17/


Pan-nu

自転車旅で3年半のテント暮らしをしながら日本全都道府県を行脚した経験を持つ。写真を販売することで旅中の生計を立てた経験から、その後もフォトグラファーを生業として活動を続ける。現在は故郷である岡山県にて購入した中古ビルでフォトスタジオを経営して4年目。

Twitter twitter.com/Pan_nu_photos
Instagram instagram.com/pan_nu_photos/


kawamon

福島在住のフォトグラファー。2017年に本格的に写真を始める。鉄道をモチーフに日常や旅情を表現した写真を得意とし、雑誌などのメディアや鉄道会社への写真の提供なども行ってきた。最近ではSNSでの発信にも力を入れており、twitterでは鉄道写真のほか、地元や旅先でのスナップ写真を投稿している。

Twitter twitter.com/kawamon4649
Instagram instagram.com/kawaminami_hayato
note note.com/kawakawa415


shimizu_nobu

フリーランスフォトグラファーであり、浅草の人力車夫。プロダクトから大型フェスまで。ジャンルレスの撮影業務をこなしつつ。ライフワークとして日々の朝食をSNSにて発信し続け、雑誌や新聞などのメディアから取材を受ける。撮影以外にコラム等の執筆活動や企業SNS運用もしている。

Twitter twitter.com/shimizu_nobu_
Instagram https://instagram.com/shimizu_nobu_gohan/


川原 和之

1983年生まれ、富山県在住。祖父母の写真を撮り始めたことをきっかけに独学で写真を学び、現在は自身の祖母と娘の日常を記録する中で、世代を超えた家族の関係性を表現した作品を10年以上の歳月をかけて作り続けている。

Twitter:https://twitter.com/kazkawahara
Instagram:https://www.instagram.com/kazuyukikawahara/

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