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なぜ洋裁教室コモノが、あなたの服作りのサポートが出来るのか?(講師ぜんばやしの自己紹介)

初めまして!京都で洋裁教室コモノを主宰している善林(ぜんばやし)と申します。今後このコラムで洋裁について語っていこうと考えていますが、まず最初に経歴を記述して自己紹介とさせていただくことにしますね。

ここ数年は肩書を言わねばならない時は、「服飾作家」を名乗ることにしていますが、実は最近、自分でも何屋かわからない感じです。数年前まで「帽子作家」と言っていました。高校時代から自分自身の服作りをしてますから、気がつけば布でなんか作るようになってから約30年経過。歳も取るもんですね。

元々自給自足的に、何でも作りたかったんです。身にまとう物づくりの殆どに手を出しており、毎日着ている服のアイテムのどれかは自作です。物作りになる!と子どもの時に決めたものの、家業とかある家の子でもなかったので芸大(京都市立芸術大学)に行くことにしました。

当時芸大はコンセプチャルアート全盛の時代。面白いけど、理念主導の世界が、一般世界と大分乖離してる感じでした。「なんか難しげでよくわからん」と言われて、作品を見ても貰えない・・なんだか違うなと。

単純に美しいものを作りたい、そこだけなのですが、まず作ったものを皆に見てもらえる世界に行きたかったんですね。ファッションの世界なら、見るにはみてもらえるかもしれない。ということで業界に就職するつもりで、文化服装学院の大卒者だけ入れる一年コースに行きました。東京、実は嫌いだったんですが他は無いなと。

そしてデザイナーズブランド(コムデギャルソンとかイッセイミヤケとか)のファッションショーの靴を作っている靴メーカーに就職。少し前にチラホラ記事が出てたので知ってる人もいるかと思いますが、製造の現場は所謂3K職場です。靴の構造含め仕事は覚えたけど、流石にこれは疲弊するだけだなと11ヶ月で退職。やめてよかったと今でも思います。

しかし如何に業界がピラミッド型構造かというのを、一番下から見上げて理解できたので、そういう意味ではあの時期にあのポジションに行ってよかったとも思ってます。私の親は科学者だったし、周辺にそういう世界もなかったので。普通に芸大から就職してたらホワイトカラー路線で、世の中について疑問を持つこともなかったかもしれません。

会社を辞めた後は職人の紹介で、某企業の靴デザイナーもちょっとやらせてもらいましたが、下手に現場知ってると逆に難しい。大変なのが分かるから、デザインを詰めていく作業で無理を言いにくくなる。元々自分はデザイナー向けじゃないなと思っていたのもあり、あまり続きませんでした。

並行して趣味でオートモード(高級婦人帽子の作製技術)で有名な「平田暁夫帽子教室」で帽子作りを勉強していたのですが、これが本当に面白くて。運良く卒業後、平田先生から革・毛皮素材の帽子を作ってみない?と声をかけていただいたので、2年ほどアトリエに出入りして帽子を買い上げてもらっていました。有難いことです。

またデザイナー業のご縁で、インディーズ鞄ブランド、エバゴスさんの製作のお仕事もお手伝いさせていただいておりました。セレクトショップというものが立ち上がっていく時代、いろいろ勉強になりお世話にもなりましたが、職人で生計を立てるのは無理と判断。

そこで次は個人作家業でやっていこうと、個展やったり百貨店催事に出店。自分でHP作ってネットで革製品の修理店もやってました。2000年〜2008年頃の話です。いろいろお話いただいてOEMやったり、コラボやったり、まさになんでもありで製造・制作をやってました。

だから、布・革、両方の素材を使った物作りは一通りできるんです。趣味ではなく商品を作っていたので、鍛えられました。デザイナーズものって、メーカーものとは違った作品的クオリティを要求されるんですよね。しかしなかなか仕事が一定しないし、どうしたもんだかと考えていたところで、妊娠。

自営なので自主産休の間に今後を考えよう〜と思っていたのですが、2011年の大震災。世界がガラッとここで変わった、と3月11日に思いましたよ。

とにかく東京にいる場合じゃない、と子どもとともに5月に京都へ。自主避難移住です。大学時代の友人はじめ、ママ友さんたちのネットワークに支えられ気がつけば10年。よくも生き延びてこれたもんだなと自分でも思います。

京都移住後数年してから、zisoku.com(のちにシンプルライフ研究所)として情報発信をスタート。大量消費をベースとした社会から、我々はどういう風にありかたを変化させて生きていきたいんだろう。ということをず〜っと考え続けています。

私は今後インターネットやAIをベースとした社会になることを否定していません。どちらかというと必須じゃないかとも思ってます。日本国内だけで言えば確実に生産人工は減るのですから、今のしくみではどうやったって回していけないと思う。

新技術はどう利用するかですよね。しかし極端に均質化しようとする全体の動きの中で、手触りのようなものを自然に身体が求めていくようにも感じています。

洋裁教室のウェブのトップページにも記述していますが、今や何でも簡単に「モノ」が手に入るようになりました。驚きです。そういう中で、私達が欲しい手応えというのはどこにあるのか。
一時期死に絶えたようにも思えた「手作り」をする生活。そういうものが再び注目もされているように思います。

一見相反するように見えるプロダクトとして効率的に物作りを組み立てる物の考え方と、出来るだけ一つのものに時間をかけて納得がいくまで内容を詰めていくというありかた。このあり方を同居させ、物作りをしたい人のための場所。洋裁教室コモノは、そういった位置づけで行っています。

それでは具体的に次のコラムからは、洋裁教室コモノではどのような事が出来るのか?を記述していきますね。

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洋裁教室コモノのサービス興味がある方は、HP洋裁教室コモノをチェック!
https://www.co-mono.com

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