パンダストップの話

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フォロワーに軽く共有したいなと思って呟いたら想像の500倍くらい反応が来たツイート。

前回の日記にちょっと書いたけど、TSLでXカードを知って、セーフティツールを自分の卓でも導入することにしたんですが、実際稼働するまでにちょっと時間が空いてました。

理由としては「身内卓、Xカード使うか？」という疑念。

・好き嫌いがすでに大体共有されている。
　　→でもいつどこで踏むかわからんからXカードは導入しておきたい…
・同卓者に気を使って使えない。
　　→私が我慢すれば迷惑かからず終わるし…って思ってる人いそう
・そもそもXカードに馴染みがなく使いづらい。
　　→使ったらどうなる？っていうビジョンが見えないものは使用しづらい

恐らくこのあたりが要因で、正直Xカードというスクリーンパネルを導入しても、浸透する未来が見えなかった。
しかし、いつどこで誰を傷つけてしまうかわからない以上、導入しないわけにはいかない…
でも導入したところで誰も使えず、ただの置物になるのはもっと嫌…！

そんな感じで、実際に「Xカード」がココフォリアに置かれるまでかなりの時間を要していました。

そんな時にTLに流れてきた、素晴らしいツイートがこちら。

相互フォロワーのダディクールさんが自分の卓で使用しているXカードについて話してくれたツイート。

これを見た時、本当に嘘偽りなく「これだーーーーーーーーー！！！！！！！！！！！！！！！」って思いました笑

すぐに「参考にさせてください」とリプライ、そして理想のXカードについて語っていただき、更に感動…。
これこれ、私が欲しかったのこれなんだよ…！

感動した点
・見た目がかわいい。つまりとっつきやすい。
・苦手や地雷以外にも、休憩が欲しい時や卓を止めてほしい時にも使っていい。いろんなシーンで活躍する。
・使用したらちょこっとボーナスがもらえる。使うことへの後ろめたさが減る。
・誰が使ったかわからない。誰かに気を使わなくていいので使いやすい。

いや、急に距離縮めてくるやん…。
距離感バグってるおじさんか…？

ほんのちょっとの工夫でこんなにハードルが下がるとは、と心底驚きました。

ということで、ダディクールさんのＸカードを参考に、うちで運用するなら具体的にどうしようかな？という実用化が爆速に進みました。

Ｘカードの本質的な部分はそのままに、追加でかわいい見た目、幅広い利用範囲、使ったらボーナス、匿名使用、このあたりは標準装備。
名前はＸカードっていうと強そうだし、パンダストップとかにするか…（ゆあのＧＭ駒が長年パンダなので由来）
そして私の卓で運用するためにさらに追加したのは、

「パンダストップが出たら即5分休憩」

どれくらい即かというと、
カットイン「パンダストップ！」
私「はーいじゃあ5分後に再集合で～解散！（マイクミュート）」
↑これくらい即。
そしてGMが率先して消える（これ大事と思う）

この仕組みにした一番大きな理由は、私がシナリオプレイ多めのＧＭだからです。
私は現状、ナラティブシステムよりもシナリオを利用するシステムが多く、シナリオに決まった描写や通過しなくてはいけないイベントがある以上、ナラティブプレイのように「Xカードが出た時にXカードが出たことには触れずシームレスにその話題を避け次の話題に移る」というムーブが難しいのです。

私はXカードを出した人が、シナリオのどこを避けてほしいか、どの程度ならストレスなく進行ができるか、もしくは一時的・長期的に卓から離脱することなども視野に入れながら、どうやって全員が無理なくシナリオを楽しんでもらえるかを常に考えたいと思っていて。

なのでパンダストップの処理を一律5分休憩にすることで、使用者が卓に対してネガティブな意図でXカードを出したのであれば、その時間を使いこっそり裏で相談してもらうよう卓のはじめにお願いしています。
こうすることでGMの負担も激減するんですよね。周りに気を使いながら処理を考える必要がないので、集中してヒアリングができます。
時間が5分で足りなければいくらでも延ばします。
もちろんPLさんが言いたくない場合は詳しく伝えなくてもOKだと思ってます。
ただちょっと休む時間が欲しい、このシーンだけ抜けたい、卓を離脱したい、希望だけ伝えてもらえるだけでも大変ありがたいです。
どんな場合でも、案外なんとかなるもんです。

そして再開後はXカードが出たことには触れず、もちろん誰が使ったかの匿名性は維持しつつ、なるべく言及しすぎないようシームレスにゲームを再開していく所存です。（このあたりの精神性はXカードの趣旨を引き継ぎたいと思っています）

でも、実際に使われるのは「GMの描写中に宅配来た」「ロングタイムRP中に電話来た」ですね。
PLが口挟みづらいタイミングで離席したいときに使ってくれてる方がほとんどで、地雷や苦手な話題に対して使われたことはまだないです。
でもいざというとき使うためにパンダストップの存在を頭の片隅に入れておいてもらうことがまず一番大事だと思うので最初はこんな感じで使用ハードルを下げることを目標に今後も運用していく予定。

「ちょっと今すぐ離席したい！」とか「描写がきついので一旦やめてほしい」とか、どんなシーンでもその場で声に出せればそれが一番いいんだけど、卓の進行とか他PLさんのことを考えてつい自分が耐えればいいって我慢しちゃう人、絶対にいると思うんですよね…。
そういう人にこそ、のびのびﾉﾝｽﾄﾚｽに卓をしてほしいのでXカードを”誰でも使いやすい形”で導入したかったんです。

あとは身内だからこそ甘えちゃって、そういった苦手や地雷に対して確認がおろそかになっちゃうこととか。
「うーん、この子はコズミックホラーが好きだし、多分ジャパニーズホラーも大丈夫でしょ！」みたいな。
そうとは限らんやん、って考えればわかるんだけど、慣れた頃にけがをする理論で、慢心ってGMにもPLにもあると思うんですよね。
ない方がいい、でも100％排除は無理、だからこそこういう非常口が必要なんだな、っていろいろ用意しながら強く思いました。

Xカードを考案したジョンさんにも感謝だし、独自のアイデアとTSLからの学びがうまく合わさったす～ごく実用的なXカードを紹介してくださったダディクールさんに感謝。
あと私の卓でXカードを使ってくれた人も、Xカードを使いやすい卓作りに協力してくれている人たちにも本当に感謝。

しかし、こういったセーフティツールについてはまだ私も知ったばかりで勉強しつつ試行錯誤をしているところです。
これからもっと使っていくうちに改善とか重ねてよくなっていくといいな～と思ってます。


あとね～これ何がいいかって
PLさんのRPがめちゃくちゃ盛り上がってるがGMは死ぬほどトイレ行きたいっていう超絶ピンチな時、軽率に自作自演ができる。

～完～


ツイートの反響を得て、どなたでもお気軽に使えるXカード素材を作成しました。
無料でDLできます。
よければご自由にどうぞ。


追記　2023.02.17

そもそもXカードって何？向けの方に不親切な日記だなこれ…と後々感じたのでＸカードについての追記をします。
私がパンダストップのほとんどの部分を参考にしたのがこのXカードです。
原文は英語ですが、有志で日本語訳を作成し公開してくださっている方がいます。

パンダストップはあくまで「私の卓で役に立つ」ツールであり、Xカード同様にすべての状況に対して万能ではありません。
もしセーフティツールやXカードに興味を持った方は、まずこちらのXカードについての全文を読んでみることをお勧めします。

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