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【ネタバレ注意】ワイルドなスクリーンでバロック!!!!!

全人類!!!!!劇場版レビュースタァライトワイルドスクリーンバロック観た!?????私は見た!!!!感じたこととかいろいろ書く!!!!まとまってない!!許せ!!!!!!!!!


これは見る前に描いた絵


めっちゃネタバレ注意(映画の内容・パンフレット・キャストオリジナルパンフレットの内容)

分かりません。

TOMATO

結局トマトって何!??ちょっと前の記事にてトマトの花言葉は「完成美」ですよ、というのを書きました。一度完成し終幕を迎えたスタァライトの物語を破壊するものなんじゃない?破壊と再生、つまり「ワタシ再生産!」ってことなのでは、と考えていたわけです。華恋ちゃん以外のみんなは結構すんなりとトマト食べてましたね。たぶんキリンの言葉から察するに、あれが新しい燃料なのかな。今まではきらめきを奪い合うことでしか燃料を手に入れられないかったけれど(もしくは体重など)星摘みのレヴューを経て運命が変わり、奪い奪われるという構造が変化したのでは?と思いました。まあ、これはオーディションではないらしいのですが。また、若干メタというか(前にもキリンがこちらに話し掛けてくるのがあったけども)「観客」の存在を押し出してきましたね。観客が望んだから、また彼女たちは舞台の上に立たされているのだと。キリンから渡されたトマト、これは観客からの応援とか期待とかなのではないかなと思いました。だいぶ抽象的なことですが。これは、キリンが観客としての立場にあるという前提のもと考えました。じゃあ、キリンの役割って…私たち観客と舞台少女をつなぐ架け橋だったってコト?!でもね、同時にあのトマトを食べるシーンになんとなく、ヨモツヘグイを感じてしまったのです。たぶん、トマトと禁断の果実・リンゴ・無花果の見た目的な相似によるものだと思うんですけど。でもそう考えると、彼女たちはもう舞台の上からは降りることが許されない。舞台人としての人生を選ぶ覚悟の咀嚼だったのかなと思います。

スタァライト、それは別れの物語。そして

神楽さん自主退学!???やっぱり別れなんですか???華恋ちゃん、ひかりちゃんが運命の舞台に閉じ込められたときのように完全な抜け殻にはなっていないようでしたが、第100回聖翔祭から抜け出せずにいるのでしょうか。最初から提示されていたように、「舞台=ひかりちゃん」だったわけですからやはり彼女のゴールがまた闇の中に行ってしまった。だから白紙の進路希望調査用紙。でも、ひかりちゃんが居たとしても抜け殻になってしまう可能性もあったかもしれない。成功最善のラストとは何か、舞台と役者の進化と変化、その先へと進み続けなくてはならない舞台少女としての性。雨宮さんが台本を完成させられなかったのも頷けます。第101回聖翔祭、99期生最後の舞台、卒業。変わり続ける舞台、それは彼女たちの運命とて同じこと。彼女たちは見つけなくてはいけない、自分だけの舞台・運命の舞台を。その運命の放棄が「舞台少女の死」?分からない…。さて…進路についての二者面談、石動双葉が花柳香子と道を分かつと決めたことがわかったところから涙が止まらなかったです。しかし、それも彼女の道。

別れもまた新しい運命の始まりなのです…。主題歌「私たちはもう舞台の上」が指し示しているのはきっとそういうこと、だと思ってる。さよならは悲しい言葉じゃないっていきものがかりも歌ってたよね。

