YSS月間審査員賞! 2022年3月の発表。
8名のキュレーターが皆さんの投稿からピックアップして毎日紹介、日常写真を愛でるフィーチャープロジェクト「yousawscenes」。おかげさまで多くの投稿をいただいております。今回は3月の審査員賞発表となります。
Ken Tanahashi選
選出理由:とにかくインパクトが強く、見た瞬間目に止まりました。僕が好きなフランスパンを上回る長さで、こんなにロングなパンが世の中に存在するのかと驚いたと同時に、それを加えたお子さんがとっても可愛らしいく、舌が伸びてダラんとしているようにも見えてとても面白い写真です。
MASA 選
選出理由:子供にとっては家であろうが外であろうが、マイフィールド。どこでもお構いなしに寝そべる。それが外の広場であっても家の廊下であっても。そんなイメージが如実に表れていて、親御さんの困った顔がありありと浮かぶようです。その時は災難だったとしても、その後の人生にこの写真が残っていることは宝物であると同時に、写真の良さの一つであることを感じさせます。
トモコスガ選
選出理由:「自作の『つくしダンス』を披露する4歳と、リアルつくし」とのことです。とっても微笑ましいコラボレーション!
この季節に、つくしと出会うことで生まれたのであろう「つくしダンス」を繰り広げた “主役” の娘さんの姿は、ピントの向こう側。しかしそうしたことで、鑑賞者の想像をかきたてる効果をもたらしました。その上空をたなびく二筋の雲には、子の成長をあたたかく見守る親としての撮影者が重なっているようにも。幼い被写体の肖像に対して一定の匿名性を保ちつつ、工夫しながらその成長をオンライン上で共有しようという視点も好印象でした。
TOYOKI選
選出理由:花と子供。良くある被写体の組み合わせのはずなのに、これまで見たことがないような、引き込まれる写真。なせだろう。子供の顔を花で大胆に覆い隠している点、そしてモノクロで全体の色が統一されていることにより被写体同士が同化しているためでしょうか。花と子供の境界線が曖昧になり抽象的でありながら、タイトル『花のある暮らし』にあるように生活のリアルも同時に感じられる、不思議な感覚になる写真だと思います。
shimizu_nobu選
選出理由:子供の頃から見慣れている美容院のクルクル(調べてみたらサインポールと言うらしいですね)
店先にあるこのクルクルを日常生活で数多く見てきましたが、これは異様な存在感を放っています
懐かしさデザインにホッとすると同時に、孤独感みたいなニュアンスも内包してる
周りに他の情報もないからこのクルクルの印象がより強くなる
この美容院はどうしてここにクルクルを設置したのだろうと色んな想像を掻き立てられる
見慣れた象徴をこうやって見るととても面白いと感じる写真でした
kawamon選
選出理由:パンの絵を一生懸命描いているお子さまを写した一枚。「ママ!パパ!描いたよ見てー!」と、そんな声が聞こえてきそうな、ほっこりとする家庭の日常ですね。
そう感じながら魅入っていると、「子供の視点と大人の視点」そして「写真と絵」、このような2つの対比もとても面白いなと思いました。振り返ると、大人になるにつれて「写実的」な視点が当たり前になってきました。おそらく大人なりの価値観なのでしょう。写真という文化も、その象徴ではないでしょうか。その逆を考えると、主観に縛られずにもっと自由に表現しても良いのかなとも思えてもきました。
子供の「写実主義」、学ぶことが沢山ありますね!
いくら・チャーン選
選出理由:春が近づいて雪の下から覗いてきたのか、大地が見えていますね。私の住んでいるところは雪がないのでまだ積もっているのか!と驚きました。色の対比と季節の移ろいが感じられる一枚です。雪の表面に見える模様が独特で、絨毯のようにも泡のようにも見えて面白いなと思いました。雪解けの春が待ち遠しいですね。
Pan_nu選
新田さやかさん
選出理由:お父さんその手!めっちゃホールドしてて休まってるのかどうなのか非常に謎な体勢!と思わずツッコミ入れてしまいそうな写真ですね。
家の内側だからこそここまで気を抜き切って居るんだなと伝わってくるしそれを娘が撮っている状況が見て取れます。お疲れお父さん!
