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わたしと写真。

こんにちは。
出張撮影Your PhotographyのReiriです^^

今回は、少しだけ私の自分語りです。

実は、わたくし、写真に撮られることがめちゃくちゃ苦手です。

カメラを意識した瞬間、表情筋が強張る強張る。体の動かし方がわからなくなる。どうしたら良いのかわからなくなる。
あまりにも苦手過ぎて撮る側に回ってる説まであったりします。
そもそも私の幼少期はフィルムでしか写真が撮れない時代だったので、写真を撮ったらそれを確認できるのが数日から数か月後になってしまうのがザラでした。今と比べれば、フィルムのカメラでの撮影ってそれなりに手間が掛かるもので、そんなものを引っ張り出して撮影しているからにはやっぱり何か思い出として残したいようなイベントとか、お出掛けとか、そういうタイミングで写真を撮ることが多かった時代です。そんなせっかくの思い出の写真、失敗しないように「目を開けて」「笑って」「動かないで」が鉄則でした。それをド真面目に遂行しようとするあまり、ガッチガチに強張ってしまう王道のパターンをゆく私。
現像から上がってきた写真をワクワクして見てみたら、大体そこには引き攣りまくって作り笑顔とも言えないような表情の自分が写っていて、親は
「あ~~~、もう、またあんたは変な顔してる~~」と、何の気になしに言う……そんなことを毎回繰り返していたら、そりゃあ写真嫌いにもなるというものです。笑

こちらはそんな意識もない幼少期の頃の写真。
右端のまん丸いのが私です。ちなみに真ん中は兄貴です。


写真に撮られる=自分の嫌なところがすごーく客観的に記録される。私にとっては写真とはそういうものだったので、『撮られること』への苦手意識は大人になっても根強くありました。
そんな私が、紆余曲折を経てひとの写真を撮る、ということを仕事にすることになりまして、気が付けば13年もフォトグラファーをやらせていただいております。
これはひとえに苦手意識を覆す写真との出会い、そしてその価値を知ったというところが大きかったのではないかと思います。

前職の写真スタジオに入社して間もない頃、先輩フォトグラファーに写真を撮られたことがありました。
新しいスタジオでの撮影練習で、まだペーペーの私はモデル役くらいしかできず、そして相変わらずのぎこちなさで先輩方を失笑させたものでした。それなのに、その時撮られた写真は、私が思っていた写りとは全く違う瞬間が切り取られていました。
ぎこちなさや表情の引き攣り具合については撮影中に自覚していたくらいなのに、それらは写真に表れてなくて、かといって加工や修正をされているわけでもなく、無理にポージングしてたりするわけでもなく、ただ、自然体の『わたし』がそこに写っていました。
今なら少しはわかるのですが、その時の写真は『わたし』という人間をよくよく観察して、カメラを意識したぎこちなさが抜ける瞬間を意図的に作って撮られていました。
あっちを見て、とか、こうしてみて、とかの指示は若干雑なくらいだったように思うのですが、かっちりポーズを決められすぎるのも私のような人間には難しいのでそのくらいが気楽でもあり、シンプルに指示されたことをやろうとしてカメラへの意識が逸れたり薄まったりする、そのほんのわずかな瞬間を細かく作りながらの撮影でした。
自分の写真を見て、恥ずかしいと思わなかったこと、むしろちょっと嬉しかったことは、その時を含めて数える程しかないかも知れません。その写真は、長年の私の『撮られることへの苦手意識』をほんの少し崩してくれて、そして、
「自分ってそんなに変な顔ばっかりなわけじゃないんだな」と思わせてくれた写真でした。

私がひとの写真を撮っていく中で、その経験は自分の財産になったような気がします。
写真は客観的な記録だからこそ、そのひとが自分では気付いていない新たな一面や魅力的な部分を見せてあげることができます。同時に、被写体であるそのひとに対してきちんと向き合っていなければ、幼少期の私のような気持ちにさせてしまうことも、あるでしょう。
目の前の『あなた』の素敵なところを、カメラを持った『わたし』が見付ける。わたしが撮った写真で、『あなた』が自分のことをもっともっと好きになってくれるような、そんな写真を撮りたいと思って写真を撮り続けてきました。
いつもいつも100%そうできているかといえばもちろんまだまだではありますが、私が撮った写真が『あなた』にとって自分の存在を大切にしたくなるような、そんな写真になることを目指しています。

【Your Photography】は、私のそんな願いを込めた名前です。
これからお会いするあなたの為に、いつも会いに来てくれるあなたの為に。わたしができる、たったひとつのこと。

はじめましての方も、いつもどうもー!な方も、改めましてこんなYour Photographyをどうぞよろしくお願い致します。

TOPの写真の成功Ver, フォトグラファーの友人に撮ってもらいました。
腕の良い友人のおかげでプロフ写真詐欺レベルのが撮れました。

Instagramはこちら▶︎▶︎▶︎Your Photography

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