オーディションにあらず

決起集会を皮切りに、進路への不安や焦りがだんだんとにじみ出てくる99組。明るいBGMとは裏腹に影の中にたたずんでいます。クラスメイト達が台詞を読み始めるのも、何も彼女たちだけが特別なのではないのだという感じがしました。次の舞台に自分は選ばれないかもしれない、クロちゃんであれば、天堂真矢の隣に私以外の誰かが…なんて思ってたかもしれませんね。まあ、そんな不安や焦りを人一倍あらわにしていたのが花柳香子さんです。「しょーもな」と吐き捨てながらも、それはオーディションが、チャンスがどんなに大切なのかを知っているからかもしれません。いくらオーディションが総てではないにしても、やはりあのきらめきの奪い合いが彼女たちにもたらしたものは大きいのでしょう。また、石動双葉との関係性の崩壊への恐怖なんかもあるのではないでしょうか。今までは、追って追われるもの同士だった二人ですが、まさか双葉が京都に戻らない選択をするとは。孤独への恐怖。だからこそ彼女が、「しょーもな」っと言ったことが大きく感じるのかもしれません。ほとんど八つ当たりに近いけれども。みんなは、進んでいく。だれも、進むことを疑わない。でも、本当にそれでいいのか。最高の問題提起だったと思います。どんな自分になりたいのか、もっとみんな教えて~!!!でもちゃんと香子自身が八つ当たりであるという事を認識して、ちょっと恥じてるっぽいのもいいなあ。…ただここら辺から闇ばななが始まったので肝が冷えました。ばななには、ばななにしか知らない忘れられた運命があって、だからこそロンドロンドロンドではひかりちゃんに「舞台少女の死」を提示している。ところで「しゃべりすぎ」ってどういう意味で言ってたんだろう。気になる…個人的には怒りから来るものだと思っていて、みんな分かってない!というループ記憶者としての経験から何かタブーが侵されようとしているから怒ったのかなって思ったんですよ。でも、インタビュー見ると怒りより焦りから来るものっぽいですね…?何を焦っているんだい?俳優として生きるか、裏方として生きるか。決起集会で塔にねじ止め?をしている姿は印象的でした。誰を見ているの?まさか、観客?まさかこの時点で彼女は、望まれた舞台を感じ取っていたの???きっとどちらも兼ねそろえているからこそ、気づけることがある。

電車、すごかったね…。あの座り順は、一応進路によるものだったんだね。電光掲示板の小ネタが良い~。香子の「全然つかへんやん、次の駅」ってダブルミーニングで、ゾクゾクしちゃった。自分たちもわかっているんだよね、まだゴールが存在していないって。完成していない第101回聖翔祭の台本、納得できていない進路、運命の行き先。

電車変形!すごいかっこよかった!!!電車の上での戦闘とかかっこよすぎよ!!そしてばななさん!???本当ここから彼女の立ち位置が分かりませんになっちゃった…。オーディションにあらず。じゃあこれはいったい何?このレヴューのゴールは?ポジションゼロに何の意味があるのか。ポジションゼロの周りを囲うピンクの線、あの形棺桶に似ていませんか?生きながらにして死にゆく舞台少女、否、すでに彼女たちは死んでいる。それでもなお舞台に立とうとする天堂真矢、西條クロディーヌ、大場なな、石動双葉、露崎まひる。この戦闘シーンかっこよすぎて拍手したいくらいでした。あと急に血がバッシャーなってめっちゃビビった…舞台少女にとっての死、実際の死、それがごちゃ混ぜになっていく恐怖。大場ななの見ている景色とはいったい。「なんだか強いお酒を飲んだみたい。  なんだか強いお酒を飲んだみたい。」って言う抑揚のない繰り返し。ひかりちゃんの運命の舞台に似ているなあ、と思いました。曲も映像と相まってすごい怖いのに途中ジャングルっぽい部分もあって。ワイルドスクリーンバロック、分かります。電車の上の戦闘だけじゃなくて、まひるちゃんの猫看板の後ろの小型スピーカーなんかにも言えることなんだけど、舞台装置のリアルさがすごくて。バッキバキに壊れていくけども…こういった意味でも、リアルとファンタジーの境界線の揺らぎを感じました。

いやでも、本当にさ、1対7の戦闘、めちゃくちゃかっこよくて、もう、ワ――-------!!!!!!!!!ってなっちゃった。「やっと来た」で並走する列車から剣を引き抜くのかっこよすぎ!!!でもあの舞台で、分かっているのは大場ななと天堂真矢(多分)だけ。みんなレヴューへの疑問と恐怖がいっぱい。…これって進路と重なるところがあるね?もうさ、純那ちゃんの混乱がすーごい伝わってくる。何が起こっているのかわからない。分かります。

