【体験談】屋根が飛んだ台風15号の被害と教訓

洋裁師として自営業をしているAN(アン)です。
いつもの仕事とは切り離して、youtube投稿やブログ投稿などしてます。


あまり縫物に関連しない内容かなと思うのでnoteに投稿してみます。


アトリエに使っているプレハブは、賃貸で借りて2年の結構古い建物です。
20坪という広さで、倉庫に使うような造り。
前に借りてた人は個人の運送業?の倉庫として使ってたみたいです。

かなり強い「台風15号」が来るというので、屋外に出てる物を中にしまうなどの簡単な準備を前日にしておきました。
自宅の方は結構丈夫な造りなようで(こちらも賃貸)
風の音など特に感じず、ぐっすり寝ることが出来、むしろ寝坊してしまうくらいでした。


朝、管理している不動産屋からの電話で目が覚め。

「屋根が飛んでるって近所の人から連絡がありましたんで確認を…」

はいぃ???まじっすか。

急いで行ってみると、屋根の一部が無くなっていました。わー綺麗な青空。
そこから雨が中に降りこんで、あたり一面水浸し。
工業用ミシン3台、職業用直線ミシン2台、特殊ミシン2台、一部の商品、材料、型紙、資料などなどが濡れてしまい

「終わった…」

と、途方にくれました…。
しかしそうは言ってられないので、不動産屋さんに被害状況を連絡。
建物の修理は大家さんの入ってる保険で負担・手配してくれますが、
中身に関しては保証外。自分で火災保険等に入ってないとダメでした。
それは賃貸契約を結ぶ時に説明があり、任意だったし火事になる要素はなかったので、保険料の見積もりを取ったものの、高かったし、別にいいか~と入ってませんでした(汗

通常のテナントの場合、建物が壊れた事による中身の損害は建物の保険で補償されることが多いようですが、今回はプレハブなので対象外なのだそうです。

「まじか~どうしよう~~泣」
そう言いつつも、できることから進めるしかありません。
とりあえず近所に住むスタッフ(50代ベテラン主婦)に電話したらすぐ来てくれて、一緒に片付けを始めました。

まずは濡れている床を拭く為に一旦置いてある収納ケースなどをどかして雑巾で拭き、ケースの中の物を拭いて乾かして元に戻す…。
近くに生えてるイチョウの木の葉っぱが沢山落ちていて、どんだけ風が強かったのかを物語っていました。
途方もない作業でしたが、さすがベテラン主婦!1日であらかた片付き一安心。
いつも通り、時給×時間で5000円をお支払いしました。
(要らないって言ってくれたけどそういうわけにはいかない。)

ミシンの水没に関しては経験が無かったので、いつも頼んでるミシン屋に連絡して来てもらったところ、あまり錆は出ておらず、基盤も問題なく、オイル交換して錆とりを少しやった程度で問題なく使えるようになりました。
出張+修理代で25000円くらい。

商品に関しては本当に一部で、洗濯した後に
「訳アリ」として値引きして販売したところ、即完売しました。
お見舞金として買ってくれた方も居ました。(ありがたや)
値引きしたとはいえ経費・材料費等は出ている金額だったので、被害額は無し。

材料に関しては個人的な物が主に濡れていて、仕事用の物はほぼ無事だったのが救いでした。
空から降ってくる雨水ですから、ビシャビシャになっているだけで汚れはありません。洗濯すれば使えるレベルです。
縫物する前に一度水通しという、簡単に言うと生地を洗って予め縮ませたりゆがみを直す作業をするので、個人的な材料の方はそういう考えにして
仕事用の方は少量やハギレ程度なので、個人的な在庫にまわしました。
よって被害額は1万円程度。
結構な量が蓋つきのプラスチックケースやビニール袋に収納されていたというのもあって、びしょびしょでも袋から出したら乾いていた、というのが半分以上でした。日頃からの片付けが大事ですね。
ケースの蓋を飛ばすほどの風は吹きこんでなかったようです。

カッターナイフや裁ちばさみなどの刃物が錆で切れなくなりましたが
カッターは刃を交換。裁ちばさみは研ぎ屋さんでバッチリ使えるように研いでもらいました。
被害額3000円程度。でもどのみち最近切れなくなってきたからなあ…。

型紙はクリアファイルに入れてファイルケースに立てて保管していたのですが、ギッチギチに入れていたおかげか?あまり濡れておらず、
新聞紙の上に広げて1日乾かしました。
ついでにもう使わない物を捨てたり、良い整理の機会になりました。
型紙がダメになってしまっても、製図自体は残っているのでほとんどが復元可能。
しかしこういう時、CADデータで製図していたらもっと楽だっただろうなと思います。
CADの技術がないので、追々勉強していこう…。(そう思って既に数か月)

その他、使えなくなって捨てたものなどあり、その分が1万円程度だとしても合計で53000円程度で収まりました。
いやーよかったよかった、そんなもんで本当に良かったよ!
火災保険の見積もりの金額と同じくらいだし、保険では免責金額とかあるので実質被害なし!(そうポジティブに思い込む)
今度こそ保険に入ろう…

青空が見える天井は、その日のうちに修理の人が来てくれました。
材料が無いので届くまで剥がれたものをそのまま仮で戻す作業をして、後日新しい素材で埋めてくれました。
…ちょっと隙間から光が漏れているような気がするけど…汗
その後に降った普通の雨でも雨漏りしなかったので問題ないでしょう。


しかしその約1か月後…
史上最強の台風19号「ハギビス」が襲来するというニュースが!
今度こそ屋根が全部飛ぶんじゃないかという恐怖に怯えながら、過剰に?備える様子をまた別のnoteで書こうと思います。

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