以上、2022年3月の月間審査員賞でした。
2021年11月に始動した、ユーザー参加型のフォトプロジェクト「yousawscenes」、おかげさまで多くの方々に参加いただいております。
皆さんの写真をTwitterとInstagramで毎日紹介しています。
・yousawscenesのヴィジョンと参加方法
・過去に開催したフォトコンの審査結果
今年も様々なイベントを企画していきます。
yousawscenesをどうかよろしくお願いします。
YSSキュレーター紹介
Ken Tanahashi
2016年から本格的に写真を撮り始める。主にストリートフォトや日常写真を中心に撮影している。その他の活動として、WEBメディアへの記事の寄稿、写真系コミュニティ『DopeZineLab』の運営、ストリートフォトにスポットを当てた『StreetPhotographyJapan』の運営として活躍している。
Twitter twitter.com/kentanahashi
Instagram instagram.com/ken_tanahashi
note note.com/kentanahashi/
MASA
東京でプロダクトデザインをしながら、2019年から休日や帰宅時に写真を撮っている。培ってきたデザインの知識をベースに、青基調の特徴を持った多摩川の日常や都内でのスナップ写真作品をTwitter、note等で投稿している。一方で写真作品も作り、PhotoVogueにて数枚の写真がフィーチャーされた。
Twitter twitter.com/masaphoto9
Instagram instagram.com/masaphoto9/
note note.com/masa_design
トモ コスガ
写真表現を考えるYouTubeチャンネル「トモコスガ言葉なき対話」を運営。VICEマガジンの編集を経て独立、現在は写真家の故・深瀬昌久が遺した写真作品の管理団体「深瀬昌久アーカイブス」創設者兼ディレクターを務める。Brutus、Pen、実話ナックルズ、日本カメラ、IMA、サイゾーなどの媒体に寄稿。著書に『MASAHISA FUKASE』がある。写真集の跋文寄稿に、深瀬昌久『RAVENS』『FAMILY』『SASUKE』『Kill the Pig』など。過去に審査員を務めたアワードとして、第7回 EMON AWARD、第1回 News Print Awardなど。オランダはアムステルダム在住。
Twitter twitter.com/tomo_kosuga
YouTube youtube.com/user/tomokaflex
Instagram instagram.com/tomo.kosuga/
note note.com/tomokosuga
TOYOKI
1985年、山形県生まれ、東京都在住。東京を拠点に活動するストリートフォトグラファー。都市と自然の緩衝帯、武蔵野をメインフィールドに何気なくも愛おしい日常を記録する。
Twitter twitter.com/s_toyoki
Instagram instagram.com/s.toyoki/
いくら・チャーン
2002年生まれ、京都北部の田舎育ちで現役大学生。2021年より、SNSのストリートスナップに惹かれ、スナップ写真を始める。自分の身の回りで目にする「ちょっと面白いもの」を撮り続けている。
Twitter twitter.com/71_ikura
Instagram instagram.com/ikura_17/
note https://note.com/ikura_17/
Pan-nu
自転車旅で3年半のテント暮らしをしながら日本全都道府県を行脚した経験を持つ。写真を販売することで旅中の生計を立てた経験から、その後もフォトグラファーを生業として活動を続ける。現在は故郷である岡山県にて購入した中古ビルでフォトスタジオを経営して4年目。
Twitter twitter.com/Pan_nu_photos
Instagram instagram.com/pan_nu_photos/
kawamon
福島在住のフォトグラファー。2017年に本格的に写真を始める。鉄道をモチーフに日常や旅情を表現した写真を得意とし、雑誌などのメディアや鉄道会社への写真の提供なども行ってきた。最近ではSNSでの発信にも力を入れており、twitterでは鉄道写真のほか、地元や旅先でのスナップ写真を投稿している。
Twitter twitter.com/kawamon4649
Instagram instagram.com/kawaminami_hayato
note note.com/kawakawa415
shimizu_nobu
フリーランスフォトグラファーであり、浅草の人力車夫。プロダクトから大型フェスまで。ジャンルレスの撮影業務をこなしつつ。ライフワークとして日々の朝食をSNSにて発信し続け、雑誌や新聞などのメディアから取材を受ける。撮影以外にコラム等の執筆活動や企業SNS運用もしている。
Twitter twitter.com/shimizu_nobu_
Instagram instagram.com/shimizu_nobu_gohan/
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