もう死んでしまったいつかの情熱の抜け殻と対面するみんな。ブーツの中の血だまりやっばい…。思いださなきゃいけない、最初にレヴューオーディションに参加したときのあの胸を焦がすような情熱を。でも、きっと彼女たちはなくしたわけではないと思うんですよ。変化の最中にあるというだけで。でも、そんな過渡期の停滞を舞台は許さない。無理やりにでも、焚き付けもやし爆発させる。そのたびに彼女たちは自分が舞台少女であることを自覚し、絶望し、立ち向かう。荒療治ってコト⁈あと、ブーツ脱いだ純那ちゃんなんか面白いデザインの靴下はいてるのね。さて、過去のきらめきを取り込んで、増殖させて、膨張した感情の先にどんなゴールを見つけるのか…。

花柳香子・石動双葉戦

最初クロちゃんに矛先が向くけれど、やっぱりそれは八つ当たりでしかなくて。分かっちゃいるけど、お前のせいでと言わざるをえない。でもやっぱり、二人は剣を交えなくちゃならないのか。ここが分かれの一本道。嘘つきと散々罵って、もう追ってきてはくれないのかという悲しみ、苦しみ。「星見とか、天堂とかどーでもいいわ」他の人がどうとかじゃなくて、今までの双葉が欲しいというとんでもない傲慢、わがまま!でも、彼女についているのはロボットじゃない、意思があって、夢を追う舞台少女。香子が進むように、双葉も進む。いつか同じ舞台に立つため、同じ景色を見るために。縁切り、なんて言ったけどやっぱりそんなことできない。始まりも、終わりもきっと彼女と一緒。本当に、羨望と葛藤がキラキラしていてまぶしいレヴュー。あとちょっとえっち。あんなの、この二人にしかできないでしょ。大仏の手がピアノなの笑っちゃった。香子がニコニコして、双葉がひえーってなってる対比。大切だからこそ、分かれなくちゃいけないのかな…。もう、自分を引き留めてくれる人はいない。ぴえ……

予告編に出てきたところでは、なんか涙があふれてきてたんですけど、デコトラはもう特にやばかった。わたし、ふたかおこんなに好きだったんか…♡

露崎まひる・神楽ひかり戦

やっぱこのレヴュー、去年の自分たちが求められているってことなのかな。だから、嫉妬の先の怒りみたいな。いやこれ、ふたかお戦もそうじゃんね。こういう感じのバチバチな悪意って初めてじゃない???全然把握できてないひかりちゃんとのドタバタオリンピック!最高…!もう見ちゃったよオリンピック…。舞台に生き、舞台を求め続ける、そんな舞台少女たち。じゃあひかりちゃん、あなたはどうして運命の舞台を、華恋ちゃんのもとを去ったの?パンフレットではジャパニーズホラーと書かれていましたけど、この正体不明のもの・理由のわからないものにじわじわと追い詰められていく感じが確かにホラーだけど、スズダルキャットの絵柄で緩和されていました。ふたかおは終始バチバチで、ピエン♡だったけど、まひるちゃんが、私も怖かったよって胸の内を話してくれてニコニコ😢しちゃった。たぶん、ひかりちゃんが聖翔音楽学園を去ったのは、華恋ちゃんのため、と見せつつ自分のためだったのかなって。みんなが感じている未来への恐怖・不安を彼女も感じている。約束覚えてるの私だけなんじゃないかってずっと不安でいた死せる舞台少女だった神楽ひかり。その約束の果てに、なおも舞台を追い求めることができるのか。舞台少女として生きていくことの苦痛。結局ひかりちゃんが戻ってきたのは、華恋ちゃんに何かあったのでは⁉という心配からでした。でも、もう他人の心配なんてしている場合じゃないんですよ・というのが、このまひひか戦の真意なのかな?それでもやっぱり、二人とも華恋ちゃんが大好きで、舞台が大好きだから背中を押してあげたのかな。

