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語りより、おいしいコーヒー

コーヒーを語る人、自分は実は大の苦手です。といいつつ私も語っていますが。

苦手なのは、その知識のほとんどは科学的根拠の裏付けのないのばかりだと思うから。コーヒーの成分要素の解明は全く進んでいないですし、さらに言えば基本5味についても科学的裏付けはまだはじまったばかりですので、その人の経験則をもとに「語り」ができていくわけで。

しかしそれらも再現性があやしいものばかりだな、というのが正直なところ。困ったことに、こういうことを語る人は何時間も語ってきます。コーヒー好きなら、こういうタイプの人に何回かぶちあたってしまった人多数なのではないでしょうか。

対処法。私はゆるコーヒー会という武器を使うことにしています(笑)。

「では、そのすばらしい知識を含めて、コーヒー会でみんなの中でいちばんおいしいコーヒーを淹れに来てください。きっとみんな楽しみなはず。」

同じ豆、同じ水という条件下で、さまざまな道具でいろんな人がコーヒーをたてるわけで。それをかきわけて、「語る人が淹れるコーヒー」はさぞ知見に満ち溢れた完成されたものなのでしょう。完成されたものなら、そのコーヒーはその日のドリップの中でいちばんすばらしいものになるはずです。人に語れるくらいなのですから。

語るより、おいしいコーヒーが飲みたいな。

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