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マカロン…って、なに笑?

用事があって出かけていた。

今日は風が強かった。
寒くて、
なんか急に淋しくなって、
淋しさを紛らわそうと帰り道、
デパ地下に寄ってみた。


「ホワイトデー」推しだった。


すっごいイケメンが
マカロンを買っていた。


マカロンなんだ。

イケメンって、

マカロンなんだ。

イケメンマカロン。

いいな…



…なんか余計淋しくなった。



でもしっかり美味しいパンは買い、
その袋をぶらぶらさせながら歩く、
駅から家に向かう道。

道端の柵がふと目に入り


(…!!!!!)


思わず二度見した。

失くしたと思っていた私の手袋が
その柵に、
コンドームみたいに被せられていた。


(マジか…っ!!!)


買ったばかりのゆうおの手袋!

一度もつけることなく落とした手袋!

デビューを待たずして解散した相方!


帰って来たーーーーー😭!!!


すかさず洗濯機に放り込んだけどね。



このところ、ポカが多い。
どうしたんだろ???
次から次へとやらかしている。
もともとやらかし体質ではあるが、
最近特にひどい。

「最近特にひどい」。
おばあちゃんとかが言うやつ笑
でもほんとにそうなのだ。
あと、アンラッキーもあると思う。
ちっちゃいことなんだけど、
火の粉が飛んでくるみたいに次々と
なーんか困ったことが起きる。


…にも関わらずですね、
「帰って来た手袋」みたいにですね、
皆様のご協力により
なんとかなっている。
なんとかなってしまっている。


どういうわけだ。


禍福は糾える縄の如し
とか言いますが、
縄くらいの太さならいいけど、
縫い糸なのかな?
くらいのスパンで次々と
禍福が入れ替わる。


なんか分かりづらい例えだった。


…とにかくっ!


落ち込む暇もないほど、
次々起こる「禍」は
次々差し伸べられる「福」に
そっと掬い上げられている。


もう、待っちゃってるもん。
救いの手、
待っちゃってるもん。
(…来るぞ来るぞ…!)
って思ってるもん、内心。
そんでやっぱり
「来たーーーーーー!」
ってなるもんね。



でもふと思った。
私はもともとこうだった。
ええ、
老化が進んでポカも加速、
それはそうです。
でも、
基本はずっとこんな感じです。

そして多分、
なにかあるたびに
誰かに
何かに
救われてきたのも同じなのだろう。
だから今もこうして
元気で生きている。

だけど、
それを素直に受け取れないときもある。
それに気づけないこともある。
自分ばかりが悲劇のヒロインで、
自分ばかりが世界から隔絶されていて、
ここが行き止まりだ。
そう思うこともある。


そんなときでもきっと、
ほんとは、
誰かは見ていてくれたのだろう。


そして今の私は、
そんな人の存在に気づける、
なんだったら
(…来るぞ来るぞ…!)
って思って、
「来たーーーーーー!」
って思えるほど
そんな人の存在を信じられる、
そういう私でいる。

何を見て、
何を見ないか。

何が見えて、
何が見えないか。


多分、
それだけのことだ。


そしてこうして歳も取った今、
思うこと。
「見ない」自由もある、
ってこと。

自分が見ているもので
自分の世界は構成されている。
どんなものを積み上げて
どんな世界を作りたいか。
周りにあるものから、
選んだっていい。


私たちは同じ世界に生きている。
でも
その世界を覗き見る窓は
それぞれ違う。
住む場所が変われば
窓も変わっていく。

同じ世界に生きていても
同じ世界を共有できるわけじゃない。
すっごくあやふやなものなんだな。
どの窓から見ている世界も、
同じ世界なのだ。
違うふうに見えるからって、
違う世界ではない。



…で?

特にオチがあるわけじゃない。
このところ、
いろんなおうちにお邪魔して
いろんな窓を見せてもらった。
こんなふうに見えるんだー、
って思った。

そして自分の家に帰る。
ああこれが、
私の窓から見える世界。

それだけ。

違いなんて、
それだけのことなんだな。


…とか、
思ったり、
思わなかったり。




あのイケメンくんは
どんな人に
あのマカロンをあげるんだろうな。

私のイケメンくんは
そんなこと
考えてくれたりしてるのかな。

…してないだろうな。

ま、しゃーない。
彼の世界には
マカロンなんてないんだろう。
なさそうだもん。
そんなシャレたもの。






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