西条クロディーヌ・天堂真矢戦

クロちゃんは、電車の上での戦いでの「私の台詞を無視するな!」しかり、天堂真矢の人生に食い込み続けてやりたい感じがすごい。追って追われて、からの一緒に飛び立ちともに落ちるって!!!口上のもとも交換してたし、もう運命共同体じゃんね…。最初の悪魔と舞台人の元ネタ何だっけ…似たようなの宝塚にあった気がするんだけど。あの、エリザベートの「最後のダンス」のメロディーが使われてるやつ…。思いだせない!!!どんでん返しの連続で、本当に真矢クロさん最高のライバルよ。さかさまの鉄の鳥やばない???鳥モチーフは数あれど、さかさまで!鉄!!空っぽの器こそが最高の役者といっていたけれど、やっぱりそれは理想論でしかなくて、どんな人間だって心があって、感情があって、天堂真矢の人間味を分かってるクロディーヌにしてみれば、とんでもない虚勢に見えたのかも。つり橋から落ちそうになる天堂真矢、わたしはかわいい!!と叫んだ天堂真矢、アニマル将棋がゲキ弱な天堂真矢。クロディーヌが悪魔なのゾクゾクしますね。魂が欲しいとか、堕としたいとか、めっちゃモノにしたがるじゃん…羨望や執着、その先にあるのは負けたくないという思い。美しい…そうそう、電車の電光掲示板で「運転中に聞かない方が良い曲は何か」というクイズがありました。正解はワルキューレの騎行です。理由は各自で調べてくれ。んで、真矢クロのレヴュー曲にワルキューレの騎行がサンプリング?されているらしいんですよ。…それだけ。

星見純那・大場なな戦

大場さんずーーーっとみんなとは一戦を画して、ちょっと怖い印象が抜けないでいて。今回、舞台少女の死から始まり、血の表現とかだいぶ生々しいのですけど、まさかHARAKIRIとはね。大場ななって「大切な仲間、大切な舞台、大切な日々の再演。私の再演の中に居れば何も怖くない。成長することも、大人になることもない、自分を追い込む苦しみ、新しい事に挑む辛さ、傷ついて、道を諦める悲しみから、みんなを 守ってあげる」という言葉に印象的なように救済としてのループを敢行していましたよね。この救いの対象は自分を含むすべての舞台少女だと考えています。今回、星見純那だいぶ弱気ですよね。舞台の上でもまだ混乱している。これから、舞台に挑めそうにもない。なら、ここで舞台少女としての命断ち切ってしまいなさいと、そういうHARAKIRIなのではないでしょうか。死こそ救済、みたいなね。でも、、、あの、自分のループを無意味ではなかったと認めて、ともにまた歩んで行こうと手を差し出した純那ちゃんに対してあんなに言うことあります!?まあ、そんな彼女に救われたからこそ、今の彼女を許せない・みたいな感じなんですかね。でも彼女だって、進もうとしたんですよ?ほら~純那ちゃん泣いちゃったじゃん!ちょっと、大場さん!???でも、ワイルドななの「がお」はちょっときゅんと来てしまったんですよね。KAWAII。あと、すごい自然にあのななちゃんはトラだと思っていて、ちゃんと提示されていましたっけ?なんとなく、山月記を感じたから。ななの道の上に名言が映し出されるの、良い。舞台装置としての星がまんま漢字なのも、今まで言葉を大事にしてきた純那ちゃんだからこそ、という感じがして良い。でも、檻やフェンスのあみあみってななを閉じ込めるのにはいいかもしれないけれど、同時に矢も当たらなくない?もしかして、ななと戦うことへの抵抗とかがあるっていうこと?!!狩りのレヴュー、狩る覚悟がなくては狩られてしまう。そんな悲しいのは嫌でしょう、なら自分で終わらせなさいみたいな圧がすごいのよ。弓の宝石まで砕いておいて、とどめは刺さないという。こわい。あと今まで写真ってスマホで撮ってませんでした?今回はインスタントカメラでしたね。なんかそれも意味があるのかな。あと散らばった写真が純那ちゃんだらけでストーカー感が漂っていたわね。

でも「他人の言葉じゃ駄目!」って立ち上がって自分の言葉で道を切り開こうとする純那ちゃん。ななちゃんへの激励の言葉の締めくくりに、自分の口上を渡した時みたい。ただ、自分の弓矢じゃなくて、ななの日本刀(たぶん舞)で向かっていったのがびっくりしました。前述しましたが、キャストオリジナルパンフレットによれば今回のななちゃんのあの冷たい態度は焦りによるものだった、らしいのです。たぶん、他人の言葉じゃなくて、運命は自分によってのみ切り開かれるものだと気づき、舞台少女として息を吹き返した純那ちゃんは、大場ななの焦りに気が付いたのかもしれません。また、彼女たちの武器は彼女たちのきらめきを反映したものなのだそうで、そんなものに触れてしまえば、意思だって自然と伝わってしまうのかもしれませんね。あと、純那ちゃんの口上の話していいですか?「殺して見せろよ大場なな」はやばいって。あなただけですよ、口上に他の人の名前が入ってるの。あと99期生じゃなくて99代生徒会長ね。つかんで見せます自分星、じゃない。もう喰らってやる!というワイルドななよりもワイルド。

