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高次脳機能障害の夫と楽しく!いつの間にか、靴がスッと履けるようになってました😆

見当識障害なんでしょうかね、夫は物が沢山あるのが苦手です。
去年、退院したばかりの頃は、
例えば、靴を履くのがとっても苦手でした。

玄関に何足か靴が出ていて、
片足を履くと、もう片方の足が履けない。
どこに足を入れればいいのか、わかっているのに
足を思っている場所に置けないんだそうです。

うまく結びつかないみたいな。

履く靴以外を全部片付けることも考えたし
実際にそうしたこともありますが
そうすると練習にならないような気もして。
夫に相談すると
「片付けてくれたりは嬉しいけど、そうするとできるようにならないもんね。練習しなくちゃね」と言うので、
まあいいか、とそのままで過ごすことに。
出かける時は時間をかけて、イライラしないで待つ。
「ほら、見て!足がね、ここに置けないんだよ!」
「そうなの?これ履けばいいんだよ?」
「そうなんだよ、ほら、みて!置けないの!」

足を置き直そうとしても、前と同じ、間違った位置に足が着いてしまう。
本当に履く靴がわかってるの?と思うほどだけど、
「これでしょ?この黒いのでしょ?」と、確かにわかってる。
足を上げ下げするのが可笑しくて、
ほんとだー履けないねー!と言って2人で大笑い。
変な言い方、急いだって履けないのです。
笑って待ってれば、そのうち履けるんです。

それがもうずっと当たり前でしたが、
退院て1年経って、いつの間にかスッと履けるようになっていました。嬉しいですね。


何だか、私自身は子供の頃から
早くできるようになるほうがいい、みたいに過ごしてきました。
本を選ぶのも、6才なら「8~10才から」という本を、
10才になったら13才向け、みたいな。
でも夫が退院してきてから、
「できるようになってから、やればいいか」と思うようになりました。
いつのまにか、できているのです。
できることを制限しない、
かといって先を先をと進んでもしょうがない。
そのほうが、楽しく過ごせるんだなーといまでは思ってます。

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