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私は覚醒した 第8話 2023年8月

私は植物を
育てることが
うまくない

過去
サボテンを
一度枯らし
二度ほど腐らせた





そんな私でも
観葉植物のある暮らしに
憧れがある

また
枯らすかもしれない
腐らせるかもしれない

そんな不安もあったが

やっぱり
一つ二つくらいは
緑が欲しい



そう思って
結婚してから
ガジュマルと
一緒に暮らしている

彼とは
とても相性が良く
少しばかりの期間
水を絶やしても
なんとか
頑張ってくれている









少し前に
引っ越してきた
家の前には
ホームセンターがある

出入口付近の
観葉植物が
いつも綺麗でいる

そんな中
一目惚れをした
植物とも
今は暮らしている



彼女は
とても枝葉が繊細で
乾燥に弱い情報だけは
持っていた

毎日かかさず
朝晩の霧吹きで
水分のコーティングを
している



ある日
彼女の枝と葉が
しなしなになり
茶色くなっていた

これは剪定した方が
良さそうだと

いつも通り
パチンっ
と切ってみた



すかさず
「イタッ」
と聞こえ

おもわず
「ごめん」
と言ったが

その目線の先には
彼女がいる



初めて
観葉植物の
声が聞こえた?



えっ!えっ?



嬉しさと戸惑いと
でも、きっと
彼女の声、、、

そうなんだろうと
少し興奮しつつも

剪定した場所を
さすりながら
再度
ごめんねと謝った








毎日の習慣となった
夕食作りの相棒
YouTube

いつもお世話になっております

そんな敬礼を
したいくらい
毎日見聞きしているが

YouTubeの良しあしとして
動画が終わると
ストップしてしまう
ことだろうか



家事の片手間に
聞いていると
その静けさは
より際立つ



あぁ~止まっちゃった



観葉植物の彼女は
シンク横に鎮座している



ね~、、
止まっちゃったよね~
なんて
話しかけてみる



返答はなかった



そのタイミングで
ちょっとした悩みを
思い出した

これはどうしようかな?
と呟くと

こうしたら?
と言われ

あぁそっか、
その方法があるね
なんて自然に返事をしていた



あまりにも
自然なやり取りに
サラッと過ごして
しまうところだったが

明らかに
自分以外の誰かが
また頭の中で呟いた

聞いたことのない声だった



突然のことに
どきどきしていると

気付いてくれた?キャッキャッ

可愛い声と雰囲気が
伝わってきた



直感的に
妖精さんかなと感じ
おぉ~妖精さん♪
と感動していると

さらに
5つくらいの声が
一気に聞こえて
えぇ?!めっちゃおるやん!
とまぁ、なんとも賑やかな
守護さんたちの声も
聞こえてきた



そして
ハイヤーセルフからの声も
言葉として
初めて聞こえた日となった



ハイヤーセルフは
自分の高次元の存在で
生まれた時から
身の回りのサポートを
してくれているのだが

面白いもので
自分の声だが
明らかに俯瞰的に
視野を高くした場所から
アドバイスをくれるので

自分でいて
自分でない

そんな妙な気持ちで
自分からの
アドバイスを
聞いていることになる



あまりにも
ハッキリ聞こえる
ハイヤーセルフの声に
めちゃくちゃ嬉しくなり

これ、どうしたらいいかな?
甘えた質問をすると

いや、わかっとるやろ笑
間髪入れずに頭から
自分の声が聞こえてくる




その日は
不思議でたまらない
愛おしい時間を
過ごすことができた




世は俗にいう
スーパーブルームーン
という満月の日だった






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