勝負のラストに焦りがほぐれたのか泣きだすななに「泣いちゃった」って返すのがさ、ちょっと意地悪な感じもするけど、やっぱりななの成長しきれない「子供みたい」な部分を強調していて。大場ななはループの時も今も、最善とは何かを追い求める紛うことなき舞台少女。やっぱり進まずにはいられない、どんな運命であったとしても。きっと、純那ちゃんが舞台で待ってるよ…。

約束は運命

アニメ版だと、愛城華恋は約束のために一直線に進んでいました。しかし、その約束が果たされた後、燃え尽きてしまうのではないか。実際燃え尽きて、ただの物言わぬポジションゼロとなり、マッドマックスしてましたけども。

幼少期の舞台少女としての運命の始まりまで、まさか華恋ちゃんが引っ込み思案で、ひかりちゃんがあんなにぐいぐい行くとは思っていませんでした。もう聖翔だと、天真爛漫愛城華恋とクールビューティ神楽ひかりのイメージが強すぎて…。「見ない聞かない調べない」とはめちゃくちゃストイックで、愛城華恋こんなことができるんだ!(失礼)とびっくりしました。小学生6年生での舞台での「ノンノンだよ!」が高校生になっても繋がってくるの良いですね。あの中学生の時の同級生のあの眼鏡!!!!殴ってやりたくなっちゃった…。愛城華恋に悩みなんてあるわけ、、、あったわ。やっぱり不安だよね。一緒に舞台に。でも、きっと劇団に所属し、主役もはれるようになった彼女は気づいたのかもしれません。舞台に生きる、厳しさ、苦しさ。もうひかりちゃんは忘れてしまったかもしれない。ひかりちゃんのいない舞台に、意味を見出せなくなってしまうかもしれない。信じたい・不安・ジレンマ。だから、つい見ちゃったのかもしれません。でも、ひかりちゃんも頑張っててよかったね。でも、こんなに情報を絶っていたのならいつか舞台でであってもあの頃のひかりちゃんじゃないかもしれない、という未知なる成長への恐怖はなかったんでしょうかね。アニメ一話で再開して、ちょっとぶっきらぼうなひかりちゃんに物怖じしなかった華恋ちゃんは少し違和感。自分ルールでも破っちゃったことへの罪悪感?でも、あの時点である意味演技してたわけだから、さすが舞台少女。そういえば、青嵐も受験する可能性があったとは。青嵐の制服もきっと似合うよ。

キリンが、ひかりちゃんにあなたたちのせいですよ、詰め寄るシーン。新しい運命を、舞台を創造してしまったから。でも、キリン(観客)も望んだことでは?…そういえば、「華恋に何かあったの?」って舞台に飛び込んでいくの、アニメ1話の華恋ちゃんと同じだなって。やっぱり、二人は思い思われる、それを運命だと信じているから。

ただ、冒頭含めてかれひか部分は分からないことがいっぱいあって。ちょっと書くのはやめておこうかな。でも、手紙の出し合いは良かったなって。きっかけは、ひかりちゃんだったけど、その先の動力は華恋ちゃん。二人で一つの運命。…ところで運命の交換って何なんだろう。分かりません。たしかに、5歳で舞台に出会ってから、舞台少女として生きていくことを決めた。知らないうちにその青春をすべて燃料として燃やし尽くしてしまう。でも、それが今の愛城華恋の原動力。…じゃあ、これからは?分からない。分からないよ…でもさ、きっとみんなの心は一緒なんだよね…。

