YSS月間審査員賞! 2022年2月の発表。
8名のキュレーターが皆さんの投稿からピックアップして毎日紹介、日常写真を愛でるフィーチャープロジェクト「yousawscenes」。おかげさまで多くの投稿をいただいております。
本当に素晴らしい写真が沢山集まっているため、月間審査員賞と称し、勝手ながら毎月褒め称えることにしました。今回は2月分の発表となります。
Ken Tanahashi 選
HoriKohさん
選出理由:トンネル型の滑り台をお子さんが滑っていく様子を撮影した1枚だと思います。画面いっぱいにトンネルの中を切り取ることで、不思議な印象を与えています。渦の中に子供が飲み込まれているようにも見え、お子さんの冒険心を表現しているようにも感じました。
MASA 選
Masato.N さん
選出理由:これを見て、YSSのロゴに近いイメージを抱いてしまいました。普段多摩川を撮っているだけに、背後にあるビル群のおかげか、この木の位置や川のほとりであることが想像できました。
YSSのロゴ作成時に、日常は川と木というイメージが多数挙げられたことを思い出させると同時に、川のほとりにあるこういった枯れ木の存在感は、人の日常の依代になるのだなと思わされる一枚だと思っています。
shimizu_nobu 選
.Naco さん
選考理由:東京に住んでいる僕にとっては非日常であり
全く別世界の写真に思ったのですが。
撮影者さんからしたらこれが札幌の日常なんでしょう。
それであり一年を通じて冬になると、それまでのあった街の姿が雪化粧で覆われて別世界になる。
雪が降る前に見る日常の姿と雪が降ってからの日常の姿があるという二面性のある地域というのも僕にとってはとても興味深い写真です。
雪に覆われた札幌に行って写真を撮りたくなりました。
とても好きな写真です。
トモコスガ 選
たまきスナップ さん
選考理由:日常写真というとストレートフォトが一般的な中で、二枚の写真を大胆に重ねることで独創的なイメージを見せてくれた、たまきスナップさんのこの一枚を選びました。
上下で連結された二枚のイメージが同じ日に撮られたものかどうかは別として、普通にストレートで撮ることでは収めきれない複数の視点がひとつのイメージに収められているのが興味深かったです(ブルーシートの家族、青空、梅の木が、それぞれ独立した撮影者の視点によって捉えられている)。
たとえば、360度カメラで撮れるイメージというのは二次元空間で受け止めにくい側面があると思うのですが、その点においてたまきスナップさんが見せてくれた視点は360度視点の理想的な二次元解釈とも言えるかもしれません。
Pan_nu 選
やも氏 さん
選考理由:金属感が強い柵の隙間から覗く黄色い花達。この真逆のベクトルをミニマルに切り取っている所にとても面白さを感じました。されどこれは間違いなく町をぶらりと散歩した際に日常に転がる風景であり、そういうものに出会ったときに面白さを感じる心の余裕が素敵なのです。
kawamon 選
お さん
選考理由:一言で表現するなら、まさに「日常の中にある絶景」という言葉が相応しい一枚です。この日はよく冷え込んだ朝なのでしょう。黄金色に染まる水面、そして冬の風物詩でもある毛嵐が、まるで絶景スポットを思わせるような美しさです。同時に人工物や散歩をする人物などから、何気ない朝の公園の日常であることも分かります。このような瞬間に出会え、とても気分の良い一日の始まりだったのではないでしょうか。素敵な日常を共有していただき、ありがとうございました。
TOYOKI 選
Minuit ☻ さん
選考理由:この写真を見たとき、ため息が出ました。イマジネーションを刺激してくれる写真。手前から奥に行くにつれ視界が不鮮明になる様子が、この先どうなっているのかを想像させるとともに、「現在」と「未来」というイメージも連想させてくれます。写真で時間の旅を味わうような不思議な感覚を覚えました。
いくら・チャーン 選
itagaki_kazuki さん
選考理由:kentanahashiさんがキュレーションされた写真ですが、私もものすごく好きです。テトラポッドという名前のインパクト故か頭に刻まれているこのフォルム、海でチャプチャプしているものしか出会ったことはありません。それが陸上で、しかもシートと網に覆われており奥には制作中なのか金属のようなテトラがいます。いつもと違う姿で並んでいる可愛さと、新鮮さに惹かれました。ナイス切り取りです。
以上、2022年2月の月間審査員賞でした。
2021年11月に始動した、ユーザー参加型のフォトプロジェクト「yousawscenes」、おかげさまで多くの方々に参加いただいております。
皆さんの写真をTwitterとInstagramで毎日紹介しています。
・yousawscenesのヴィジョンと参加方法
・過去に開催したフォトコンの審査結果
今年も様々なイベントを企画していきます。
