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≪有料記事≫一級建築士試験 構造Ⅳ【令和4年(2022年)No.15~No.18】【鉄骨造】

令和4年(2022年)構造で出題された問題のうち、受験生が不得意としやすい【鉄骨造(No.15~No.18)】部分についての解説です。

この年も、過去問の出題や少し言い回しを変えたような出題のされ方がありましたが、設問によっては、とても難しい言い回しもあり、難易度は高かったのではないかと思います。

以下の解説では、市販で販売されている過去問の解説と違い、なぜその設問の内容が合っているのか、間違っているのかまで含めて、受験生の「なぜ?」を取り除けるような解説となっております。

【No.15】鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.鉄骨梁のせいがスパンの1/15以下であったので、固定荷重及び積載荷重によるたわみの最大値を有効長さで除した値が所定の数値以下であることを確認することにより、建築物の使用上の支障が起こらないことを確かめた。

2.埋込み柱脚において、鉄骨の曲げモーメントとせん断力は、コンクリートに埋め込まれた部分の上部と下部の支圧により、基礎に伝達する設計とした。

3.冷間成形角形鋼管柱を用いた建築物の「ルート1-1」の計算において、標準せん断力係数Coを0.3以上とするとともに、柱の設計用応力を割増して検討した。

4.地震時に梁端部が塑性化するH形鋼梁について、一次設計時に許容曲げ応力度を圧縮フランジの支点間距離を用いて算定したことにより、十分な塑性変形能力が確保されているものと判断した。

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