「舞台の上ならどんな奇跡だっておこる」んだもんね。

野生の本能

冒頭映像のひかりちゃんの口上にもあった野生の本能、キーワードのワイルドスクリーンバロック。これは、舞台少女の本能なのかなと思いました。常に舞台のその先を目指す舞台少女の性。情熱を失えば死んでしまう、脆くて儚い、けれども止まることを知らない刹那のきらめき。道は違えど、輝きたちを一途に望み続ける少女たち。ぶつかり、いさかい、悲しみや苦しみに足を取られても、やはり求めずにはいられないそんな本能。だからこそ、私たち観客は彼女たちから目が離せない。

舞台少女は永遠か

アニマル将棋してる真矢クロの控室に「ネクタル」という缶ジュースがあったの見ました?桃の、缶の、いかにもネクターって感じのあれ。ネクタルってギリシャ神話に出てくる神様の飲み物なんですって。不死をもたらすとか。(ネクターの語源もネクタルから来ているんだって)

あんなに鮮明に舞台少女の死を描いてきて、永遠かどうかなんておかしな話ですけど、確かに彼女たちの生み出すきらめきは一瞬のものでしかないかもしれない。けれど、観客にとっては?愛城華恋と神楽ひかりがスタァライトに心を奪われ、あの舞台に胸を焦がしたように。思い出の中では、それは永遠のものになる。その意味でいえば、永遠、かもしれない。あれが真矢クロの楽屋部屋に在った(しかも開封済みだったような)のは、彼女たちの覚悟だったのかな。でも飲んだのは真矢なんじゃないかなって。神の飲み物を飲む、そんな恐れ多いことができるのは彼女くらいじゃない?ある意味、傲慢かも。だから、クロディーヌが悪魔の立場だった、とも考えられるかも。

もともと戯曲スタァライト自体がそうなんだけれど、星(神様のもの)を望んで空に近づいて、その罰を受ける、この構造がキリスト教やギリシャ神話的というか。違いをゴリゴリに押し出しているんだよね。神様という存在と、人間との絶対的な関係性を、バベルの塔しかり、イカロスの翼しかり。今回だと、かれひかがピエタの構図だったり、真矢クロの舞台装置・十字架が燃えたりと要素をすすることができて。おいしいなあ、よく分かんないけど。

私たちはもう舞台の上

みんな上掛けを放ったじゃないですか。あの清々しい顔といったら!!!確かにあの上掛けはオーディションにおいて重要な役割を果たしていたけれど、もうそんなものは必要ない。どんな風になりたいか、自分の終着駅を見つけた彼女たちにとっては誰かとの勝ち負けなんかよりももっと大切なものがあるって気づいたんじゃないかな。

もしかしてこれ、卒業後の歌詞か???いや、エンディングのせいでそう感じるのかもしれないけど。…いや、もう卒業しとるわ!!!だからこんなにも軽やかに歌えるんでしょ、そうなんでしょ???

「世界は広いんだけど Ah 近くに感じていたい 君は今頃どんな 景色を見てるかな」ってさ、一緒にいることを選択しなかったけど心はつながってるってことでいいの…?

「折り目をつけた台本には新しいことは何もなくて台詞はとうに馴染んでるから閉じてしまってもいいか 」なんてさ、もう決められた台本(高校生活)からのさよならってことかな。たしかに大事だったけれど、もう区切りをつけたこと。新しく前に進むよってことなのでは。でもたまに開いてほしいな。えへへ。

サビのことは、考えると泣けてきちゃうので割愛…したかったんだけどちょっと書く。人生の中で迷うことは何回でもある。ほとんど避けられない、決定事項ともいえるかもしれない。でも、ゴールが見えないのは、「まぶしいからきっと見えないんだ」。この歌詞はめちゃくちゃ心強い。ありがとうスタァライト、99期生のみんな。

終わりに

全然まとまっていないけど、ここまで吐き出せてよかった。だいぶ楽になった、たぶん。遅筆すぎて6月4日のレイトショーで見てから6月6日までかかってしまった。まあ、あと単純に情報量が多すぎて整理して言葉にするのが難しかった。あの量をあの尺でできたのやばすぎん?時空ゆがんだんか???これから、絶対に3回は見る。あと、みんなパンフ見てくれ、キャストオリジナルパンフレットも。たぶん第101回聖翔祭が描かれなかったのはみんなの可能性が「まぶしいからきっと見えない」んだと思う。まだ、すべての可能性がみんなを待ってる…。じゃあね。



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