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閉ざされたそのドアを開けよ、そして、ひとり残されたその部屋を出よう。

竹内まりやって、
どうしてあんなに
不倫の歌を書いてたんだ??

(Spotifyにアクセス!)

…うん、
名曲だけれども!



若い頃、
不倫してたことあります。

若くない今も、
不倫、してますね。

ただ、
昔と今は全然違う。



昔。

私は独身でした。
新卒くらいの、
かなりぴちぴちの頃。

相手はまあ、
職場の人でしたけども、
どんな人かっていうのは
この話においては
特に重要ではないので割愛。

とにかく普通に恋してました。
同じ職場にいたので
あまり彼の家庭のことは意識せず、
普通の恋人同士みたいにしてた。


会社帰りのデート。

今日はホテルにする?っていう
ふたりだけの合言葉。

みんなにバレないように
秘密のイチャイチャ。


普通の職場恋愛。
っていう気持ちでいました。

でも時が経つにつれ、
普通のカップルとは違うんだな、
と嫌でも思い知ることになる。

特にイベントのときですよね。
大泣きしながら
年越ししたことがあります笑
若かったので笑

相手の人もずいぶんと
苦しんでいましたね~。

それでも好きで、
頭で「やめよう」と思ってはいても
どうしても別れられなかった。
好きになる一方の時間が続き、
苦しみも続きました。


その頃、思っていたこと。

(実が青いうちにもぐから痛い。
 でも熟するのを待てば、
 やがて腐って、
 自然に落ちるだろう。)


「好き」と「つらい」のラインが
やがて逆転するようになりました。

散々苦しんだ末でしたけども、
思い切って離れてからは
引きずることもありませんでした。

腐るまで好きで居られたのかな。





今。

いろいろあっての、
合意の上での関係なので笑

そして何より、
私が大人になっていたので。

あの頃よりは
上手にできてるかな…

いや、
最初は普通に食らっちゃったな…


…それでもですね、
あの頃、思ったんですよ。

(こんなつら過ぎる経験、
 しなくても良かった。
 どんな経験にも意味があるなんて、
 価値があるなんて、
 嘘だ。)


ここに来るまでそう思っていました。
時間を無駄にしてしまった、
あの時間を他の人に向けていれば、って。

ところがですね、
ここに来て、
気の遠くなるような紆余曲折を経て、
ゆうお、
伏線回収。


今もつらいとき、
ちょっと(かなり?)あります。

だけどそれも、
覚えのある感覚なのです。

「これ以上進むとキケン!」
「これ以上潜るとイタイ!」

あの頃の私が、
今の私の袖を引っ張ってくれている。

(…そうだよねー…)

そんな気がしてなりません。

(…ありがとう、あの頃の私よ。)

あなたが捨て身で傷ついて
教えてくれたこと、
無駄にはしないよ。




今も昔も、
結局私は何が欲しいんだろう。

結婚しても違う、
不倫しても違う、
誰と寝ても、
ずっと違う。

何が?

でも今もこんなふうに、
せっせと誰かに恋をしている。

それはもう、
どうして、
とか、
何を、
とか、
そういうんじゃないのかな。

通りかかった、
とか、
すれ違った、
とか、
たまたま乗り合わせた電車で
隣の席に座った、
そういう話なのかも知れない。




今と昔、
ふたつの不倫を経て、

今と昔、
やっぱり「何だこれ?」と思うけど、

今と昔、
そんな私の傍に居てくれた
ふたりの彼に、

今も昔も、
どこか感謝している。




…そして、
冒頭の小噺も回収します。

昔の不倫の彼の前で、
「マンハッタン・キス」、
歌ってたな~…
忘年会あとのカラオケで…

…怖っ!!!


さすがにもう
そんなことはしません笑



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