yousawscenesをどうかよろしくお願いします。
YSSキュレーター紹介
Ken Tanahashi
2016年から本格的に写真を撮り始める。主にストリートフォトや日常写真を中心に撮影している。その他の活動として、WEBメディアへの記事の寄稿、写真系コミュニティ『DopeZineLab』の運営、ストリートフォトにスポットを当てた『StreetPhotographyJapan』の運営として活躍している。
Twitter twitter.com/kentanahashi
Instagram instagram.com/ken_tanahashi
note note.com/kentanahashi/
MASA
東京でプロダクトデザインをしながら、2019年から休日や帰宅時に写真を撮っている。培ってきたデザインの知識をベースに、青基調の特徴を持った多摩川の日常や都内でのスナップ写真作品をTwitter、note等で投稿している。一方で写真作品も作り、PhotoVogueにて数枚の写真がフィーチャーされた。
Twitter twitter.com/masaphoto9
Instagram instagram.com/masaphoto9/
note note.com/masa_design
トモ コスガ
写真表現を考えるYouTubeチャンネル「トモコスガ言葉なき対話」を運営。VICEマガジンの編集を経て独立、現在は写真家の故・深瀬昌久が遺した写真作品の管理団体「深瀬昌久アーカイブス」創設者兼ディレクターを務める。Brutus、Pen、実話ナックルズ、日本カメラ、IMA、サイゾーなどの媒体に寄稿。著書に『MASAHISA FUKASE』がある。写真集の跋文寄稿に、深瀬昌久『RAVENS』『FAMILY』『SASUKE』『Kill the Pig』など。過去に審査員を務めたアワードとして、第7回 EMON AWARD、第1回 News Print Awardなど。オランダはアムステルダム在住。
Twitter twitter.com/tomo_kosuga
YouTube youtube.com/user/tomokaflex
Instagram instagram.com/tomo.kosuga/
note note.com/tomokosuga
TOYOKI
1985年、山形県生まれ、東京都在住。東京を拠点に活動するストリートフォトグラファー。都市と自然の緩衝帯、武蔵野をメインフィールドに何気なくも愛おしい日常を記録する。
Twitter twitter.com/s_toyoki
Instagram instagram.com/s.toyoki/
いくら・チャーン
2002年生まれ、京都北部の田舎育ちで現役大学生。2021年より、SNSのストリートスナップに惹かれ、スナップ写真を始める。自分の身の回りで目にする「ちょっと面白いもの」を撮り続けている。
Twitter twitter.com/71_ikura
Instagram instagram.com/ikura_17/
note https://note.com/ikura_17/
Pan-nu
自転車旅で3年半のテント暮らしをしながら日本全都道府県を行脚した経験を持つ。写真を販売することで旅中の生計を立てた経験から、その後もフォトグラファーを生業として活動を続ける。現在は故郷である岡山県にて購入した中古ビルでフォトスタジオを経営して4年目。
Twitter twitter.com/Pan_nu_photos
Instagram instagram.com/pan_nu_photos/
kawamon
福島在住のフォトグラファー。2017年に本格的に写真を始める。鉄道をモチーフに日常や旅情を表現した写真を得意とし、雑誌などのメディアや鉄道会社への写真の提供なども行ってきた。最近ではSNSでの発信にも力を入れており、twitterでは鉄道写真のほか、地元や旅先でのスナップ写真を投稿している。
Twitter twitter.com/kawamon4649
Instagram instagram.com/kawaminami_hayato
note note.com/kawakawa415
shimizu_nobu
フリーランスフォトグラファーであり、浅草の人力車夫。プロダクトから大型フェスまで。ジャンルレスの撮影業務をこなしつつ。ライフワークとして日々の朝食をSNSにて発信し続け、雑誌や新聞などのメディアから取材を受ける。撮影以外にコラム等の執筆活動や企業SNS運用もしている。
Twitter twitter.com/shimizu_nobu_
Instagram instagram.com/shimizu_nobu_gohan/
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